ダニー・ケイの牛乳屋

劇場公開日:

解説

「魅惑」のサミュエル・ゴールドウィンが製作し、「腰抜けモロッコ騒動」のノーマン・Z・マクロードが監督に当たったテクニカラー・ミュージカル1947年作品。往年の「ロイドの牛乳屋」にもとづいて、同作品の脚本(グローヴァー・ジョーンズ、フランク・バトラー、リチャード・コネル執筆)を、ダニー・ケイ用にドン・ハートマンとメルヴィル・シェイヴェルソン(共に「ダニー・ケイの天国と地獄」)が潤色した。撮影は「魅惑」のグレッグ・トーランド、音楽監督はカーメン・ドラゴンの担当。主演の3人、ダニー・ケイ、ヴァージニア・メイヨ、ヴェラ=エレンは「ダニー・ケイの天国と地獄」と同じ。以下「明日なき男」のスティーヴ・コクラン、「二人でお茶を」のイヴ・アーデン、ウォルター・エイベル、ライオネル・スタンダー、フェイ・ベインターらが助演する。

1947年製作/アメリカ
原題または英題:The Kid from Brooklyn
劇場公開日:1953年1月5日

ストーリー

ニューヨークのサンフラワー牛乳会社の配達夫バーリー・サリヴァン(ダニー・ケイ)は、ある日ふとしたことから失業中の美しい女性歌手ポリー(ヴァージニア・メイヨ)と知り合い、親しくなった。バーリーは彼女に同情し、自分の妹スージー(ヴェラ=エレン)がダンサーをしているナイト・クラブに世話しようとしたが、うまくいかず、こんどは牛乳会社の宣伝ショーにと頼みこんで、逆にクビにされてしまった。ところが、またもやおかしなはずみから、バーリーは拳闘の世界中量級選手権保持者のスピード・マクファーレンをノックアウトしたことにされて、たちまち有名になってしまった。スピードのマネージャー、ギャビィは、バーリーを拳闘界のチャンピオンに仕立てて八百長試合をさせ、ひと儲けしようという魂胆で、バーリーに拳闘入りを承知させた。各地を回って八百長試合に勝ったバーリーは、『猛虎のサリヴァン』の異名をとり、人気の的になった。そのころポリーはスージーのナイト・クラブで歌手として働いていたが、バーリーがいまでは性格まで変わってしまったことを驚いた。バーリーとスピードは、いよいよ選手権を争うことになったが、いまはスピードの恋人になっているスージーは、こんどの試合が八百長ではないことを知って驚いた。だが、バーリーはうまくだまされて試合に出場、珍妙な拳闘場面を展開したが、結局バーリーがスピードをノックアウトして選手権を得た。バーリーは牛乳会社から幹部として招かれ、拳闘界を引退した。そして、スージーとスピードの2人を結ばせて、スピードを配達夫に採用した。

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