劇場公開日 2019年6月7日

「優等生からの逸脱」卒業(1967) shinさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0優等生からの逸脱

2020年5月23日
iPhoneアプリから投稿

「優等生」というレッテルは周りが勝手に貼り付けたもので本人は実はそんなことどうでもよくて、もっと充実した生き方を模索していて背徳感を覚えながら不倫を繰り返しているうちに本当の恋を見つけ本能と欲望の赴くままに突っ走ってしまう主人公のお話。

相手側の立場で考えれば…とか、不倫、ストーキングなどモラルに反する…とか、映画は道徳の教科書ではないのでそんな観点で語る必要はなくて、主人公の抑えきれない気持ちにすごく共感しました。

エレーンを追いかけるあたりからドタバタコメディの様相だけど誰も笑わせようとしてなくて、それがまたかえって可笑しくて、最後バスの中の二人の表情が微笑ましくて、爽快なハッピーエンドだな、って思えました。すごく良いエンディングだと思います。映画はエンターテインメントなんだから。

shin