「怖すぎる」ソドムの市(1975) 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
怖すぎる
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梅川昭美の伝記本を読んで、事件を起こす前に見た映画が『ソドムの市』で大興奮していたという。そして銀行で権力者としてふるまい、女子行員裸にして人質を蹂躙していた。前から気にはなっていたのだけど、悪趣味なのはそれほど好きではなく、エロはいいけど怖いのとか気持ち悪いのはいいかなと、『食人族』と同じく見ないつもりであった。ところが『食人族』は見たら割とお行儀がよく拍子抜けした。『ソドムの市』は全く違ってとことん悪趣味で恐ろしい。変態趣味はないので、同性愛と肛門とうんちばっかで嫌になる。美女の裸が見れても可哀想でエロくない。特にうんちを食べるのは、見ていてえずく。普通の食事でも口の周りはきれいにして食べるものだが、見せつけるように顔中うんちだらけで、きたない。気持ち悪いだけでなく大腸菌で病気になるだろう。
しかしここまでフルスイングで悪趣味に徹しているとは、悪趣味の特大ホームランだ。おばちゃんのエロ話がなかなか聞かせる。
悪い連中が最後まったく懲らしめられないのも大したものだ。
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