劇場公開日 1976年9月18日

「ロバート・デ・ニーロの代表作」タクシードライバー 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ロバート・デ・ニーロの代表作

2025年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ベトナム戦争の帰還兵の題材にした映画は数多い。
「7月4日に生まれて」
「プラトーン」
「ディア・ハンター」
「フォレスト・ガンプ一期一会」
そしてランボー、
どれも名作、この映画「タクシードライバー」は1976年の公開で、古い方かと思います。

重い不眠症に悩み精神を病んでいるタクシードライバーのトラビス
(ロバート・デ・ニーロ)
眠れぬ夜中にマンハッタンを流すタクシー。
目つきが悪く、不気味で、何かしでかしてもおかしくない雰囲気を
漂わしている。
(このあたり、デ・ニーロが、ともかく上手い)
精神的に満たされない飢餓感を醸し出します。
ある日街を歩いていたトラビスは、大統領選の選挙事務所働く
美人運動員に目を止めます。
その女性がベッツィー(シビル・シェパード)です。
彼女、本当に可愛らしく素敵なのです。
一目惚れしたトラビスはアタックしますが、ポルノ映画に誘ったりして
想いは空回り。
そして失恋。
街でドラッグストア強盗と遭遇したトラビスは、
次期大統領候補者のブルームーンを狙撃しようと思いつき、
計画を進めます。
モヒカンに髪を刈り、体力作りに励みます。
しかし彼の計画は14歳の娼婦(ジョディ・フォスター)を、
助けた事から、英雄扱いを受けるという展開に・・・
計画は横道に逸れるのですが・・・。

当時は治安も悪く不潔だったニューヨーク、
当時に名物だった白い蒸気があがるマンホールの蓋から煙が噴き出す中を
黄色いタクシーが現れるオープニング映像。
アメリカン・ニューシネマの流れを汲む作品ですね。

デ・ニーロを一躍有名にした「タクシードライバー」
デ・ニーロヲは33歳。マーティン・スコセッシ監督は35歳。
その後、2人は全部で10回のタッグを組むことになる。

琥珀糖
りかさんのコメント
2025年1月10日

本作ねぇ。戦争によるPTSDの影響を受けたトラヴィスの凶行?と言われても、?????、
やはりベトナム戦争🪖だけじゃないと思いますが酷かった❗️
戦場に行ったことの無い者には想像できないことを見聞きし命からがら復員して来ているのでその心理、想像できないし、やはり反戦も含んでいるかと。

りか
ノーキッキングさんのコメント
2025年1月9日

懐かしい、話題の多い映画でしたね。監督がチョイ役で乗客やったり、役のためにデニーロが実際にライセンス取ってドライバーとして働いてて“オスカー貰ったのに金欠?”とおどろかれたり。自分もトランプタワー建設中の頃、美術関係の仕事で行ってて、ライフル銃持った店員が客を見張っているハンバーガー店でよく食べたなあ。怖かったけど魅力的な街でした紐育。

ノーキッキング
ひなさんのコメント
2025年1月9日

琥珀糖さま
いつもありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

年末年始は何も考えずに映画館でお正月映画を楽しむことにして、レビューを書くのはさぼっていました(笑)
私の五つ星は「もう1回観たい、そして2回以上観た」で、レビューを書かないエクスキューズもあるんです。

琥珀糖さんのレビューにある「ベトナム戦争映画」は全部観ていますが、こういう視点があるんだ…と思いながらレビューを読みました。
『タクシードライバー』はいつどこで観たか思い出せなくても、最初に観た時の衝撃は忘れられない映画です(キレイで安全になってからのNYCには何度も行ったこともあって)。

昨年の洋画でも、原爆の父やアウシュビッツの所長や米国の戦場カメラマンなど…戦争映画に関しては言葉を尽くしても言いたいことがまとめられず、レビューを書きかけてそのままになっています。

ここ数年、デジタルリマスター・レストア・周年記念など映画館で上映される旧作が増えてきて、折角鑑賞したならレビューを残しておきたいなとは思っています。
※長文失礼いたしました。

ひな
めるさんのコメント
2025年1月9日

今年もよろしくお願いいたします!
ベトナム戦争題材の名作は多いですね。プラトーンも印象的でした。

コロナ禍の時は映画館も行ってはいけないという雰囲気もありましたからね💦確かにあの時期は観る本数もグッと減りました。今こうやってふらっと観たい映画をみられるようになったのもとても感慨深いですね。いい映画を1人で観ると余韻に浸れますからね!これからもレビュー楽しみにしてますね😊

める
talismanさんのコメント
2025年1月9日

コメントありがとうございます。カイテルも同世代か~!カイテルもいい俳優ですね、役の幅がとても広い!

talisman
talismanさんのコメント
2025年1月9日

ジャン=ポール・ベルモンドが若いときの映画に「オー!」というのがあります。孤独で承認欲求が高い若い男が主役でベルモンドが演じています。その彼はネクタイを沢山持っています。自分の犯罪が新聞に載るとそれを買ってきて切り取り部屋に貼ります。鏡に自分の姿を映します。タクシー・ドライバーのデニーロだな、と思いました。1968年の映画なので、スコセッシはそのシーンを見たのかな、とベルモンド・ファンドの方とやりとりしたこと思い出しました

talisman
talismanさんのコメント
2025年1月9日

スコセッシとデニーロ、そんなに年齢が近いとは!スコセッシ35歳!そういう情報大事ですね。

talisman