大脱走のレビュー・感想・評価
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死にぎわでも生き生きしている男たち
囚われて先行き不安なはずなのに悲観せず、与えられた任務を遂行しようとする男たち。
自由な身の僕よりよっぽど明るく生き生きしている。何か生き方、命の使い方について教えられた気がした
捕虜だけど、前向きな生き方を感じる
ナチスに囚われた、様々な国の捕虜達が協力して大脱走を計画、実行するという事実に基づいた壮大なストーリー。
暗くなる映画かと思ったが、冗談を言い合ったり、ドイツ兵をうまく騙したり、捕虜という立場でありながらも前向きさを感じられた。何より失敗しても諦めない不屈の精神がすごかった。
これは生命を賭けた偉大なるゲーム‼️
この作品は物語の構成として、脱走の計画、準備、実行に至るまでの収容所内の緊迫したドラマの前半、そしてそれぞれがドイツ国内を逃げ回る敵中突破モノとしての後半。そのコントラストが見事。スティーブマックイーンやジェームズガーナー、チャールズブロンソン、ジェームズコバーンらが妍を競い、ジョンスタージェス監督がそれぞれに見せ場を作り、そこにエルマーバーンスティン作曲のテーマ曲がかかって、忘れられない興奮と余韻を残してくれる。特に有名なマックイーンのバイクスタントは必見(グローブとボールも)‼️私にとっては年始のスタートアップムービーとして欠かせない大好きな映画です‼️
【第二次世界大戦中の、ドイツの捕虜収容所に、脱獄の名手の連合軍将校たちが運び込まれた設定からの脱出劇に魅入られる作品である。】
ー 獄からの脱出を描いた映画と言えば「パピヨン」と「ショーシャンクの空に」であろう。
そして、忘れてはいけないのは今作である。-
◆感想
・バーンスタインのテーマ曲”大脱走テーマ”のシーンに合わせた使い方。
華やかな長調がメインであるが、状況に応じて短調になったりする。
・連合軍将校たちが、脱走計画を立て、3本のトンネルを掘るシーン。調達係や、今作後も多くの作品で描かれた掘った土を足の中の袋から落とすシーン。
・ナチスの兵たちが、ジュネーブ条約に従い、捕虜の人権を認めている姿。
ー 多くの戦争映画では、ここが描かれていない。-
・今作は、彼らが脱出するシーンだけでなく、脱出した後の姿も描いている事が秀逸なのである。
ー 殆どの者は、ナチスにより、命を絶たれる。
それは、エンドロールで流れる”50人に捧ぐ”と言う言葉からも見て取れる。-
<今作が面白いのは、脱出する過程を丁寧に描いている事と、脱出した彼らが全て自由になった訳ではない事をキチンと描いている点であろう。
スティーブ・マックイーンが演じたヒルツ大佐も、元の獄に繋がれる。
だが、彼の瞳はギラギラと輝いているのである。自由を求めて・・。>
友情の物語だから、みんな好きなんだなあ。
ヒルツとアイヴス、コリンとヘンドリー、ダニーとウィリー等々、(ひょっとするとラムゼイとルーガー所長も?)の友情の確かさを感じることができる。
ある意味、戦争の場面を借りた友情の物語と言えるかも。だから、みんな、この「大脱走」を好きなんだなあ、と改めて感じた。
映画は映像でも、音響でもさらにはストーリーでさえなく、その人にとって、心に残るかどうかだけが大切なのですね。
今回、午前10時の映画祭で見て、改めてその事を認識しました。
もう何度見たことでしょう。ただし、そのうち、映画館のスクリーンで見たのは4回(?)のみ。それでも、この映画ほど心に残る映画はなかなかありません。
ラストシーンは、ずっと「のっぽ」の兵隊さんがちょっと振り返って見るシーンと思っていました。しかし映画館で見てみると、映画の画面をテレビのサイズにあわせて狭くしたため縦長になっていたのですね。しかも、壁にボールをあててるシーンと思っていたのが、実はあの「音」だけだったとは。
子どもの頃、放送がある度に、学校で話題になっていました。
スティーブマックイーン、かっこいいです。
追記
子どもの頃には、収容所の所長は悪いやつだと思っていました。しかし、そう単純なものでもなかったのですね。当時は、ドイツ空軍と親衛隊やゲシュタポの違いさえ知りませんでした。
子どもの頃から(そして、今でも)好きになれなかったバートレットは、「ジュラシックパーク」の会長役の人だったのですね。しかも「ガンジー」や「コーラスライン」の監督だったとか。びっくりでした。
最高に面白い! 脱獄系映画の頂点
脱獄系映画には面白いものが多い。 大脱走は、ドイツの捕虜収容所からアメリカ人兵士が集団で脱獄した史実を元にして作られた名作。 面白いので、今でも時折テレビで放送されている。 私も久しぶりにテレビで観たが、ハッピーエンドではないにも関わらず、戦争の悲惨さや薄暗さは皆無で、鑑賞後は爽やかな気分にさえなる。 やっぱり面白かった。
実話が元とはいえ、完全なエンターテイメント作品として仕上げられている。 若き日のチャールズブロンソンやスティーブマックィーンが活躍するというだけで、 私の年代なら胸が躍る。 その時代にスターになる人たちというのは、今見ても魅力的だ。
作品としての最大の魅力は、 登場人物たちと一体感を共有できること。 捕虜収容所から全員で脱獄しようという計画が立ちあがった瞬間から、観客も銀幕のスターたちといっしょに脱獄チームの一員となる。 そして、期待と不安を背負いながら、脱獄の道のりを手に汗握りながら追体験していくことになるのだ。
面白さの鍵になっているのは、チームを組んだ各人が様々なスキルを持つスペシャリストであること。 みんなが力を合わせれば、勇気百倍で大きなことにも取り組めるという事を、映画を通して実感できる。 なんというか、自己啓発的な作用のある映画かもしれない。
最高にカッコイイのは、マックィーンが連行されて独房に入れられた後、ひとりでボールを壁に当てて遊び始めるラストシーン。 敵には死んでも従わないという気概を表現した、アメリカ人ならではの粋な演出だ。
観た人によって、心に残るシーンは様々だろう。 映画館でリアルタイムで観た世代には、忘れられない永遠の名作になっていると思う。
希望を捨てない兵士たち
戦争映画だし捕虜収容所の映画だということで重たい映画かと思ったのですが、前向きで希望を感じるとても面白い映画でした。
もちろん描かれているシチュエーションそのものは重いのですが、希望を捨てない兵士たちがとても素敵でした。
間違えなく名作です!
見てなかった自分に、喝!
今日の感想は、勝手に思い込んでいた正誤表でいきます。
1963年ってまだ生まれてないかったしさ(言い訳)。
✖︎犯罪者マックイーンが、バイクに乗って草原を駆け抜けて終わり。
◎「ドイツ軍捕虜」収容所から、脱走を試みる。バイクシーンはあるけど。
✖︎マックイーンが1人でコツコツ計画して、脱出。
◎いろんな分野のスペシャリスト捕虜が、お互い手を組んで脱出計画。
ちょっと銀蔵劇風ですが、人の区別はつきやすかった。
✖︎尺が3時間弱って、きっと飽きそう。
◎ストーリーは脱走に成功するか否か、とシンプルだけど。
「計画→実行→脱走者のその後」とメリハリがあるので、あっという間。
脱出したら大抵そこで「やったね!」で終わりそうだけど。
それぞれ1時間ほどの尺で、丁寧に書かれている。
✖︎犯罪物って、痛い場面とか怖そう
◎「穴掘り専門のエキスパート捕虜が、実は極度の閉所恐怖症(チャールズ・ブロンソン!)。
何度も脱走先から引き戻され→独房行きの主人公。
全体的に「大脱走のテーマ」マーチが流れていて、時にコミカルなのも面白い。
つまり、思い込みの斜め上をいく面白さでした。
家での長い映画は、タイマーセット&途中休憩すればいいことに、今回気づきました(遅い)。
見てよかった1作です。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「ONE Chance!」(なんとかなる、と訳されてた)。
タルい。
名作の誉れ高いが、のんびり感を楽しめるか否か。
すみません、今を生きる私にはタルかったです。
マックイーンの可愛らしさは買うか。
二人組ベースの親父だらけの群像劇にして、物語量が適切とは思えない。
第二次大戦下のドイツで連合国の捕虜が二百数十名も収容されている収容所があった。 そこからほとんど全員が一斉に脱走しようという計画があった。 これは創作ではなくて実話だったという事が驚きである。
BSテレ東で映画「大脱走」を見た。
原題:The Great Escape
劇場公開日 1963年8月3日
ジョン・スタージェス監督53才(荒野の七人など)
スティーブ・マックィーン33才
リチャード・アッテンボロー40才
チャールズ・ブロンソン42才
ジェームズ・コバーン35才
デビッド・マッカラム30才
こんなにも有名な映画だが初めて見た。
テーマ曲『大脱走マーチ』はお茶のコマーシャルなどでみんな聞いたことがあるだろう。
ノーカット版でしかもCMも挿入されるので総上映時間は3時間半になった。
第二次大戦下のドイツで連合国の捕虜が二百数十名も収容されている収容所があった。
そこからほとんど全員が一斉に脱走しようという計画があった。
これは創作ではなくて実話だったという事が驚きである。
物語は前半いかに脱走しようかという計画とそれを実行に移していく過程。収容所の地下に全員が脱出できる穴を掘っていく。
後半は脱走した捕虜たちがいかに逃走していくのかという顛末を描く。
上映時間は165分。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
超大作!
終盤まで誰が主人公なのかピンと来なかったけど、実話が元だなんて信じられないくらいによく練られた計画とドラマティックな展開。脱出劇に終わらず、その先のストーリーも、これが現実、って感じだった。閉所・暗所恐怖症のダニーにとても感情移入した。
今観ても感動する
1963年公開なので50数年前映画だが、古臭さは感じない。
スティーブマックイーン、チャールズブロンソンなど名優がさすがの演技をみせる。
長い作品だが、全く時間を感じさせない、名作です。
半世紀以上前に作られた、古さをまったく感じさせない大作映画
第二次世界大戦のドイツ。捕虜となった連合軍兵士達が、ドイツの後方攪乱の為に脱走を試みる物語。
実話を基にし、当時のオールスターキャストで製作された大作。
壮大なスケールの映画でありながら、軽妙なBGMベースにしたテンポの良い展開、重くなり過ぎないストーリー、荒野のバイクアクションの爽快さ。それでも戦争の悲惨さを感じさせるラスト。そして、それでも軽妙なBGMに相応しいエンディング。
何回観ても飽きさせない、そして何回観ても1960年代に製作されたとは思えない新しさを感じさせる映画です。
これが「大脱走」なのですね!
恥ずかしながら、初見です。午前十時の映画祭がなければ、鑑賞せずに終わった映画だったかも…。見て良かった‼
ドイツ軍の描き方に多面性があって、ナチスドイツを悪者にしておけば大丈夫、みたいな価値観の平たさがないのが凄いと思います。
「脱走」という行為も、「軍人としての義務だ!」といえば、その通りですよね。
全体像はある意味俯瞰的で理性的なのに、ディテールは時に感傷的だし、インターバルがある長さなのにワクワク感が途切れないし、数多の評論家の方々が素晴らしいと評した理由がはっきりわかりました。
個人的にジェームス・コバーン好きなので、満足度が高いのは、その所為かも。
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