タワーリング・インフェルノのレビュー・感想・評価
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命を救う人たちは美しい
午前十時の映画祭にて鑑賞。
人災とも呼べる火災が全てを飲み込む様は観てて絶望する。それでも立ち向かう消防士たちに改めて敬意を払う。
20世紀フォックスとワーナーの共同作品だけあって災害の規模と迫力は圧巻。火はもちろん水も怖くなる。
やはり名作
午前十時の映画祭で鑑賞しました。ビルの高層階で仕事をしている人には、他人事ではありません。昔、上司から「ルールを守れば事故は起きない」と、よく言われましたがこれもそう。設計書の仕様通りに建築していたら、設計者が監理をちゃんとしていたら、ボヤの時点で避難させていたら…きりのない「もしも」が続くので、大災害も最初は簡単に解決できるものなんだと実感しました。何十分の一かのビルの模型を作り実際にその模型を燃やして撮影したそうですが、そのためか迫力ある映像でした。冷房の効いた映画館の中なのに、なんだか自分も炎にあぶられたような気分でした。
男臭いスティーブ・マックイーンと、スマートなポール・ニューマンは良いバランスだと思います。この頃の2人の大スターは本当に素敵です。それと、恋人役のフェイ・ダナウエイが美しい。長い映画ですが、全く退屈しないし時間を感じさせません。これを映画館で鑑賞できて本当に幸せ。
スター出演映画
午前十時の映画祭で観賞。もう何度も観ているので、細かいことは省きます。
スティーブ・マックイーン、ポール・ニューマンの70年代の2大スターを中心に、ウィリアム・ホールデン、フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステア、ロバートワグナー、ロバートボーン等が脇を固める。
もうそれだけで観る価値有り。
0093 メジャー初の合作!出演陣も豪華絢爛 作りも丁寧
終活のため午前十時の映画祭で観覧。
今風のCGと違って火の海を感じられる実写映画は
いいねえ。
奥行質量ともに深さ、重さを感じられる。
当時しのぎを削っていたFOXとワーナーが
それぞれ似たような原作を取得。
どうせカネかかるなら一緒にやりましょう、
ってことで
スティーブマックィーン、ポールニューマンの
2大スターをたて主役を張れる俳優陣をワキに
もっていく贅沢さ。
当時の事前プレビューでは両巨頭から始まって
最後にフレッド・アステアまで出てきた日にゃあ
出演俳優の豪華さにオーディエンスの拍手が
鳴りやまなかったそうな。
スターウォーズ前のジョンウイリアムズも実は好きで
オスカーを取った主題曲の
We May Never Love Like This Again
はワタシの中ではスタンダード。ギターコードも
懸命に覚えました。(弾けなかったけど)
アーウィンアレンのパニックフォーマットも
ジョンギラーミンの演出で最高潮。
やはり映画は大スクリーンとリアルですよ。
100点
初鑑賞 1978年10月11日 セルシーシアタ
テレビ初鑑賞 1979年4月6日・13日
ゴールデン洋画劇場
午前10時の映画祭 2023年7月20日 京都シネマ
◆追伸
① 作りが丁寧
今風の方には間が長すぎるかもしれないが、
展望エレベーターを助けるシーンでマックィーンが
任務完了後エレベーターの上から降りてくるのに
長い梯子をたてかけるんですが作業員が
その梯子を片付け、
どこかに持っていくのにクルマの屋根に設置するまで
撮り続けているんですね。また、
エンディングでマックィーンがニューマンに話を
聞きに来い、とたしなめるシーンはニューマンと
ダナウエィの引きカットの画面左上に米粒みたいな
マックィーンが映っていて
ずーっと歩いてそばに寄っていくんですね。
あらためて高画質?で見るといろいろ新鮮です。
未亡人役のジェニファージョーンズも
展望エレベーターシーンではスタントなしで
5メートルを背中越しに落ちます。
もちろん困った時は隣のビルから飛び移るという
ドウェイン・ジョンソン風の空想秘技は出てきません。
② スター序列の諸事情
二大巨頭のポスターはアルファベット順で
マックィーンが左に来るんですが右のニューマンを
同列にするため横軸では若干上に描くという策が
採られている。
こういった当時のスターオーラ事情は凄かったですね。
③ 配給事情
配給は米国がFOX、海外がワーナーの分担で
当時は東宝が「暗くなるまで待って」を松竹系と
天秤にかけた扱いに怒りワーナー系をシャットアウト
したところエクソシストの大ヒットで当作品は東宝が
頭を下げるも当然松竹系で稼働。
中立のユニバーサルのジョーズも松竹系だったので
結構配給で松竹が東宝を上回った時代でもありました。
シネコン全盛の現代では考えられません裏事情です。
お前は何を一体言ってるんだ?的メモです。
おしまい
午前10時の映画祭
何度となく見た気がしていたが、改めて鑑賞。
思ったことは…
最後、あっと驚く貯水タンク爆破のアイデアは、物語にまったく絡んでいかない地上司令部?の建築士と軍の指揮官だったコトと分かり唖然とした。
後々ダグとオハラハンが協力して爆破実行するのは言うまでもない。
普通にセオリー通りいくと、主演級のポール・ニューマンかマックイーンのどちらかが、その奇想天外なアイデアを言い出しそうなものなのだが…
主要キャラクター達の人間模様といい、その描き方のバランスといい本当に巧妙に描かれていて娯楽大作として楽しめる。
だから、ココの一点だけが腑に落ちなかった。
うがった見かたをしてしまうと、
両優に花を持たせるようとした製作陣営の忖度で、脚本上の細工があったかどうか??
だれか知ってる人いないかな?
あと、
やはりマックイーンっちゅうヤツは唯一無二、希代の俳優な気がした。
思い出を込め加点
他人のフリ見て我がフリ直せ
「この建物だけは燃えないと思っていたよ」
「私もだ」
午前十時の映画祭にて鑑賞。
当初は観るつもりはなかったが、某音声アプリでのあまりの推しの強さに観てみることにした。
見くびっていた...開始早々のヘリコプターのシークエンスの時点で既に心を持っていかれた。何よりも劇場で観たことが大英断だった。
途中やや進みが遅いなと感じる部分はあるものの、他には文句のつけようがない。強いて言えば、一昔前のテレビ東京「午後のロードショー」が「遠過ぎた橋」で行っていたような、テロップでの解説が付いているとより親切かと感じた(ポール・ニューマンは今何階にいるetc.)。
しかしこの作品の内容を馬鹿にできるかと言われれば、そうではないと思う。本作内で描かれる惨禍は、予算と金儲けを理由に設計者の意向を無視した施工者の欠陥工事に原因があり、また設計者も工程を管理していなかった点にある。火事になる/ならないに関わらず、この手の話はどのビジネスシーンでも起こりうる話で、安全に金はかけてもかけすぎることはないと改めて実感した。
そして何よりマックイーン。一挙手一投足、その全てがもう憎らしいくらいにかっこいい。彼のセリフや所作を追いかけたことが、いずれはどこかの場面で自分を救うことになるのではないかとさえ感じた。
何より今回は見出しをどうするかに本当に迷った。作品を全編通して集中して観るために、レビューの見出しは劇中のセリフから選ぶことをマイルールとしているが、今回は珍しく「探す」のではなく「選ぶ」ことに苦労した。刺さるセリフが多い作品が駄作な訳がない。
文字通り人生の財産となる一作。自戒も込めて今後も繰り返し観たい。
※フレッド・アステアが持っていた株券、「アナハイム電力(パワープラント)」でしたか。惜しいなぁ…もし「アナハイム電子工業(エレクトロニクス)」だったら心の底から笑ったのだが。
リアルな人間模様
午前十時の映画祭にて鑑賞。初めて観たつもりでしたが、途中から既視感満載でした。どっかで観てたんでしょうね。
正直、ギミックの類での迫力不足は否めないのですが、人間模様に関してはリアルで見どころ満載ですし、出火原因を巡る、コストダウンにキックバック、勝手な仕様変更などもそうですし、出火初期における正常バイアスの表現ぶりや消火体制など面白いところが数多くあります。
・猫を助けた後のOJが消えちゃうw
・スティーブ・マックインの「ちっ、仕方ねえなあ」的な表情からのタスクに真摯に向き合う姿はかっこいい
映画館で迫力十分で観られて良かったです。
緊張しました
まさか1974年の映画をスクリーンで観られるとは。
そしてまさか私が生まれるより前に138階高層ビル火災の作品があったとは。
すごく有名な映画らしいのに、これまで知りませんでした。
削ってはいけない安全保持のためのコストをカットして私服をこやしたアホな娘婿の、最後まで己の責任を感じることなく、後悔も謝罪もないクズっぷりにイライラしてしまいました。
でもこの作品にあるように、タイタニック、ホテルニュージャパン、姉歯事件など、本来最優先されるべき安全保持が軽視されたことは過去何度もあったし、こういうテーマの映画も何度となく作られてますね。
あぁいうクズが現実にいるということです。
恐怖の火災シーンはずっと「いや、映画だから」と思ってみようとしても緊張して、ちょっとでも上手くいくとホッとして、この緊張と緩和がバランスよく、怖かったけど、とっても楽しめました。
パニック映画の傑作と言われてるのもうなずけます。
主役2人がとんでもなくカッコ良くて、崩落した階段の跡から子供達と女性を降ろしたときや、エレベーターが無事に隣のビルに届いたときは心の中で叫びましたよね。
マイナスはその、子供を助け出すのに手を貸してくれた、とっても素晴らしい女性がエレベーターから放り出されるシーンがショック過ぎたことです。
でも良い作品に出会いました。
きっとまた観ます。
大迫力の火災パニック作品
アメリカ・サンフランシスコで、地上138階の超高層ビルの落成式の日、発電機の故障から発火し、ビルは炎に包まれた。集まってた人達は無事救出されるのか、という話。
最近観た作品でも、東京MER、バックドラフト、ノートルダム、など火災と消火・救出の作品は多々有るが、CGも無かっただろう約50年前にこの迫力ある映像を公開してた事に驚きだった。
ストーリーも面白く、人間の愛やエゴも観れるし、奥が深い。
ポール・ニューマンやスティーヴ・マックィーンなど超豪華な俳優、女優が出演してて、見応え十分。
パニック映画の真骨頂なんだろうと思った。
災害は命を選ばない
子供の頃のTVロードショーで幾度となく観ていたこの作品を映画館で見る事が出来る喜び。そして、大人になって改めて観てみると、視点が変わるので新たな発見もあったりして面白い。中々の長尺なのだが、クライマックス迄ひたすらハプニングが続くので息つく暇もないままに災害現場に投げ込まれる感覚に陥り、何なら熱まで感じてしまう程でした。現代にまで通じる愚かさと勇気に感服でした。
とにかくマックィーンがカッコいい
午前10時の映画祭で鑑賞。
少年期にテレビで見ているし、レンタルでも何度も見ているのだけど、映画館の大画面で見るとやはり迫力満点。
言わずと知れた超高層ビルで起きる火災を題材にしたパニックモノの不朽の名作だが、かなりの長尺を一気に見せてくれる。
「タイタニック」や「大脱走」でも思ったが、物語をちゃんと見せるためには、ほんとはこのくらいの尺が必要なんじゃないかなぁ。
何といってもマックィーンがカッコいい。
主役の1人でありながら、消防士という役設定上、登場するのは火災が起きてから、すなわち映画が始まって40分ほど経ってからなのだけど、その分見せ場がたっぷりと用意されている。
今見ると、火災の延焼の仕方も消火方法も、ご都合主義を感じないでもないが、CGがない時代でもこれだけ手に汗握る映画が創れた、という意味でも、これからも見続けられる映画になって欲しいな。
恐怖という娯楽
火の恐怖、水の恐怖、高さの恐怖、そしてなにより人間存在の恐怖を描いた傑作。恐怖がスクリーンのこちらでは娯楽になるというところも怖い怖い。
勧善懲悪ではなく、善の塊のような女性が転落死、悪の根源の社長は生き残る。
しかし、スティーブ・マックィーンのかっこよさったらないね。『大脱走』ですっかり開眼、本作もよかった。以前はもひとつだった『パピヨン』も、今大スクリーンで見たら見解が変わるかしら。
人命救助の為の戦い
映画の題名を聞いただけでいつもテンションが上がってしまう。
小学生の時から本作品のファンだが劇場で観るのは、今回が初めて。大スペクタクル、度肝を抜かれる場面の数々。人間模様も描かれ、見終わったあとは人間に対する警告を感じ取り苦しくなってしまう。
全編無駄な場面がひとつもない。
始まってすぐに伏線がたくさん張られる。冒頭から何かが起こりそう、じわじわと迫ってくる緊張感。始まりが華やかな場面であればあるほど、のちの展開が奈落に落ちていくように響いてくる。
あっという間の3時間。
観ている側は、この先になにが待っているのか知っている。分かっていながらこの作品に惹きつけられるのはなぜか。
ストーリーは災害の恐ろしさに加えて利益優先の経営、法定ギリギリのずさんな工事、覇権争いなど人間生活においていろんな問題も含む。
本作品の二大俳優の共演は感動的ですらある。
超イケメンのマックイーンとポール・ニューマン。どちらもほりの深い顔と体をすすで真っ黒にして人命の為に自らの命をかける。
安全第一で設計した自分のプランをないがしろにされたポール・ニューマンは激昂する。
過酷な救助活動で倒れ込んだマックイーンが、宙吊りになったエレベーターがあると聞けば吐息をつきながら「俺を吊るせ」とつぶやくシーンは、もう、鳥肌ものだ。
「麗しのサブリナ」のウイリアム・ホールデンがこんな風に歳を重ねていた。感慨深いものがある。
人の為に懸命になることがこんなに尊いとは。今回初めて観て泣けてしまった。
いつまでも色褪せぬ名作中の名作。
若い人にこそ見てもらいたいな
午前10時の映画祭というので観てきました
至高のパニック映画です。CGのない時代に911テロの前にこの映画が作られていたことに価値がある。ラストでこういう建物で何万もの人が亡くなる日がくるだろうと言葉通りになり。7階以上の建物は消火できないんだ なのに設計士は高さを求めると言った消防士の言葉は胸にきます。
ポールニューマン スティーブマックイーンの格好よさ 含めてぜひとも若い人にみてもらいたい
なぜ午前10時なのだろう 18時とかなら仕事帰りの人も観られるのにm(_ _)m
惨事を繰り返さないために!!
高層ビルでの火災、助かる人と助からない人たち!
ビルの高層階から炎に焼かれたまま、
飛び降りる人間!
火事の怖さと人命救助の難しさがリアルに
描かれていました。
ビルを爆破するかしないかの選択をする場面
ストーリー全体を通して緊迫感がありました。
先ほどまで会話した人間が亡くなって
遺体となって運ばれているシーンは信じられない悲しさでした。
このビルを人の愚かさの象徴として残した方がいいと言う台詞が心に突き刺さる作品でした。
またな 設計屋‼️
これは「ポセイドンアドベンチャー」や「大地震」など1970年代に一大ブームを巻き起こしたパニック映画の最高峰‼️作品の中身としても地上138階建ての超高層ビルの大火災を描いており、そのスケールも凄まじいのですが、巻き込まれる様々な人間たちの人生模様も実に多彩。ビルの設計士とその恋人、部品を安請けして金儲けを企む者、受付嬢と不倫関係にある社員、老婦人に詐欺を仕掛ける老詐欺師、火災の責任を感じるビルの責任者、市長夫妻や国会議員を始めとする招待客たち、そして消火にあたる消防員たち‼️豪華キャストが扮する登場人物たちの愛、怒り、憎しみ、勇気、欲、正義、自己犠牲といった様々な感情が人間ドラマとしても一級の作品にしていると思います。そして設計士と消防隊長を演じるポール・ニューマンとスティーヴ・マックィーン‼️公開当時はどちらのクレジットが先かが話題になったらしいですが、役柄的にオイシイのはやっぱりマックィーン‼️宙吊りになったエレベーターに閉じ込められた人々を救うため、ヘリコプターのロープからそのエレベーターへ飛び移るという離れ業をやってのけたマックイーン‼️落下しそうになった同僚を必死の形相で支えるマックィーンの勇姿は忘れられません‼️ラスト、フェイ・ダナウェイに寄り添ってもらうポール・ニューマンに対して、" 俺はこれからも火災現場で人を助け続ける" と言って去って行くマックイーンの姿も、マックイーンの孤高のスタンスを示していてメチャクチャかっこいい‼️映画で描かれた最高の消防士‼️
制作から半世紀たってもハラハラドキドキが色褪せない
138階建ての超高層ビルの落成式当日に火災が起こるパニックムービー。1974年の作品なので、2023年の今観るとさすがに古く感じます。それでもハラハラしながら鑑賞できるのは、作品としての完成度が高い証なのでしょう。この作品は、20世紀フォックスとワーナーブラザーズの合作で、スティーブマックイーンとポールニューマンの主演です。面白いのはエンドロール。クレジットでそれぞれの扱いに苦慮した結果がにじみ出ています。英文は左から読むので、左側が最初に観客の目に留まりやすく、序列も上位と考えられています。その場所にはスティーブマックイーンの名前があります。一方で、その少し上の右側にポールニューマンの名前が。視覚ではマックイーンが上位だが、冷静に縦位置の序列をみるとポールニューマンが上位という構成なのです。結果として、視聴者はどちらが高位かわかりません。日本の映画やドラマでも、特別出演や友情出演などの注釈をつけることでバランスをとるのが良くある手法ですが、目的は似たようなものでしょう。これくらい名前のある二人になると、本人たちの意思とは無関係なところで、所属事務所同士のプライドも絡み合う様子を勝手に想像していまいます。絶妙な解決案を作り出した制作陣に敬意を表したいと思います。
第47回アカデミー賞において、撮影賞、編集賞、歌曲賞を受賞しています。撮影賞受賞は納得できるほどの特撮です。特に火災から逃れる人が落下するシーンは、2001年のNY同時多発テロと重なるものがあり、リアルな出来上がりになっています。
作品鑑賞中は歌曲賞と言われてもピンとこないくらい、あまりインパクトを感じませんでした。改めて聴くといい曲ですね。
ちょっと間延びした感もありますが、スリリングな映画を観たいときにおススメの作品です。
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