「【第二次世界大戦中の、ドイツの捕虜収容所に、脱獄の名手の連合軍将校たちが運び込まれた設定からの脱出劇に魅入られる作品である。】」大脱走 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【第二次世界大戦中の、ドイツの捕虜収容所に、脱獄の名手の連合軍将校たちが運び込まれた設定からの脱出劇に魅入られる作品である。】
ー 獄からの脱出を描いた映画と言えば「パピヨン」と「ショーシャンクの空に」であろう。
そして、忘れてはいけないのは今作である。-
◆感想
・バーンスタインのテーマ曲”大脱走テーマ”のシーンに合わせた使い方。
華やかな長調がメインであるが、状況に応じて短調になったりする。
・連合軍将校たちが、脱走計画を立て、3本のトンネルを掘るシーン。調達係や、今作後も多くの作品で描かれた掘った土を足の中の袋から落とすシーン。
・ナチスの兵たちが、ジュネーブ条約に従い、捕虜の人権を認めている姿。
ー 多くの戦争映画では、ここが描かれていない。-
・今作は、彼らが脱出するシーンだけでなく、脱出した後の姿も描いている事が秀逸なのである。
ー 殆どの者は、ナチスにより、命を絶たれる。
それは、エンドロールで流れる”50人に捧ぐ”と言う言葉からも見て取れる。-
<今作が面白いのは、脱出する過程を丁寧に描いている事と、脱出した彼らが全て自由になった訳ではない事をキチンと描いている点であろう。
スティーブ・マックイーンが演じたヒルツ大佐も、元の獄に繋がれる。
だが、彼の瞳はギラギラと輝いているのである。自由を求めて・・。>
エルマー・バーンスタインさんってレナードの親戚なのかと思ってましたが、全然、血縁なかったんですね。しかし、二人ともウクライナ系移民の子で友人だったとは。
( ; ; )
しかし、「十戒」「荒野の七人」「アラバマ物語」から「ゴーストバスターズ」等々、ずっと第一線で活躍されてたのは新たな発見でした!
PPMの「花はどこへ行った?」も元はウクライナ民謡だったとか。
音楽的に豊かな国なんでしょうか?
スティーブ・マックイーンは憧れの存在というか、とにかくかっこいいです。
今年の午前十時の映画祭で、この「大脱走」や「タワーリング・インフェルノ」があるので楽しみでたまりません。見れる時間帯全てに行こうかなと思っているくらいです。