「仲間・絆・団結」大脱走 セロファンさんの映画レビュー(感想・評価)
仲間・絆・団結
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仲間・絆・団結
学園モノではないのに、そんな言葉がぴったりな映画だと思いました。
彼らのそれぞれのゴールには自由とか家族とか故郷とかがあるのだろうけれど、ここでは誰もが先ずはチームワークを大切にしている。調達係、偽造係、衣装係、穴掘り係…。頼もしいリーダーの元、一人ひとりが己の任務を全うしている。その完璧な仕事ぶり!
時にじゃれ合い、時に励まし合いながら脱獄というひとつの目的に向かって皆が協力し合う。命がけの状況の中、弱い立場の者には手を差し伸べ寄り添う姿にも心を打たれます。
同じ脱獄モノの『ショーシャンクの空に』では脱獄のその先を目的としているのに対し、本作では脱獄そのものが目的となっている、という解釈が合っているかはわかりませんが、ここに出てくる彼らは脱獄という行為を楽しんでいるわけではないけど、イキイキとしているように見えました。映画の中でも言っていたように、自由を得る事ではなく、敵の後方をかく乱させる事が目的なので、彼らは十分任務遂行してました。
軽快な音楽と明るい雰囲気で、ラストはみんなで自由の身になるものだと思っていました。脱獄後のそれぞれの展開が辛くショックでしたが、男たちの不屈の精神に力がみなぎってくるような爽快感がありました。
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