大脱走のレビュー・感想・評価
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第二次大戦下のドイツで連合国の捕虜が二百数十名も収容されている収容所があった。 そこからほとんど全員が一斉に脱走しようという計画があった。 これは創作ではなくて実話だったという事が驚きである。
BSテレ東で映画「大脱走」を見た。
原題:The Great Escape
劇場公開日 1963年8月3日
ジョン・スタージェス監督53才(荒野の七人など)
スティーブ・マックィーン33才
リチャード・アッテンボロー40才
チャールズ・ブロンソン42才
ジェームズ・コバーン35才
デビッド・マッカラム30才
こんなにも有名な映画だが初めて見た。
テーマ曲『大脱走マーチ』はお茶のコマーシャルなどでみんな聞いたことがあるだろう。
ノーカット版でしかもCMも挿入されるので総上映時間は3時間半になった。
第二次大戦下のドイツで連合国の捕虜が二百数十名も収容されている収容所があった。
そこからほとんど全員が一斉に脱走しようという計画があった。
これは創作ではなくて実話だったという事が驚きである。
物語は前半いかに脱走しようかという計画とそれを実行に移していく過程。収容所の地下に全員が脱出できる穴を掘っていく。
後半は脱走した捕虜たちがいかに逃走していくのかという顛末を描く。
上映時間は165分。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
タイトルなし(ネタバレ)
全員脱出するものと思って見てたら全員じゃなかったし、その後がうまく行くのもわずか数人で、予想外だった。昔の映画って過剰な演出がなくて淡々と進むから好きです。
超大作!
半世紀以上前に作られた、古さをまったく感じさせない大作映画
第二次世界大戦のドイツ。捕虜となった連合軍兵士達が、ドイツの後方攪乱の為に脱走を試みる物語。
実話を基にし、当時のオールスターキャストで製作された大作。
壮大なスケールの映画でありながら、軽妙なBGMベースにしたテンポの良い展開、重くなり過ぎないストーリー、荒野のバイクアクションの爽快さ。それでも戦争の悲惨さを感じさせるラスト。そして、それでも軽妙なBGMに相応しいエンディング。
何回観ても飽きさせない、そして何回観ても1960年代に製作されたとは思えない新しさを感じさせる映画です。
これが「大脱走」なのですね!
印象深いシーンが沢山
・初見はジョジョアゴーゴーで知った時に観たので高校生だから、もう18年くらい前。その後、2回くらい観た気がする。とはいえ18年も前なのにその時に観た記憶が残ってて全般、懐かしいなって印象だった。
・その時に印象深かったのが、ベッドに飛び込んだヒゲの男が棚板抜いた後落ちたとこ、土をズボンの裾から捨てる際に靴に大量に入ってやだろうなってとこ、マックイーンの壁当て、英語の罠、偽造屋の目が急に悪くなりピンを拾うとこ、バイクで塀を飛び越えるのがノースタントで有名らしいけど、大袈裟な演出もなく毎度ぼんやりと観てしまう。名シーンが沢山あって素晴らしい映画だなと改めて思った。
・ストーリーも結末もほぼ記憶したままの映画だったけど細かいとこは忘れてた。トンネルの出口が6mも手前っていうのとマックイーンが相棒が錯乱して銃殺されたのを機に考えを改めるとこ、脱走の猛者が集められてた事など盛り上がる要素がスッポリ抜けてた。
・ワンスアポンアタイムインザウエストからチャールズブロンソンを把握したので、あ!チャールズブロンソンだ!っていうのが新たな印象。無骨なイメージが強かったので物凄い繊細なトンネル王で驚いた。
・ショーシャンクの空にを観た時にも思った事だけど、調達屋ってどうやって調達しているんだろう。
・ワンスアポンアタイムインザハリウッドでディカプリオによるパロディシーン?のとこでマックイーンが下を鳴らして指を差さなかったので原作にはない演出だったんだ、と思った。
・衣類や道具をどうやって用意したり作ったかのシーンが細かくて良かった。
ずいぶん昔にTVで見て覚えてるシーンは、トンネル掘ってるところと、...
マックイーン。カッコイーン。
まずは、不屈の男達に敬礼!実話ベースってのが凄い。で、何に一番驚くかと言うと、あの収容所の捕虜たちは、映画になった大脱走の失敗の後、新たなトンネル「ジョージ」を掘って完成させてるって事です。
中学生の頃、このマックイーンのスタイルがカッコ良くって、半袖のトレーナーを着てました。VANでした。マックイーン、ちゃんとバイク(BMW-R Series風に改造されたTriumph TR6)に乗れてる、と言うか、乗りこなしてる所も素敵です。
俺的には「大脱走」は歴史的な名画。一か所に集められた腐った卵。見方を変えれば、そのスジのプロが一拠点に集合した事になる訳で。脱走も大掛かりだし、準備も万端。やることが一国の諜報部門みたい。と言うか、「塀の中のMI6」。ミリオタ心をくすぐります。
塀の中に連れ戻された11人。最後に戻った"The Cooler King"のヒルツは、その名の通りにCoolerに直行。床と壁を叩く野球ボールの音は「不屈の魂」の象徴。ヒルツだけではなく、ここに集められた男たちの。
って事で。
やっぱ、最高でした。
で思うんです。映画界に革命をもたらした偉人の1人は、スピルバーグ。技術的な面もさることながら、技巧的に造り込まれた「見せ場」を、惜しげも無く連続して繋ぎ観客を飽きさせない。これは一つの大きな流れになったと思っていますが、「見せ場の連続」と言うやり方は、「ただただ大物アクションを安易に連発する映画」を生み出し、更には「ストリーそっちのけの早い展開・大きな仕掛けでアドレナリン放出させるだけの映画」が、世界中に蔓延する結果につながった。何か、ジョーズやインディジョーンズ後、そんな印象を持ってます。別にスピルバーグが悪い訳じゃないけど。
1963年7月4日にアメリカで公開された、この映画。確実に言える事は、今の映画界で、こんなもんは誰も作ろうとしないだろうって事。どう足掻いても、地味に埋もれちゃうよね。興業的にはナシでしょうよ。そんな事を考えると、映画が終わっても、席から立ちたく無い気持ちになってしまいました。でも。トイレ行きたかったので、そそくさと立ちました。
大脱走よ。永遠なれ。
マックイーンもコバーンも、大好きです。子供の頃、テレビで見た時、コリンが撃たれる場面で泣いてしまった事を思い出しました。
午前10時の映画祭にて。
脱獄映画の金字塔‼️
実話がベースというのが驚きの、やや緩いお話
午前十時の映画祭で、「大脱走」を観る。不屈の男を描いたら第一人者と言われた「荒野の七人」のジョン・スタージェス監督の有名な作品だが、「荒野の七人」もそうだが、話の流れが結構緩い。たしかに、スティーブ・マックイーンはかっこいいが、リチャード・アッテンボローはあまり好きになれない役柄だし、チャールズ・ブロンソンやジェームズ・コバーンもなんか今ひとつのキャラクター設定。マックイーンとジェームズ・ガーナーのアメリカ兵役を持ち上げすぎたせいか、原作の元となった実話の生き残りのオーストラリア兵が「この映画は嫌い」と言ったのもむべなるかな。
実話でもホントにドイツ人の監視はこんなにゆるゆるだったのかが知りたくなった。
軽妙で、洒落ていて、コミカルで、サスペンスフルで、悲劇的
午前十時の映画祭10にて観賞。
エルマー・バーンスタインによるテーマ音楽は「荒野の七人」とならんで、誰もが知っている名曲。
捕虜たちが次々に収容所に連行される映画の導入部で行進曲として演奏されるこの主題は、脱走の準備工程を丁寧かつコミカルに描く物語の中心部では男たちの不撓不屈ぶりを軽快に演出し、いざ作戦が決行されサスペンスに急転回すると、やがて訪れる悲劇に向かって主旋律も重苦しいトーンに変化する。
映像に音楽をピタリと合わせるのは、昔のハリウッド映画では珍しくはないが、それにしてもジョン・スタージェスとバーンスタインは見事に息が合っている。
ブロンソンズ(みうらじゅん&田口トモロヲの音楽ユニット)がこの主題に歌詞を乗せて唄った歌が頭をよぎった…
「掘るっ🎵穴〜を掘るっ🎵」
さて、戦争は殺し合いなのだが、国際法で捕虜の虐殺や虐待は禁止されている。
また、捕虜であっても階級は尊重され、それに応じた待遇を受ける。
捕虜収容所を舞台にした映画には名作も少なくない。それらでも、意外と自由に捕虜どうしが交流していたり、看守側と捕虜側の上官が対等に会話していたりする。
本作は、脱走の常習者たちを集めた特別収容所が物語の舞台なのだが、捕虜のラムゼイ大佐(ジェームズ・ドナルド)が、脱走は戦線の後方撹乱 のための任務だと言う。
遅れて収容所に到着するリチャード・アッテンボロー演じる「ビッグX」ことバートレット少佐を筆頭に、脱走常習犯の彼らは、つまり脱走しては捕まることを繰り返しているのだから、失敗ばかりの連中だと思っていた。だが、そもそも脱走は不可能だと知りつつ敵軍を混乱させることを目的に脱走を繰り返していたのかと納得。
トンネル王ダニー(チャールズ・ブロンソン)は実は暗所閉所恐怖症で、残りわずかなところで狭いトンネルに耐えられなくなる。穴掘り仲間のウイリー(ジョン・レイトン)が彼を励まし勇気づけて脱出させる。
一匹狼のヒルツ(スティーブ・マックイーン)は独房仲間のアーチボルド(アンガス・レニー)が精神的に追いつめられて悲惨な死を遂げたことで、バートレット達の計画に献身的な協力をする。
視力を失った偽造屋コリン(ドナルド・プレザンス)が懸命にそれを隠そうとする様を見て、調達屋ヘンドリー(ジェームズ・ガーナー)は決死の思いで介助しながら共に脱走する。
この映画は、諦めない男たちのチームワークと友情を一見軽妙に描きつつ、戦場であるからこその無情も描いている。
コリンを死なせてしまい再び収容所に戻されたヘンドリーは、50人もが殺されてしまったことを知って、この作戦は決行する意味があったのかと問う。
死者50人、負傷者ゼロ、という事実に胸を痛めたのは、ナチス軍の収容所長(ハンネス・メッセマー)も同じだった。彼は更迭され、収容所を去っていく。
独房の看守はセリフはないが、何度も独房送りとなってやって来るヒルツのことを気にする素振りを見せる。
ヘンドリーに騙される若いナチス兵のお人好しぶりなど、敵方の人間みも描かれている。
エンドレス・リピート・エスケープ!
巨大スクリーンで観るべき映画
中学になったばかりの頃、初めて自分の小遣いで観た洋画です。当時は少年達の間でモデルガンが流行っていて、兵器見たさに観ただけの戦争映画でしたが、アメリカ映画のスケール感と面白さ、スティーブ・マックイーンを筆頭とする魅力的なスター達に日本映画とはちがったエンターテインメントの世界を知り、すっかりハマってしまいました。
ナチスの捕虜収容所から250名の脱走という実話とは思えない奇想天外なストーリーに派手なアクションは、反戦主義を前面に出した他の作品や現代のリアル志向な戦争映画とは違うスタイリッシュさとスポーティーさを備えていて、娯楽性も豊かで飽きさせません。
脱走に至るまでのプロセスや個性的な各人物の描写、シリアスとユーモアのバランスの取れた脚本・演出は見事で、黒澤明の「七人の侍」にも通じ、さすがに西部劇リメイク版「荒野の七人」を撮ったジョン・スタージェス監督だけあります。作品同様もっと評価されても良い監督だったのではないでしょうか?
今でもコマーシャルに使用されたりする有名な「大脱走マーチ」に代表される映画音楽の巨匠エルマー・バーンスタインの音楽も、シーンや人物の動きにしっかりと寄り添って効果的にドラマを盛り上げています。
「何度観ても面白い!」
と言える不朽の名作、そしてマックイーン、ブロンソン、コバーン等のきら星の如き俳優達と一挙に出会えた事は、その後の私の映画人生に大きな影響を与えてくれました。感受性豊かな時期に初めて自分の意志で観た洋画がこの作品で良かったと改めて思います。そして、その映画を再びスクリーンで見る機会を与えてくれた「午前十時の映画祭」に感謝致します。終わってしまうのは残念ですが、またいつか再開していただける事を祈りつつ・・・一言、
「テレビやスマホの画面だけでなく、たまには映画を巨大スクリーンで楽しもう!」
大スクリーンで再会
全93件中、41~60件目を表示