タワーリング・インフェルノのレビュー・感想・評価
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またな 設計屋‼️
これは「ポセイドンアドベンチャー」や「大地震」など1970年代に一大ブームを巻き起こしたパニック映画の最高峰‼️作品の中身としても地上138階建ての超高層ビルの大火災を描いており、そのスケールも凄まじいのですが、巻き込まれる様々な人間たちの人生模様も実に多彩。ビルの設計士とその恋人、部品を安請けして金儲けを企む者、受付嬢と不倫関係にある社員、老婦人に詐欺を仕掛ける老詐欺師、火災の責任を感じるビルの責任者、市長夫妻や国会議員を始めとする招待客たち、そして消火にあたる消防員たち‼️豪華キャストが扮する登場人物たちの愛、怒り、憎しみ、勇気、欲、正義、自己犠牲といった様々な感情が人間ドラマとしても一級の作品にしていると思います。そして設計士と消防隊長を演じるポール・ニューマンとスティーヴ・マックィーン‼️公開当時はどちらのクレジットが先かが話題になったらしいですが、役柄的にオイシイのはやっぱりマックィーン‼️宙吊りになったエレベーターに閉じ込められた人々を救うため、ヘリコプターのロープからそのエレベーターへ飛び移るという離れ業をやってのけたマックイーン‼️落下しそうになった同僚を必死の形相で支えるマックィーンの勇姿は忘れられません‼️ラスト、フェイ・ダナウェイに寄り添ってもらうポール・ニューマンに対して、" 俺はこれからも火災現場で人を助け続ける" と言って去って行くマックイーンの姿も、マックイーンの孤高のスタンスを示していてメチャクチャかっこいい‼️映画で描かれた最高の消防士‼️
制作から半世紀たってもハラハラドキドキが色褪せない
138階建ての超高層ビルの落成式当日に火災が起こるパニックムービー。1974年の作品なので、2023年の今観るとさすがに古く感じます。それでもハラハラしながら鑑賞できるのは、作品としての完成度が高い証なのでしょう。この作品は、20世紀フォックスとワーナーブラザーズの合作で、スティーブマックイーンとポールニューマンの主演です。面白いのはエンドロール。クレジットでそれぞれの扱いに苦慮した結果がにじみ出ています。英文は左から読むので、左側が最初に観客の目に留まりやすく、序列も上位と考えられています。その場所にはスティーブマックイーンの名前があります。一方で、その少し上の右側にポールニューマンの名前が。視覚ではマックイーンが上位だが、冷静に縦位置の序列をみるとポールニューマンが上位という構成なのです。結果として、視聴者はどちらが高位かわかりません。日本の映画やドラマでも、特別出演や友情出演などの注釈をつけることでバランスをとるのが良くある手法ですが、目的は似たようなものでしょう。これくらい名前のある二人になると、本人たちの意思とは無関係なところで、所属事務所同士のプライドも絡み合う様子を勝手に想像していまいます。絶妙な解決案を作り出した制作陣に敬意を表したいと思います。
第47回アカデミー賞において、撮影賞、編集賞、歌曲賞を受賞しています。撮影賞受賞は納得できるほどの特撮です。特に火災から逃れる人が落下するシーンは、2001年のNY同時多発テロと重なるものがあり、リアルな出来上がりになっています。
作品鑑賞中は歌曲賞と言われてもピンとこないくらい、あまりインパクトを感じませんでした。改めて聴くといい曲ですね。
ちょっと間延びした感もありますが、スリリングな映画を観たいときにおススメの作品です。
西武魂か?圧巻の男気
いやあ、何十年ぶりの再会だろう。昔話になるが、映画好きのませガキは、普段は名画座なのに待ちに待って封切館へ。当時、東京の超街中を除けば全席入替があまり定着しておらず、近郊では二度見ができた時代。感動して二度見したなあ。
それほど、マックイーンとニューマンの共演は胸が躍った。二人とも大好きな俳優で、少年のあこがれだった。年齢的にも役者経歴もポール・ニューマンが格上で、今考えると、納得の演出なんだけど、ポスターはマックイーンが先なのに登場がずいぶん遅くて「ゴジラ」っぽいなんて思ったもんだ。
きっと、二人のスターはどちらが映えるか、演技面でもかけひき面でも火花バチバチだったのだろなあ。これが、当時の映画ができた贅沢な共演作の魅力か?
巨大ビルの惨事の原因は、ちょっとした手抜きだったり、非常時の設備不稼働とか、バックヤードの整理とか。当時は「えー」と思ったが、繰り返される事故や摘発では70年代とあまり変わっていない。そこに絵も知れぬ恐ろしさを感じるし、そびえたつ超高層ビルの惨事は9.11を彷彿とさせ何ともやりきれない思い。
そんな中、登場する多くの男性陣が、女性を守り自己犠牲の精神で皆の生還のために奔走し協力する。この男気が良いね。市長もロバート・ボーンの上院議員も「我先」にならない演出に感激したな。実は女性陣も協力して生存可能性を譲り合ったり。さらに命を賭して戦う消防士。緊急時にこの精神、この作品のメッセージかな。
名優フレッド・アステアの軽いステップはこの作品で僕は見納めだったと思うけど、彼のシーンは良いアクセントで暗くなりがちは気持ちを和らげる癒しになった。これは配役のクリーン・ヒットか。
50年前の映画とは思えない素晴らしさ。迫力。
子どもの頃観て大好きだった映画。最近TikTokで見かけてもう一度ちゃんと観たくなり、鑑賞。
50年も前の映画なのにすごい迫力。1970年代にこの豪華さ。
子どものころから何度も見て結末も誰がどうなるかもわかってるのに
毎回ハラハラドキドキして涙する。
本当に不正はいけない。
いくつになっても
子どものころ観たのと同じ感想。
不正はいけない。あの娘婿の憎らしいこと。
しかしフェイ・ダナウェイの美しいこと。
見るときに条件が悪すぎた
リアルタイムで劇場公開された時には、まだ子供だったので、映画館に映画を見に行く習慣がありませんでした。そもそも字幕を読みながらお話を追っかけるという行為が子供にはハードルの高いことだったのです。
父親はポール・ニューマンとスティーブ・マックイーンが共演するだけでワクワクすると、興奮していましたが、私にとってはピンときません。ゴジラとウルトラマンがいっしょに戦うなんて映画があったら、子供ごころに夢中になっていたかもしれません。まあ、今は『ゴジラ対コング』なんて見たいとも思いませんが。
で、大人になってから、満を持して見た感想は、「リアルタイムで見たかった」というものでした。正直、当時の撮影技術や、炎を使ったスタントには、やはり限界が多かったようで、伝わってくる迫力には幻滅しました。『バックドラフト』や『ブローンアウェイ』なんかを見たあとだったので、どうしても古くささを感じてしまうのです。最近では、『シカゴ・ファイア』なんて、国際救助隊並みに消防士がカッコいいテレビシリーズがあるし、ちょっと迫力不足は否めません。
設計者と消防士という、利害が対立する関係が、変化していくストーリーは子供には共感しづらくしかも分かり易い悪役がいない構成も退屈に感じました。
全部のタイミングが、私にはネガティブでした。
2021.2.15
フレッド・アステアを使って、こんな緊張感の無い映画はゴメンだ
登場人物が多すぎて、相関関係が分からない。
もはや指摘する事ではないが、火災での死亡の多くはガスである。従って、火が回る事だけが怖いのではない。ここまでの火災だと、もう少し、死者は出たと思う。また、
可燃性ガスは爆発だけが怖い訳では無い。配管に火が回って、爆発すれば、そこから火の勢いがます事が怖いのだ。従って、爆発後に階段を慎重に下る場面があるが、そんな余裕はないと思う。
また、
水で火が消せると言う考えはそもそも間違っている。
『何年かしたら、一万人を超える災害があるかもしれない』と言ったセリフがあるが、正に911があった。『そういった災害を出さない建築を願っている』と言ったセリフが続くが、つまり、高層ビルなんか作らなければ良いと理解出来ないのか?高層ビルの良さなんて、それを利用する側から見たら、虚栄心を煽られるくらいで、なんのメリットもないと感じる。シンボルタワーになるから、建物の持ち主の虚栄心を煽るだけの物(トランプタワー)と考えを、変えなければならないと思う。
階段をやっと下った女性を簡単に死亡させてしまう。その場面、後味が悪かった。フレッド・アステアを使って、こんな緊張感の無い映画ゴメンだ。マックイーンのアクションも最低。
消防士が背負っているボンベは酸素じゃない。圧縮空気である。酸素なんか吸ったら、死ぬ。
ロープを切断する場面があるが、酸素ボンベと可燃性ガスのボンベは何処にあるのだろうか?
CGは無いが、クロマキは重要なアクションとして存在する。まぁ、この映画はスタントマンの為にあるような映画。どうせなら、スタントマンに演技をやってもらって、人件費を減らしたほうが良いと思う。勿論、上映時間も長すぎる。
午前10時の映画祭での上映もあと3日
追記
一番印象に残った場面は、広報部長とその秘書との別れの場面。
もう、既に火は回っており、助けを呼びに行ける状況ではなかったのに、あえて火の中に飛び込んでいった。女性の立場から言えば、あの場面では一緒にいて欲しかったのではないかと思った。女性が「もう私たちの関係も誰にも知られることはないのね」みたいなことを言う場面があるが、とても切なかった。
スティーブ・マックイーンとポール・ニューマンの二人の競演という夢の大作映画。
135階建てのビルの火災という事件を元に、映画でこそ味わえる感動を届けてくれる。
自慢したいオーナー達のエゴ
恋愛関係の二人としてキャスティングして欲しかったホールデンとジェニファー
ジョン・ギラーミン監督作品としては他に
「ブルー・マックス」「レマゲン鉄橋」の
戦争映画で楽しまさせていただいたが、
1970年代はパニック映画ブームがあり、
この作品もその代表的作品として
興味深く鑑賞した記憶がある。
その後も幾度となくテレビでも観たように
思うが、その際は気楽なパニック物として
特に気合いを入れての鑑賞ではなかったので
NHKのBSでの放映を機に
改めてキッチリと対峙してみた。
端的に言えば良く出来た娯楽大作だ。
建築を生業にし始めるのと
時を同じくした頃に初上映された作品だが、
改めての鑑賞では、
バリアーフリー思想の現代では想像し難い
段差の多いフロアー設計に驚いたり、
リアリティという意味では、
水槽爆破による消火は元より、
火災時のエレベーター使用や
簡単に割れる超高層の窓ガラスのシーンには
おもわずニヤリだった。
しかし、エンターテイメント作品としては、
映像もキャストも
大作としての雰囲気を充分に
醸し出している。
しかし、相当数の消防車の出動や
消防隊員の活躍のシーンは、
その後の9.11を彷彿させ、
心穏やかに観ることが難しかった。
そして、建築家が消防隊長に、
私がビルの建て方を教わりに行くよ、
と語るラストシーンは、
人間の営みが、結果として
自然への逆らい具合が強ければ強いほど
災害時の被害が拡大する可能性が高くなる
ことは明らかなので、
この映画のテーマを象徴して
意味深いセリフに感じる。
また、一映画ファンとしては、
「慕情」のカップル、
ウィリアム・ホールデンと
ジェニファー・ジョーンズは、
愛人関係でもいいので恋愛関係の二人として
登場して欲しかったなぁ、との想いも😊
この作品はパニック映画としても有名だが、
いわゆるグランドホテル形式の映画としても
紹介される。しかし、「大空港」や
「ポセイドン・アドベンチャー」の人間描写
には及ばなかったようには感じられた。
アメリカの旧車のような魅力
男盛りの中年二大スター、ポールニューマンとスティーブマックィーンが初共演した、パニックスペクタクル映画。
当時、小学校4年生だった私は、映画好きの母と姉とでこの超話題作を観に行った。 現在とは違い、スクリーンは巨大。 館内は超満員で、通路にまでビッチリと立ち見客。 観客の期待と熱気が、映画館の暗闇の中を渦巻く。 今では体験し得ないような非日常空間だ。 そんな中で、超高層ビルの大火災に巻き込まれた人々のドラマを、固唾をのんで見守った。 いい時代に、最高の洋画を観れて本当に幸せだったと思う。
印象に残ったのは、もちろん二大スターの大活躍。 これで二人のファンになり、二人が主演する様々な名作に出会うことができた。 私にとっては、映画の世界への突破口となった作品でもある。
強烈だったのは、ビルの外付けのエレベーターから中年女性が墜落した瞬間。 良い人として描かれていたので、「なぜこの人が・・・」と呆然自失。 ショッキングシーン初体験だった私には、トラウマ級のダメージとなった。 以来、高所恐怖症である。
最近、BSで放送されたのを観た。 やっぱり面白い。 最先端のCG映像を見慣れている今の人でも、十分楽しめると思う。 この映画は、言ってみればキャデラック。 バカでかくてガソリンを食うし、デザインもメカも古いけど、 観た者を強力に惹きつける魅力がある。 昔の映画でも潤沢に金をつぎ込んで作っているので、見劣りはしないということだ。
是非、一度ご覧あれ。
オールスターゲーム
どなたかご存じでしたら教えてください。
警備主任役のOJシンプソンが 救出した猫を抱き、
落ちてくる天井を見事なカットバックで避けながら廊下を走り抜けるシーンが
あったような記憶があるのですが、レンタルして見なおしてもそんなシーンが
ありませんでした。(猫を抱きあげるシーンのみ)。
果たして 例の事件後カットされたのか?それとも単なる私の幻想か?
良い映画
消防隊の活躍が素晴らしい
猫が助かって良かった
摩天楼炎上
その昔、ゴールデンでよく流れていたが、秘書が飛び降りるシーンかな、トラウマ的に記憶している。通してちゃんと見たのは初めてかもしれぬ。
技術的な点な説明は無理も感じるし、火災描写にはゆるさも感じるところ。しかし、実際セットを組んで燃やしているのだろうところの迫力や画力は色褪せない。
現代から見ていて興味深いのは男女描写。色恋多くて男の自己犠牲ぶりが充満。悪役を一人被った婿君ですら女性の退避を見届けるまでは醜態を晒さない。
蜘蛛の糸のような婿の末路にしても詐欺師にしても、サイドストーリーにドラマ性や教示的な話が織り込まれている。なぜミュラー女史は命を落とし猫が残されたのか。どうも、あとに引く。舞台である摩天楼が欲に塗れて炎上というのも宗教感が漂う。
映画全体の長さはこれらキャラの多さによるところが大きいが、無駄に長いとは言えない。てんこ盛りが過ぎて、何を食べたのか分からぬようにはなってしまうが。
ハリウッドパニック映画
柔剛、甲乙付け難し
あぁ、もう、子供の頃から何度観た事でしょうか。
本当に好きなものの前には言葉は無力です。
両雄並び立つのが好きなのです。
硬軟、剛柔、それぞれに良さと魅力があります。
メルセデスもフェラーリもどちらも好きなのです。
敢えてどちらか一方を選べと言われればスティーブ・マックィーンですが、世の中、左右白黒付けるよりも「同じ階層の住人」である事の方が肝要ではないでしょうか。大切なのはx軸、y軸よりもz軸だと思いますね。
はい、キャストの話ばかりしてしまいましたが、ストーリーもパニック映画の原点&頂点の座を未だ譲らずだと思いますね。
「コストを削るなら階層を削れ」とポール演じるダグは言い放ちます。
対してマックィーンasオハラハンも「設計屋は高さを競い合う」とも・・・。
日本でも一時期、過去の手抜き工事が集中的に話題になった事がありますが、吾妻ひでお氏の「失踪日記」を読めば、それがいかに日常的な事であったのかわかりますよ。
ですから、高さを競い合うのは本当に愚かな話だと思います。バベルの塔ですね。タワーマンションなど、怖くて購入出来ないです。1泊2泊程度ならばともかくね。
この50年経っても色褪せないリアリティ、本当に見事です。
本作に影響を受けたり、オマージュとして活用したりした作品も山のようにありますね。トラブルを火災以外に差し替えての上手なパニックストーリー作品が多々ありました。
(子供向け漫画では、手塚治虫先生や魔夜峰央先生作品にも見られたなぁ)
あぁ、あまりに好き過ぎると論理的レビューが出来なくなるケースもあるものですね。
一時期、レンタルビデオ屋にもVODにもまったく無く、よもや二度と観られないのか!?と不安になった事もありましたが、現在はそのような心配も通り過ぎたようです。
長広舌になりました。
未視聴の方はなるべく観てね。
最も言いたいことはそれだけです。
火の怖さを疑似体験出来る、名作。
1975年の映画とは思えないクオリティ。火災のリアリティ、人的事故の典型。パニック映画好きは観ておくべき作品。
正常性バイアス含めて、人間の描写が秀逸。パニックに陥った時の人間の理性無き行動。『大丈夫だろう』『規定通り』など、よくある仕事の手抜きから始まる負の連鎖。
対照的に理性を持って行動出来る主役の2人、スティーブ・マックィーンとポール・ニューマン。この超高層ビルでの火災というパニックの中で、冷静に、素早く、的確に判断しとにかく格好良い。
判断を躊躇したり、間違えると死が待っている。容赦無い描写もあるが、災害は人を選ばない。
CGの無い時代にこれだけリアルを追求したのは、とてつもない挑戦だったと思う。そして、見事に語り継がれる名作に。3時間という長さも短く感じられる。必見。
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