底抜け宇宙旅行
劇場公開日:1960年7月10日
解説
ジェリー・ルイスの宇宙人ものの喜劇映画。ゴア・ヴィダルの戯曲をエドモンド・ベロイン、ヘンリー・ガーソンが共同脚色し、「お若いデス」のノーマン・タウログが監督した。撮影はロイヤル・グリグス、音楽は「ふんだりけったり」のリー・ハーライン。出演はルイスのほか、新星ジョーン・ブラックマンら。製作ハル・B・ウォリス。
1960年製作/アメリカ
原題または英題:Visit to a Small Planet
配給:パラマウント
劇場公開日:1960年7月10日
ストーリー
宇宙人クリートン(ジェリー・ルイス)は地球の人間たちが気にかかり、無断で宇宙船で地球に旅立った。着陸したのはバージニア州のテレビ解説者スペルディング(フレッド・クラーク)家だった。彼が大衆に向かって宇宙人のごとき生物の存在を強く否定する放送を終えたところだった。クリートンの自己紹介を本気にしなかったが、宇宙人特有の不思議な力が証拠になった。スペルディング氏は困ったが、クリートンを賓客として家にとどまるよう説得した。クリートンの先生デルトンが飛来し、地球の出来事にかかわらないよう注意したが、クリートンはスペルディング家の美しいエレン(ジョーン・ブラックマン)に熱を上げた。また、スペルディング氏が上役の怒りを買い失職寸前になったとき、例の不思議な力でスペルディング氏の急場を救った。実存主義者酒場では、ビート族の踊子と妙なダンスもした。クリートンは思いをつのらせ、エレンにキスしたため、魔力の効目がなくなった。エレンの婚約者コンラットは怒り、内緒でエレンと結婚してしまう。デルトンはこらしめのためクリートンに魔力を使い、自分の恋をスペルディング家の人々に白状させた。嫉妬に狂ったコンラットがクリートンに襲いかかり、近所の宇宙狂がクリートンの正体を知ったから事は大きくなる。州の防衛軍が出動し、クリートンを納屋に閉じ込め、水と催涙ガスで投降を迫った。クリートンはデルトンに助けを求め、以後立派な宇宙人になると誓って、やっと空中に帰れたのである。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ノーマン・タウログ
- 脚本
- エドモンド・ベロイン
- ヘンリー・ガーソン
- 原作
- ゴア・ビダル
- 製作
- ハル・B・ウォリス
- 撮影
- ロイヤル・グリッグス
- 美術
- ハル・ペレイラ
- ウォルター・タイラー
- 編集監督
- ウォーレン・ロウ
- 編集
- フランク・ブラクト
- 作曲
- リー・ハーライン
- アソシエイト・プロデューサー
- ポール・ネイザン
- 特殊効果
- ジョン・P・フルトン
受賞歴
第33回 アカデミー賞(1961年)
ノミネート
美術賞(白黒) |
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