劇場公開日 1963年8月17日

「かっこよすぎる!」地下室のメロディー fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0かっこよすぎる!

2018年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主題歌が90年代にホンダ・プレリュードのCMで盛んに使われていたのを覚えていて。「かっこいいなあ」と思っていたら映画音楽だったとは。

まずシャルル(ジャン・ギャバン)の、恰幅のいい爺さん役がかっこいい。
冒頭「道の名前は変わっただろうか」云々のはしりで、「あ、出所したところなんだな」と言葉で想像させるのがなるほど~。
家に帰ってきてからの妻とのやり取りにも無駄がない。
で出てきたばかりなのに「人生で一番でかいことをする」って、全然懲りてないよなー。

その相棒に選ばれたのが、1年だけ刑務所で一緒だったフランシス(アラン・ドロン)。言葉巧みに親や義兄からこずかいをせしめる、小賢しいチンピラ。こんなやつ相棒にして大乗になのか?と思ったのですが。

カジノの金をせしめるにはまず「上客としてふるまう方法」を学べ、とシャルルはフランシスに物を与え教育していくうちに。フランシスがどこぞの若旦那に見えてくるから不思議。
惚れ惚れしちゃうかっこよさ。

でもフランシスは時間にルーズで。一度は「やる気が失せた、幽霊とは組めない。1分が命取りなんだぞ」と雷を落とすところから。段々面白くなってきました。

週1回同じ時間にカジノの金庫が開けられる。同じ曜日・時間に盗みのリハーサルをするけど。いやはやこれが難関で。もうハラハラ。っていつの間にか盗みの味方をしてました私。

強盗の結末は、うまくいって10億フランでバンザーイか。
もしくは捕まって刑務所に戻るか。どっちかでしょう普通は。

「この終わり方、マジかー!!。かっこええ、でも」。
この最後10分ほどの「結末の行方」にしびれました。

ゆき@おうちの中の人