「すごく面白かった」太陽がいっぱい 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
すごく面白かった
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アラン・ドロンが何もない空っぽの若者役で、ご本人はすごいイケメンでいちいちかっこいいのだが、役としては別にイケメンでもなんでもない役だった。楽勝で女にモテて困るというような場面もなく、友達と酔っ払いの女にちょっかいを出していただけだったし、その時も友達の方がモテていた。一人の女を振り向かせるのに四苦八苦していた。
実際のところ彼が、友達の服を着て鏡に自分を映し、友達の真似をして恋人の名前を呼んで、鏡の中の自分にキスをする場面で、ナルシストなのか?彼は自分しか愛せない男なのか?だから平気で人を殺したり嘘をついたりするのか?と思ったのだが、そうでもないような感じもした。
お金を全部彼女にあげた時は、彼女の気持ちを奪いたいという行動なのかと思ったが、彼女に友達の遺産が行って、その彼女と結婚をするという計略のためだったのだろうか。いろいろな解釈ができる。実のところどうなのだろう。
結末はびっくりした。とにかく面白かった。
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