「ブームだった映画なんだね」小さな恋のメロディ CBさんの映画レビュー(感想・評価)
ブームだった映画なんだね
小学生同士だが、恋する人と出会った。ずっと一緒にいたいし、結婚したい。そんな二人を結婚させようとする同級生たちと、絶対阻止しようとする先生をはじめとする大人たちの大立ち回り、という話。
実は初めて観た。
期待は、正直、大きかった。
しかし、あまりはまらず。
当時は大ブームだったと聞くが。
今観ると、適当な映画だよな。現代の御伽噺なのだろうが。
爆発のシーンなんて、「○○は△△を投げました。すると鬼たちは、みな恐れおののいて、散り散りに逃げて行くではありませんか」とでもナレーションが入りそうだった。
子供たちのほとばしるエネルギーの描き方は素晴らしい。休み時間ごとに、自分の今の年齢(60手前)にとっては怖いほどの勢いが繰り返される。そういううまさがあってこそ、御伽噺だけれど、浮いてしまわないでいられるんだろうな。
各時代に、出来とかを越えて、爆発的にヒットする映画ってのがあると思うけれど、これもそのひとつなのかな。ちょうど、海外に対する憧れみたいなものとうまく一致したんだろうな。きれいな子供とか、自由さとか、ビージーズの音楽とか。
自分は、リトルロマンスの方がはまった。当時ちょうどいい年齢だったしな。
そうか。「卒業」のレビューにも書いたのだが、この映画の頃は、紳士淑女が登場する映画ばかりで、そもそ美男でない若者が主役を務めることすらなかった時代だ。そこに、この映画を始めとする、アメリカンニューシネマが次々に現れ、一大ムーブメントになった、という時代背景だった。
映画がどうのではなく、そういう “時代の転換” を追体験するべきだったのか!
1971年公開。アメリカンニューシネマの流れを受けて「子供たちだって反抗したいこともある」という主張を映画監督がするようになったターニングポイントなのかな。
私も当初の小さな恋のメロディを観ました。
当時同じ年頃で初恋を描いた作品だったので初めて友だち同志で観た記憶があります。
ビージーズの爽やかな歌声が好きでビージーズの曲を聴くようになりました。
デジタル化上映は知りませんでした。
残念。観たかったです。