タクシードライバーのレビュー・感想・評価
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アメリカの闇、にんげんの闇
タクシードライバー、一時期憧れた、車好きだし。しかし腰にきそうなの...
タクシードライバー、一時期憧れた、車好きだし。しかし腰にきそうなのと、後ろから弁護士に蹴り入れられてはたまらんのでやめておこう。
デニーロの映画か、やばいんちゃうの?やっぱりやばかった。
どうしようもなく襲い来る孤独感。この歳でも感じることがままあります。なぜか捨てきれぬ他に認められたい心。私もデニーロみたいにならぬようにせねば(笑)
この映画の怖いのは、当時より今の方がこんな人が増えているのではないかということ、そう世界中に。この映画が名作と言われるのも、そんな人達がたくさんいることの証明かも。
結末もまたなんと皮肉なことか、この先一体なにが起こったのだろう…いらぬ心配をしてしまいます(笑)
13歳のジョディ・フォスターのシャープな魅力が作品に花を添えます。断っておきますが私はロリコンではありません(笑)この作品を見てジョディのためとか言って実際に大統領暗殺を企てた者がいたのにも驚きです。
それと、初デートでポルノはやめておきましょう。
何はともあれ人生一度は見るべき作品には入ると思います。のめり込みたくはありませんが。
社会の閉塞感は
現代社会にも通じており、トラビスのような精神的に不安定な人間が“狂う”様は横で見たならかかわり合いになりたくない。
カッコいいと言うよりは、社会的逸脱行為に走ってしまう様は何処かの患者様そのもので措置入院待ったなしな様子。
だが、そうなるまでに時間があるはずなのに、ベトナム帰還兵はそれほどのストレスを抱えたのだろう。
今もどこかで狂いかけている人がいると思ってしまう。
しかもちょっぴりの手助けではどうにもならないほどに、人生を狂わせてる人が。
タクシードライバーという職業でありながら街を俯瞰で観ているところが...
タクシードライバーという職業でありながら街を俯瞰で観ているところがシビレますね。孤独感と社会からの疎外感は、設定ももちろんですが楽曲とのマッチングもステキだし、デ・ニーロの演技もこの作品では格別なオーラを放ってます。
「You talkin' to me?」は名シーンとして語られていますが、やはりロバート・デ・ニーロは内なるものを演じるのが上手いですよね。昔から大好きな俳優の一人ですが、どの作品を観ても細かいところまで役作りされていて感服します。ジョディ・フォスターも13歳でのノミネートですし、ニューシネマという歴史から見ても存在感のある作品です。
技術的にも素晴らしく、やはり名作と呼ばれる作品は何度見ても飽きないですし、いつも新しい発見がありますね。
教養として鑑賞
アメリカンニューシネマというものを観てみたかった つまりマーティン...
厨二ストーカーが輝く名作!
・たまたますれ違った女に一目惚れし、女の職場を外から長時間に渡り監視→ストーカーです
・初デートで、ポルノ映画をチョイス→セクハラです
・当然女に絶交され、何度も謝罪の電話をするが取り合ってもらえず、何度も花を送りつける→ストーカーです。
・それに対し逆ギレし、女の職場に押しかけ罵倒する→ストーカーです
・鍛えた体で銃を構える姿を、鏡越しに見て自分に酔う→厨二です
・自宅ででかい独り言を延々と続ける→私です
・その独り言の内容は、いつか言おうと思ってる自分が考えたカッコイイセリフ→厨二です
・自分は国に仕える仕事をしてる設定にして妄想に耽る→私です
・その設定を親宛の手紙に書いてみたり、実際に10代の売春婦に言っちゃったりする→厨二です
・「君がこれを読んだ時には、たぶん僕は生きてはいない」みたいな映画なんかでよく見るフレーズを手紙に書いちゃう→厨二です
最後は売春宿を襲撃して、助けを頼みもしてない売春婦を救いヒーローとなった主人公は、絶交女からも声をかけられるようになりめでたし〜
作中に何度も流れるオシャレなジャズが、主人公の痛さをより引き立てる名アシスト。
終始気持ち悪い主人公なんですけど、その気持ち悪さを見ていて胸にグサッと刺さるところもあるので、完全には否定できない笑
パロディネタと思うなかれ
ベトナム帰りの元海兵隊であるトラヴィスが不眠症に悩まされながらも、ようやく定職として就いたタクシードライバー業を営む傍ら、ニューヨークの街にはびこる犯罪や麻薬などの悪に対する嫌悪感を募らせたことで過激な行動に走る姿を描いた狂気の名作。
夜のニューヨーク、ムーディなBGM、流し目で車を走らせる若き日のデニーロ(当時33歳)
この3つの条件だけでだいぶセクシーな出来上がりになっている笑。
昼のトラヴィスはマヌケ顔でベッツィーを眺めたり、ポルノ映画に耽ったりとまったく冴えない日常を送っているし、ベッツィーにコケにされたと憤慨し、クソ女と罵る始末。
多分現代ならSNSうるさいタイプ笑。
しかしこの件とその後出会った少女アイリスによって豹変するトラヴィス。
体を鍛え、銃を購入し、いつでも銃を構えられるように仕掛け付きのガンホルダーを体に取り付け、鏡の前で銃を突き付ける仕草をセリフ付きで演じる。
You talkin' to me?
You talkin' to me?
You talkin' to me?
Then who the hell else are you talking... you talking to me?
Well I'm the only one here.
Who the fuck do you think you're talking to?
Oh yeah? OK.
銃ガチャコンシャキーン!‼︎
Huh.
(2回目見たとき気付いたが意外とここ長い笑)
手遅れなほどに厨二病。
だがしかし、、目がガチだ。。本気でやってやがるこいつ。。ホンモノの狂人だ。。
この圧倒的黒歴史が映画界における名シーン名セリフとされ、様々な作品でオマージュとして扱われるってんだから映画業界ってのはイかれてるぜ(褒め言葉)
この街の悪を除去できるのは自分しかいないと思い込み、正義のヒーロー気取りで常に拳銃を持ち歩くようになり、強盗犯を銃殺したり、次期大統領のスピーチ会場を襲撃しようとしたりと完全にエスカレートするトラヴィス。
大統領襲撃には失敗し、敵前逃亡のごとく逃げ出す姿は情けないが、その足でそのままアイリスが働く売春宿に直行し、スポーツら3人を銃殺。自身も重症(てか絶対死んでるクラスの傷笑)を負うが奇跡的に一命を取り留め、タクシードライバーに復帰。
どこかやり切ったようた落ち着いた表情で日々を過ごし、かつての思い人ベッツィーが乗車してきても大して動じずに仕事を続けるトラヴィスの虚ろげで不敵な目線を映したバックミラーをラストカットに終了。
このときトラヴィスがなぜモヒカンにしたのか、アイリス救出後の穏やかな表情で仕事をするトラヴィスとあのラストの目線のカットはどういう意味があるのか。
いろいろと調べてみたところどうやらちゃんとした理由があるらしい。
なんとなく雰囲気でやったやっつけ演出だと最近まで思ってました申し訳ありませんスコセッシ監督様笑。
いろんな映画やアニメなどのオマージュの元が詰まった作品。今んとこいろいろと観てきた中でこの作品が1番オマージュされていることが多いと思った。
そこでその作品を挙げていくことで最後の締めとします笑。年々増えていくと思うけどそれも楽しみの1つにします笑。
東のエデン、攻殻機動隊、探偵はBARにいる ススキノ交差点、マイインターン、ボーイズオンザラン、BTTF3
あと他にもあったら教えてください笑。
2014年09月12日(金)1回目
2017年01月21日(土)2回目@早稲田松竹
帰還兵の孤独と闇
率直に、最初見た時は狂人が犯罪に手を染めてゆくだけの映画だと思っていた。だが時代背景を知って改めて見た時に全く別の感想となった。当時ベトナム戦争から戻った彼は居場所を失い大都会の中で孤独と闇を抱えただ日々を過ごすだけの存在となっていた。自らが命を賭け守ったモノが矛盾や不正にまみれた社会だった事、友人や恋人も無く誰とも心通わせられぬ孤独感それらに虚しさを感じながら、それでも正義は存在すると信じ自らが変えなければならないと歪んだ使命感のもと狂気に駆られた行動をおこしてゆく。結果社会から礼賛される姿はそれでも根本的に何一つ救われておらずそれはベトナム戦争そのものを表すかの様だ。ラスト夜の街に消えてゆくタクシーとバックミラーを睨みつける彼の目線は米国の抱える問題とその闇の深さを物語る様だ。若き日のデニーロもだが13歳のジョディーフォスターの風格たるや素晴らしかった。
全てのカットが鮮烈
自分の存在意義とは
総合80点 ( ストーリー:85点|キャスト:85点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
自分が中学生の頃に、同級生の友人がこの映画のことを凄いと言っていた。そこで観てみたのだが、頭のおかしい男が勝手にわけのわからないことを始める内容に、ただただくだらないと感じた。この自分勝手に暴走する男と内容は何なのだろうか、ただの異常者を主人公にして何かしでかさせて一体何が言いたいのだろうかと思っただけだった。中学生の私は、この時代のアメリカの社会情勢も人間の抱える孤独と心の闇も全くわかっていなかった。
大人になって観直してみると全く評価が変わった。ベトナム戦争から帰った元兵士たちはアメリカに居場所がない。元々人付き合いが下手だし手に職があるわけでも学歴があるわけでもない。だからまっとうな職にもつけず地位も金もない。友人にも家族にも恵まれず、大都会の中でも孤独の闇を抱えたまま、ただ日々を生きる屍のごとくかろうじて過ごしている。彼には夢も希望も生き甲斐もない。そして日々の仕事の中に、社会の不正や矛盾や汚辱を見つけては虚しくなり1人で怒りを感じる。本心を話し気持ちを共有する相手もないままに自分の心の中で葛藤を続けて、そして正しい道を見つけられないままに自分の存在意義を求めて方向違いの道を暴走し始める。
彼はなぜこのようなことをしたのかが20歳を超えてからようやくわかった。ただの頭のおかしい男を描いた作品ではなく、社会が抱える闇と男が心の平安を求めて得られずに道を踏み外していく様が描かれていた。当時中学生の自分には、ベトナムから帰ってきて誰からも必要とされなくなった元兵士の事情など知る由もなく、孤独な男が居場所と存在意義を得るために勝手に自分を正義の味方と勘違いしていくのが理解出来なかっただけだった。
その男を理解したとき、この作品はとても悲しいものだということがわかった。もし自分がこのように社会から疎外されたまま孤独に一生を送るのだという絶望感に囚われたらどうだろうか。現在の日本でも、貧困で友人もないままに孤独に生きている人たちが時々問題になっている。そしてそんな人々が狂気に走ることを示している。なかなか奥深い話である。
この作品を面白いと言っていた当時中学生だった友人は、その年齢で本当にここまでわかっていてこの作品を面白いと言っていたのか、気になるところ。
価値観の評価
ベトナム戦争後、価値観が揺らいだ時代をよく表していると思います。タクシー同様、限られた範囲を行ったり来たりするような、思考の殻を破ろうと模索するTravis。彼の抱く極端な発想や閉塞感が犯罪の引き金となるのは、この時代に限ったことではないでしょう。
選挙もそうですが、多数決で善悪・正誤を決めていいのか。大勢の意見→世論が必ず正しいのか。Travisは、被害者の素性によってその行動を判断されています。彼自身をあらゆる角度から評価した訳ではありません。Travisに対する社会の受け止め方は、普遍的な問いを投げかけているようでした。
大きいことはしたけれど、ぐるぐる廻って辿り着いた所は同じなのか…バックミラー越しに睨んだ先には何があったのか。
よくわからなかった
なんで絶賛されてるんだろうか。
トラビスの行動は自分が見ると厨二病的だった。アイリスもそれで幸せなんだろうかという感じがしたし…
「こうあるべきだ」って固定観念にゴリゴリにハマってる人が好きな映画?
ノーマル アブノーマル
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