タクシードライバーのレビュー・感想・評価
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これは現実か妄想か
この映画は、主人公トラビスの視点で描かれているが物語り後半に行くにしたがい、起こっている事が現実なのかトラビスの脳内で起こっている事なのか解らなくなる。あれだけ撃たれて生きている事もおかしいし、最後何も無かったかのごとく勤務しているのもおかしいし、3人も殺害しておいて無罪はあり得ないだろうし…。。
夢落ちなのか、トラビスの妄想なのか判然としない。
監督は敢えてそうしたのだろうが、、、観ている者としては曖昧感が相当残る結果となった。音楽や効果音が独特で当時の実験的な映像や音楽なのだろう…
しかし実際は他作品の"ジョーカー"に影響を与えた事は間違いないし、また大統領暗殺の模倣犯も発生している。よってこの作品の評価にはあまりに難しいものがある。
ジョディ・フォスターこんな役やってたんだ。
終始、気持ち悪いし怖い男役を見事に演じ切ってるロバート・デ・ニーロさすが。独りよがり感が半端無い。
最後の銃撃シーンにはビビった。
相手が犯罪者で正当防衛が成り立てば、3人も殺しても英雄になるアメリカの銃社会こわっ。
正義の味方⁉️
若きロバート・デニーロ、超イケメン‼️
を観れるだけでも必見の価値あり。
タクシードライバー、トラビス。
黄色のタクシー。NY名物。
いろんな人が乗って来る。
大統領候補を乗せた。口ばかり上手い。
あの映画気持ち悪い。
ベッツイーに振られるの当たり前。
妻を殺すと言う変わった客も。
銃を4丁買う。
鍛錬して練習。胸毛気持ち悪い。
コンビニ?NY怖いなぁ。
強盗を撃ってしまった。
感謝の店主味方してくれた。
女の子を買う?
以前タクシーに乗って逃げようとした
アイリスを探してやっと会えた。
こんな仕事していちゃいけない、
逃がしてあげる、と声をかけるトラビス。
アイリス、逃げても‥と。
モヒカン頭で候補を狙うがバレて逃げる。
モヒカン頭だよ❗️
トラビスがわからなくなった。
アイリスを食い潰すギャング共を撃ち殺す。
殺人犯、と思っていたら新聞で英雄❣️になった。🇺🇸の法律わからないけれど💦
ベッツィーが乗って来て、新聞見たわ、と。
だから現実。
今日もおれが助けないといけないのは
いないかと物色するのだった。
良い人を殺してはいない。
悪い人を殺している。アイリスを助けている。日本の法律なら殺人犯。
アメリカの法律なら免れられるのか⁉️
違うだろう。じゃなぜ?
訳わからん・・・
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タクシードライバーになったデニーロ。
別にどん底ってわけじゃないけど、人生が楽しくないようで、
常に孤独を感じ世の中に不満を持って生きてた。
ある日見かけた品のある女性を口説き、仲が良くなるが、
ふとしたことで怒らせてしまい音信不通になる。
次は悪い男に売春させられてる12歳の少女を救おうとする。
でも少女は決してその男を嫌ってはなく、失敗。
そしてついにデニーロは銃を購入し男を殺す。
隠れてた元締めみたいなヤツに撃たれるが、これも殺す。
で意識不明になり、突入して来た警察に捕まった。
2人も殺したら簡単に刑務所から出られないと思うが、
何故かラストシーンはまた運転手に戻ってた。
そして過去にフラれた女性を乗せる。
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うーん・・・よう分からんかったなあ。
人生に満足してへんから、何かを為したかったのだろう。
できれば他人を救って自己満足したかったんやと思う。
他人の役に立つことでしか自分に価値を感じない人はいる。
デニーロはそれだろう。とにかく自己肯定感が低い。
おれも基本的にはそのタイプの人間ではあるが、
だからこそ自分を満たすことに時間と労力を割いてる。
デニーロの自分を満たす行動は、方向性が誤ってると思う。
なーんて生真面目に善悪を語ってもしゃーないけどな。
映画にして面白いのは、いうまでもなくデニーロ型やから。
品のある女性や、その人が支持する政治家が頻繁に出るが、
一体何の意味があったんかよう分からんかったわ。
てか何で釈放されてんの?
約50年前の作品
1976年。若き日のロバートデニーロ主演
不眠症のトラビスはなんとか眠る方法を試す
色々試すが、常軌を逸してる。
13歳の売春婦役はジョディフォスター。
大物俳優も最初は新人で苦労があったのだろう
物語のラストはめちゃくちゃで、死んだと思ったら生きててしかも英雄になっていた。果たしてこんな奴を英雄にしてもよかったのか?
街の裏も知り尽くす、タクシードライバーという職業
はじめての鑑賞
映画ファンから高く評価されてる作品と言うことは知っていた
ロバート・デ・ニーロ演じる主人公はベトナム帰還兵
職業はタクシードライバー
片思いの女性とデートにこぎつけるが
安易な行動で嫌われてしまう
満たされない毎日を過ごす主人公
ある日、売種を強要されている家出少女と出会う
かねてから街の汚い部分の一掃を願う主人公は
行動に移す
(この解釈で会ってるのか?自信がない)
拳銃を手に入れ、体を鍛えた主人公は売春宿を襲撃し
少女を救い出す
その後、少女は親せきに引き取られ
主人公はヒーローとなる
いい映画を見たと思うが、ちゃんと理解できたかは自身が無い
カンヌ受賞作は難しい
BS-TBSを録画して鑑賞
タクシードライバー
【ピロシの映画レビュー①④】
邦題 タクシードライバー
原題 Taxi Driver
⚫︎監督
マーティン・スコセッシ
⚫︎脚本
ポール・シュレイダー
⚫︎出演者
ロバート・デ・ニーロ
シビル・シェパード
ハーヴェイ・カイテル
ジョディ・フォスター
ピーター・ボイル
⚫︎公開
1976年
⚫︎上映時間
114分
⚫︎製作国
アメリカ合衆国
⚫︎ジャンル
ヒューマンドラマ
サスペンス
こんばんは、水野晴郎です。
今週の金曜ロードショーは
こちら
『タクシードライバー』
⚠️⚠️⚠️ネタバレ注意⚠️⚠️⚠️
時は1970年代。
ベトナム戦争の帰還兵であるタクシー運転手が主人公。
あまりにも有名な映画ですね。
終始陰鬱としたタッチで描かれる本作です。
人生っていうのは谷あり山ありですよね。楽しいこともツラいこともあり。
本作の主人公も良かれと思ってやったことが一本調子かつ対女性に不慣れなこともあり?空振り三振(⇦そんなことは往々にしてある!)。
そして自暴自棄になり、殻に閉じこもり、自我を爆発させる• • •。
一貫して鬱屈としたストーリー展開。
しかしながら『天使』もいるのでありました。捨てる神あれば拾う神あり。
これもまた本作のキモなのでしょう。
特にエンディングまでの30分が見どころですねー。
ハッピーエンドなのか、バットエンドなのか、そんな陳腐な表現は必要のないくらいの演技、プロット、そして映像美。
劇中相棒のタクシーがまたカックイーーィ。少し燻んだイエローカラーの車体、今ではもう見られないメーターのアナログさなど令和の時代になおさら郷愁を誘いますね〜。
是非、ご覧下さい💁🏻♀️
映画って本当に素晴らしいものですね!
水野晴郎でした❤️
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無差別殺人者の心理状況。
冒頭、デ・ニーロ氏の演じるトラヴィスの声が、ホアキン・フェニックス氏の声に聞こえた。
『ジョーカー』は未見なので比べようもないが、『ザ・マスター』の時のフェニックス氏の声を思い出してしまう。
他のレビューを拝見すると、この映画と『ジョーカー』がとても近しいらしい。
年代からして、フェニックス氏が、この映画のデ・ニーロ氏の発声・言い方を真似したのか、根本的に同じものをお持ちなのか。『ザ・マスター』でのフェニックス氏の役も帰還兵。そこが共通項なのか?
刹那的な生き方。
それでも、恋をしてみようとしたり、人助けをしようとしてみたり。
言っていること・やっていることはちぐはぐで、鑑賞している私からはすべてが空回りしているようにしか見えないが、トラヴィスなりには己の正義を貫いているつもりなのだろう。
このまま、トラヴィスの鬱屈した生活と、アイリスとの出会いが交差して話が進んでいくのかと思ったら、途中から物語の舵が大きく切り替わる。
たんなる承認欲求ではない。
受け入れてもらいたい。一目置かれたい。One of themからの脱却。
鏡の前のトラヴィスがかわいらしくも、悲しい。
新しく手に入れたアイテムを身に着けて喜んでいるだけじゃない。
「俺になんか用か?(思い出し引用)」素通りされる人間ではなく、”用がある”≒そこにいる意味がある人間として扱われること。その状態への渇望。
大統領候補襲撃。
大きなことをして、ベッツィを振り向かせたい。ベッツィの大切にしているものをぶち壊して、自分とベッツィ達を線引きした事務所の奴らに復讐したい。「応援している」といったのに、自分を大切にしなかった候補への逆恨み。
「街にあふれるゴミを水洗トイレのように押し流してきれいにしたい(思い出し引用)」という思いはあるものの、大統領候補を殺したところでその思いが叶うわけもなく。建設的な方法を考えや方法を学ぶでもなく、以前の自分が持っている方法の延長しか思いつかない。
そして、売春宿襲撃。
トラヴィスなりには、アイリスを助けたつもりなのだろう。
だが、アイリス自身はそれを望んでいたのか?アイリスにとっては正義の押しつけにもなりかねない。
売春宿を一つ潰したとして、アイリスがまた家出してくる可能性もあり、買春する者が存在する以上、解決したわけではない。
そして、後日談。
トラヴィスは罪には問われないのか?新聞に掲載されているトラヴィスの写真は身分証?事件当時の髪型と違う…。
マスコミや両親、ベッツィはトラヴィスを認めているようだが?
運転手仲間は、特に英雄視もしていないが。だが、以前よりトラヴィスが彼らの輪に入っているように見えたのは、トラヴィスが自信を得て輪の中に入っていったからか、仲間がトラヴィスに一目をおくようになったからか?そして、この時の髪型は…。
混乱する。
殺人罪に関する法が、USAと日本で違うのか。でも、強盗を撃った時は警察に捕まらないように逃げたのに…。
いろいろなレビュー・解説を読むと、トラヴィスの妄想・夢落ちという説もあるとのこと。どこからどこまでが、妄想?鑑賞者によって変わるのだろう。
当時のUSAを支配していた空気感。
帰還兵たちの思い。トラヴィスはどういう経緯でベトナム戦争に駆り出されたのか?共産圏を倒すという大儀ある戦争として始まったにも関わらずの、「実は」という虚が暴かれていく戦争。
1970年代のNY。夜にうごめく者たち。USAの正義を掲げて、命の危険にさらされて戦ったにもかかわらず、帰国してみての国内の様子。自分は何を守ろうとして命を危険にさらしてきたのか。「街にあふれるゴミを水洗トイレのように押し流してきれいにしたい(思い出し引用)」という気持ちはわからなくはない。そんな中で、One of themに埋もれて行ってしまう焦燥感…。
ある論評では、保守回帰の時代風潮を反映しながらも、変質していく時代を見つめているという。
それらを見事に切り取った映画との評を読む。
映画が公開される前の1972年に起こったウォレス大統領選候補襲撃事件。
この映画に影響された犯人が起こしたレーガン大統領暗殺未遂事件。
映画公開当時はトラヴィスがPTSDでという説明で片付けられただろうが、
いま、日本でも、USAでも、無差別殺人事件が頻発している。
ヒリヒリ来るような、この孤独感、無価値観。
何かになることを期待され、何かになれると夢を与えられつつも、現実的には一億総カオナシ。
ベトナム戦争を経験したUSA。
日本は?
そのことを考えると、トラヴィスを英雄のように扱ったラストに賛同できない。
不思議な魅力
若かりし頃のデニーロさん。
ブラピやディカプリオ、トムクルーズなどいわゆるイケメン枠俳優とは違うオーラが若い頃からあったのが窺える。
なんだろう…やっぱり目なのかな。
もちろん整った顔なのだが、狂気的な面がちらほら。
やはり怖い人だ。
ミート・ザ・ペアレンツのような作品でさえ、この人がいると何かをしでかしそうな気がしてしまう。
可愛らしいジョディ・フォスター、12歳?!
実際どのくらいだったのか?
タイトルはずっと知っていて、観たことがなかった。
こういう映画だったのね〜と。
テンポは緩やか。
最近の作品に慣れてしまうと、やや冗長にも感じる。
アイリスを助けようと思うきっかけもわかりづらい。
たまたま人を助けたことになったけど…実は狂気的なことも企ててたし。
家族?に宛てた手紙が物悲しい。
ベトナム戦争が落とす影と影。
光はないのに影がある。
影しかないというべきか。
長い鎖のような日々
タクシードライバーとして働き始めたトラヴィスを、若きロバート・デ・ニーロが演じる。澱のように溜まっていく鬱屈した思いを抱えたトラヴィスが取った行動とは…。時に不敵な笑みを浮かべるデ・ニーロから目が離せない。
トラヴィスと食事を共にするシーン迄、ジョディ・フォスターだとは気付かなかったが、彼女が放つオーラに目が奪われた。
BS - TBSを録画にて鑑賞 (吹替)
「歩く矛盾」
主演のR・デ・ニーロが29才。M・スコセッシ監督が30才。若い。
不眠のために深夜のタクシー運転手を始めた主人公の日常を追ううちに、彼のするストーカー紛いの意中の女性へのアプローチの仕方と、ベトナム戦争で負った大きな傷跡、深夜のニューヨークに生きる人々を見て世直しをしなければと正義漢のような気持ちで武装し、売春宿を「掃除」し、民主党の大統領候補を暗殺する計画に没入していく様子に、作品中の彼を評する言葉「あんたは歩く矛盾ね」の意味を理解する。そして、その矛盾した行為はすんでのところで英雄行為に転ぶ。
脚本、映像、演技等々、ベトナム戦争後のアメリカ社会を表した作品として屈指の感じがした。
孤独なトラヴィスの白昼夢
たぶん、名誉除隊ではなく、不名誉除隊となったトラヴィス。海兵隊も嘘だろう。兵役にすら行ってないかもしれない。背中にキズはあったけど。嘘をついてないと生きていられない哀れなトラヴィスは虚実の区別がつかないほどイカれちまっている。華奢でハンサムな若いロバート・デ・ニーロだから成立する映画かもしれない。また、廚二病と言ってしまうと身もフタもない。
両親への手紙に国家機密に関わる仕事についているから住所は言えないとか、大統領候補の秘書のベッティと付き合っていると書くあたりは、映画「バッファロー'66」でオマージュされている。ベッティを Sometimes Sweet Susan という二重人格の女のポルノ映画に誘って見事にフラれる。本当にバカな廚二だ。1975年のこのハードコアポルノ映画を劇中映画に選んだのは分裂したトラヴィスの人格を重ねている意味もあるかも。
いちばん恥ずかしいと思ったのは、未成年の売春婦に説教たれること。廚二の天秤の揺れ幅が滑稽過ぎる。それに比べ、堂々として、トラヴィスを完全に見下しているアイリス(若干13才のジョディ・フォスターがすごい)。壁に貼ってあるジミヘンやミック・ジャガーのポスターやサイケデリックな色とりどりのキャンドルのあかりの雰囲気も少女の部屋にいるようだ。
そして、ポン引き役のハーベイ・カイテルの方が断然カッコいい。右手の小指の爪だけ伸ばし、真っ赤なマニキュア。ほかの指は痛々しいほどの深爪。粋な帽子に白のタンクトップ。ギタリストのCharのトレードマークの帽子はハーベイ・カイテルのこのスタイルに憧れて、真似したのかもと思った。
街頭演説会場にわざと目立つモヒカンで現れる。場当たり的で計画性に欠ける行動。シークレットサービスに追われる。そのあとはアパートに逃げ帰り、白昼夢を見ていたのだとオイラは思う。アイリスの両親から感謝の手紙。ヒーロー扱いされた新聞記事の切り抜き。売春宿の廊下の血はケチャップみたいに薄くて、あまりリアルではなかったのには何か意味があったと思いたい。
マーティン・スコセッシ監督は出たがり。黒人に妻を寝とられた乗客のシーン。コンビニで殺される黒人にだめ押しの暴行シーンもイタリア系移民のスコセッシ監督のこだわりだろう。1976年当時はさまざまな反響があったに違いない。
バックミラーに映る夜のニューヨークの街の光と影、悲しげなトランペットの音が幻想的な世界に誘ってくれる。
45年も前の映画だが、全然そうは思えない。ベトナム戦争からの帰還兵というシチュエーションを取っ払っても、違和感なく観れる暗黒時代になってしまったためかもしれない。Sometimes Sweet Susan を観て、ストレス発散したいね。シヴィル・シェパードも素敵でした。
驚愕!きみの悪いテロリストの話だった。
64歳で初めて見た。音楽は知っていた。音楽から想像していたのと大分違う話だった。ジム・ジャームッシュの『ナイト・オン・ザ・プラネット』みたいな映画だと思っていた。それが、まさかこんな映画だとは。
日本でも最近似た様なテロ事件があったが、この映画はそれを肯定すると言う事か?肯定するのは自由だが、主人公はナルシストで気持ち悪い輩。道徳の教科書みたいな奴が、ベトナム戦争の後遺症を理由にテロを起こし、5人も殺しをして、大団円!めちゃくちゃ!また、女性をポルノに連れて行き、思うようにならず、逆ギレする。つまり、ストーカーみたいな男『かっこいい』なんてどうしたら思えるか? また、テロの被害者なので、同情心から『美しい日本』と言っていた方の方が、正しいのでは。と誤解を与えてしまう。だから、
何を主張したいのか?全く分からない。映像はサイケデリックな汚い映像だし、スプラッターだ。ペドリファイを否定しているが、それが唯一はっきりした主張。気持ち悪い。
若いうちにこんな映画見なくて良かった。もう、二度と見ない。音楽だけで、点を加点したい所だが、噛み締めて聞くと、薄気味悪い音楽かもしれない。
まぁ、アメリカンニューシネマと言われるそうだが、現在、こういった映画を継承した作品は一本もないので、一時の流行りだったのだと思う。だから、この頃の映画(ニューシネマ)は、駄作な映画多いって事。兎も角、この頃はポルノが流行っていた事は覚えている。
スケアクロウ、狼たちの午後、セルピコ、明日に向かって撃て、イージー・ライダー、卒業、時計じかけのオレンジ、さらば冬のかもめ、カッコーの巣の上で みな反ベトナム戦争や、ベトナム戦争に負けたナーバスな雰囲気の中で制作された映画ばかり、本当のベトナム戦争でのアメリカの侵略行為を訴えた映画は一本もない。プラトーン、フルメタルジャケット、地獄の黙示録、ディア・ハンター、キリング・フィールドも同様。アメリカの言い訳映画ばかり。
モヒカンにして、テロを企て、モヒカンで、蛮行におよぶ。それで、めでたしめでたし。なんか脚本も破綻している。完全にネタバレだけど。ネイティブアメリカンをディスっている。どうせなら、顔も黒く塗ればよかったんだ。
タクシードライバーだった今は亡き叔父が『こんな映画見るな』って言っていたのを思い出した。今は亡き従兄弟も『ニューヨークのイエローキャブは安全だょ!デ・ニーロ、こんな映画出ちゃ駄目だ』って言っていた。だから、今まで見なかったのだが、あえて見てみた。彼等の言う通りだった。
但し、付け加えて従兄弟は『イエローキャブは日本人女性と同じ位!安全だょ』って薄気味悪い事を言っていた。そんな事言っていたので、謎の死を遂げた。クワバラクワバラ。
振り上げた拳
これは怒れる男の話だ。
ベトナム戦争は敗北だった。
だが、本土の人々は敗戦だなんて思ってはいない。
上手く行かなかった位にしか思っちゃいない。
敗残兵はトラビスただ1人だ。
戦争で得た物は後遺症だけ
他者との距離も分からない。
たまに遭遇する帰還兵もベトナムを忘れ
社会に帰ろうとしており
仲間に会えたと歓喜するトラビスに困惑しか無い。
これは、社会から孤立した男が振り上げた拳の先を探す映画だ。
大統領候補暗殺の動機も「たまたま目に付いた」から。
暴力を行使出来るなら理由は何でも良かった。
破滅願望の男が結果的に英雄となり社会の称賛を浴びるラストは
恐ろしさを感じる。
無差別殺戮に走る輩が選んだ先で極悪人になったり英雄に祭り上げられたりは
実際に起こる事なのだろうと思った。
またやらかすぞコイツ
溜まりに溜まった鬱憤を大統領候補にぶつけようとしたも失敗、行きがけの駄賃で12歳の娼婦助けたら微妙に英雄扱いされたし振られた女がまた寄ってくるし。
スッキリした顔でまたタクシードライバーに戻ったけど最後バックミラー越しにまた狂気の目が一瞬映ったところをみると溜まったらまたやらかすだろうなこいつ、というところまで示唆してるのでしょう。
この何かいろいろ腹に引っかかった感じを消化できればまた評価あがるのかもしれない。
今はまだ単なるハンサムサイコ野郎としか思えない。
いつかモヒカンにして会社に向かいそう
この映画は、「ジョーカー」の元になったと聞いて見てみることにした。「ジョーカー」はかなり私の心に刺さる映画だったので、どんな内容か期待があった。
内容はベトナム戦争後の帰還兵トラビスが戦争のトラウマから不眠症に悩まされ、夜間にできる仕事としてタクシードライバーとなるところから始まる。トラビスの生活はなかなか上手くいかず、鬱憤が貯まる毎日で、世の中とそこで暮らす人々に嫌気がさしてくる。
そんな中、どういう訳か政治家の暗殺を企てるようになり、実行しようもするが失敗に終わる。その後、12才で娼婦をさせられていた少女を救うためにマフィア?達を襲撃する。結果的にはヒーロー的な扱いを受け、トラビスは満足気にタクシードライバーに戻っていく。
当時のアメリカ、ニューヨークを知らないが、私はジョーカー以上に主人公に感情移入してしまった。
政治家暗殺のための準備や、決行当日にモヒカンにしていくあたりが印象的で、自分もいつかああなる様で恐ろしい。
1度見ておいて良かった作品だった。
BGMがもっとも印象的
クオリティが高く感じるが1975年と結構古い映画。
ストーリー自体少し強引だし、主人公もいうほど社会不適合者か?といった感じで犯罪に手を染めていくほどでもない感じがする。
最後、少女を助けたのかなこれは笑
英雄になるのか。
雰囲気を楽しむのには良い映画かも。
哀愁漂うトランペットの音楽が最高に心地よい◎
汚い方のレオン
主人公は戦争帰りの元兵士、帰国してタクシードライバーを職にする男性。
売春、薬物取引、裏社会の人間達などを目にして車道を運転する主人公は鬱屈としていく。
一人の女性ベッツィに恋をして、ボランティアとして彼女の会社に入り込む。付き合いを続けるものの、デートコースにポルノ映画を選んで付き合いが切れる。そのうち、大統領候補をスピーチの場で襲うという計画を立て始めた。
途中売春している幼い家出少女アイリスと知り合いになり、少女の売春を止めるよう説得しつつも、主人公はテロの準備をする。
最後テロは失敗し、代わりにアイリスの娼館を襲い、支配人やバイヤーを殺害した。
結果、彼は未成年売春を止めた英雄になり、帰郷したアイリスの親から感謝の手紙が届いた。
彼は退院後、元のタクシードライバーとして働く。
人と接する主人公の姿はまるで映画「ナイトスクープ」の主人公のような薄ら寒い信頼のなさを感じた。
アイリスに宛てた手紙の主人公の拙い筆跡、虚栄心を見透かすような大人(大統領候補とベッツィ)の目と言葉、手紙やアイリスにつく卑しい嘘の数々(ベッツィという付き合ってる女性がいる、麻薬捜査官でタクシードライバーは捜査のため等)が人間模様が濃くて見ているこちらを抉ってくるよう。
政治や難しいことは理解できないけど、周囲に嫌気が差していて、本人は非常に内気、だから誰にも相手されない。それが辛いから体を鍛えて人を襲おう。
好きになれない主人公だ。
誰かと繋がりを持ちたい、他人に必要とされたい、自分を認めてほしいという素朴な欲求のはずだけど、どうにもうまくいかない。
独りよがりで、人間にも社会にも不満と恨みを持ってテロの準備をし、ますます孤独になってく様子は哀れさよりも危険人物としての危うさが目に映る。
誰かを助けたような、何かを成し遂げた人間になりたいんだろうなというのが見ていて伝わる。
同い年の大人やポルノ映画を見に行かないような生き方の人間には相手にされず、一回りは年下だろう子供相手でようやく喋れた姿はいたたまれない。
「どうして分からないんだ」は少女だけじゃなくて自分以外の人間と社会に向けた言葉のようだ。
結局、大統領候補の人間を襲撃することも叶わず、アイリスのいる娼館を襲って支配人やらを殺していく。
彼は本気でアイリスを助けたいと思ったわけじゃない。それなら、殺人を犯した後に拳銃自殺しようとはしない。弾切れで出来なかったけど。
当初言っていたように、「逃げよう」とアイリスを連れ出して家に送ったと思う。
主人公にとってアイリスは可哀想な犬猫と変わらない。可哀想な境遇を偶然知ったというだけだ。
大勢の前で権力者を殺害した有名人か、娼館を襲った人間になるかの分岐で、彼は結果的に未成年売春の現場を明らかにして少女を助けた形になった。
殺人で刑務所行きでも全くおかしくないと思う。
ラストのベッツィを送り届けた後のルームミラー、あれは何だろう?彼はヒーローになっても全く変わっていない、満たされていないように見えた。
今見てみると、こうしたどこか鬱屈した心を溜め込み、苦しむ人はどこにでもいて、周りとの繋がりもうまく行かず、最後最悪の形(テロ)で発散する、とまでいく人間が出てくるかもしれないというメッセージを感じた。主人公が、日常に密接してるタクシードライバーだからなおさらだ。
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