「炎と煙の恐怖・・」タワーリング・インフェルノ かつさんの映画レビュー(感想・評価)
炎と煙の恐怖・・
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序盤こそまだ火の勢いが弱かったので、映画の中の人たちと同じく緊張感は感じれなかったけど、中盤以降、火の勢いが増してから、イッキに緊張感、緊迫感が出て、ハラハラの展開が続いていきました。火の勢いが凄まじく、自分のいる場所にもどんどん迫る恐怖、その中で何もできない焦燥感、更には、隙間から容赦なく入り込む煙の恐怖、このあたりがスゴく克明に、残酷に描写されていた。定期的に高層ビルの引きの画面で、火の侵食レベルを見せるのも危機感を煽っていてよかった。
その中でも、勇敢に、逃げ遅れた人たちを救出しようとする消防士や設計士の命がけの行動、ホントに心に刺さりました。ただいろんな救出作戦がことごとくトラブり、危機的な状況から抜け出せず、息つく暇がない。ヘリコプターの墜落しかり、展望エレベーターの停止しかり。特に、展望エレベーターの停止はショッキングでした。そして、最後の屋上爆破作戦。この作戦も大きな犠牲を払う衝撃的なものでした。洪水に流され、溺れる人、ビル外に落とされる人など描写され、さらにショッキングな展開に。鎮火後も、犠牲になった消防士の描写など、胸が締め付けられるようなシーンのままエンディングを迎える。最近の映画にはない全体通して、残酷で、重いストーリーの作品でした。
人間模様も時間をかけて表現されていたけど、ほとんど互い心配する男女ペアばっかりだったので、もっとパターンがたくさんあった方がよかったかな。
キャストの中では、やっぱりマックイーンが圧倒的存在感。なんでこんなにカッコいいんでしょうか 笑
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