ゾロ

劇場公開日:

解説

19世紀中頃のカリフォルニアを舞台に、双子の剣士が活躍するというコメディ・アドベンチャー。製作はジョージ・ハミルトンとC・O・エリクソン、製作総指揮はメルビン・サイモン、監督は「チェンジリング」のピーター・メダック。ジョンストン・マッカレーの『快傑ゾロ』に基づいてハル・ドレスナー、グレッグ・アルト、ドン・モリアーティ、ボブ・ランダルがストーリーを考え、ドレスナーが脚本を執筆。撮影はジョン・A・アロンゾ、音楽はイアン・フレーザーが手掛けている。出演はジョージ・ハミルトン(2役)、ローレン・ハットン・ブレンダ・ヴァッカロ、ロン・リーブマンなど。日本版字幕は宍戸正、オカマ言葉監修は赤塚不二夫&トンちゃん。デラックスカラー(日本版はフジカラー)、ビスタサイズ。1981年作品。

1981年製作/アメリカ
原題または英題:Zorro, The Gay Blade
配給:東宝東和
劇場公開日:1982年10月2日

ストーリー

1840年。スペインの首都マドリッドで陽気な独身生活を送っていたドン・ディエゴ(ジョージ・ハミルトン)は、植民地カリフォルニアの総督だった父の急死で、従者パコを連れて帰国する。恵まれた自然とのどかな農民といったドン・ディエゴの思い出はみごとに裏切られた。農民たちは苛酷な税の取り立てと、残酷な刑罰におびえ、飢えていた。父にかわって総督になったのは幼友達のエステバン(ロン・リーブマン)、しかもドン・ディエゴの恋人だったフロリダ(ブレンダ・ヴァッカロ)と結婚していた。もっとも、しゃがれ声のじゃじゃ馬娘に未練はまるでなかったが、ロサンジェルスの町では東部から独立委員会とかの女闘士シャルロッテ(ローレン・ハットン)が、「民衆よ、団結せよ!」とアジっている。そんな彼女にドン・ディエゴは一目惚れ。邸にもどったドン・ディエゴは、父の遺品を入れた柩をあけて驚いた。中には黒いマスク、マント、そして銀の刀剣が入っていた。ゾロの正体は父だったのだ。しかもドン・ディエゴの他に息子がいることもわかった。ある夜総督邸に黒い衣裳のゾロが現れ、エステバンと剣を交え、バルコニーから飛びおり、足首をくじいてしまった。エステバンは足首の悪い男を探せと命令する。ここへ、婦人用の日傘をさし薄化粧をした美男子が現われた。彼こそドン・ディエゴの双生児の弟ラモン(ジョージ・ハミルトン)、イギリス名バニー・ウィグルワースという鞭つかいの名手だった兄の窮地を救うことは快諾したものの衣裳はオール紫で統一するなど万事オカマ流なのでエステバンの部下もまごつく。ゾロの颯爽たる姿に恋したシャルロッテはラモンに思いのほどを告白、困ったラモンは彼女のキスを振り切って逃げ出す。シャルロッテをつかまえたエステバンは、「シャルロッテを殺されたくなかったら、ゾロ出てこい」と宣告。ドン・ディエゴが現れ、殺されそうになった時、ラモンが彼を救出。ついにエステバンは倒され、シャルロッテとドン・ディエゴも結ばれ、めでたしめでたし。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第39回 ゴールデングローブ賞(1982年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ジョージ・ハミルトン
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