「思いっきりB級映画」ダーティファイター parsifalさんの映画レビュー(感想・評価)
思いっきりB級映画
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アメリカのおおらかさ、古き良き時代、トラックやバイク野郎たちの喧嘩早い姿を思い切りB級のストーリーで見させられる。馴染みの店の歌姫リンに一目ぼれして、言い寄って関係を持ち熱を上げる。突然いなくなったリンを追ってデンバーへ。主人公のファイロに恨みをもったやたら弱い暴走族と、思いっきりドジな警官たちも持ち追いかける。コメディタッチに描かれているが、さほど面白くない。オランウータンのクライドが一番いい味を出してい
る。どうやって芸を覚えさせたのだろう。
リンを追いかけていったら、リンは、ファイロが彼女をあきらめるように同居するスカイラーに銃撃を頼んでいたことが判明。一晩限りの付き合いだったのに、追いかけてくるなんてと激怒する。ファイロが振られて、最後に喧嘩にも負けて、暴走族、警官らと何も達成することがなく帰途に着くのは彼の映画では珍しい。強いマッチョで居続けることに限界を感じたのだろうかと想像してしまった。(続編でそれは違うと判明)
ストーリ―がとっても緩い感じで、ハードな彼の作品とは一線を画する感じ。音楽もカントリーで古き良きアメリカ、粗野な男性像を描いたような映画。
あまりにも女性にお盛んだったイーストウッドが、妻や愛人たちとの愛憎の関係を通して、バランスを取るために作った作品ではと勘繰りたくなった。
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