「切れ味鋭し。」太陽がいっぱい fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
切れ味鋭し。
冒頭の「サインを真似するのがうまいんだ」等、あの時の!という話が話のアクセントになってます。
「トムをボートに押し込めて、船で引かせる”島流しごっこ」なんて、彼女のマルジュ曰く「冗談には度が過ぎる!」。
そんなやんちゃなフィリップ。お金も彼女も持っている。フィリップをアメリカに連れて帰ればトムは貰える5,000ドル。なのにいつまでも遊んでばかり。ムッカー。
マルジュが喧嘩して船を降りたのをいいことに、犯行に及ぶトム。ここで尺は1/3。さあどう話を進めていくのだろう?と頭の中が疑問符でした。
フィリップになりすますトム。え、変装でもするのかと思いきや。
銀行やホテルが本人と確認するのは、「パスポート」。
なるほどねえ。それがまた巧みに偽造するのが頭いいんだわ。
そこから銀行口座の預金を引き出したり、うまくいくと思いきや。
フィリップの友人で、トムも知人の男がホテルにやって来たり。
警察もやってくる。事件が事件をよんで、それを交わしていくトムの行動が、もう見ててハラハラ。一難去って、また一難。
警察は笑顔でトムにこういいます。
「なんだかおかしい。僕は鼻が利くんです」と。
なんだこのまま終わるんかいな、と思ったとたん。
「ぎえーーー」。両腕鳥肌立ちまくりのFin。
これが私が生まれる前の名作「太陽がいっぱい」だったのかー(リメイクも観てない)。
当時25歳頃のアラン・ドロン。時折見せる鋭い目が印象的でした。
コメントする