続・荒野の用心棒のレビュー・感想・評価
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ジャンゴの流儀…男の花道
Blu-ray(デジタル・リマスター版)で鑑賞(字幕)。
棺桶を引き摺り陰を背負い、荒野をさすらうジャンゴ。棺桶を開ければ機関銃(マジか)。ぶっ放せばあっと言う間に屍山血河。マリアとの愛がとにかく切ない。
無情な西部の掟。男の花道を飾り前を向くために挑む墓場の決闘の緊迫感がハンパない。泥臭くてカッコいいアウトロー、ジャンゴに魅せられる傑作でした。
Ti amo♥Django. ・・・・FINE
『ジャンゴ アイ ヤマトソロレ
ジャンゴ マディメンティカ セポイ
ケシビィべ オウオ
ケシヤマ オウオ』
聞き覚えのヒヤリングです。
やっぱり、イタリア製の西部劇はイタリア語ですよ。
出鱈目なお話。メキシコ人が神父を殺せないし、クー・クラックス・クランはプロテスタント系。この映画がなぜ邦題が『続』なのか?それは『用心棒』と話の流れが全く同じだから。そして『 南から来た用心棒』へと流は継ぐ。つまり、イタリア製の西部劇の当初は『用心棒』のほぼ盗用とも言えるかもしれない。しかし、古来からある『仁義礼智忠信孝悌』の様な侍JAPANなイデオロギーはイタリア製の西部劇には継承されていない。つまり、黒澤明監督や『殺陣―アクション』へのオマージュであり、日本の時代劇へのリスペクトは記憶する限りない。
付け足すなら、コルブッチさんの西部劇は『滅びの美学』の様な気がする。
さて『ジャンゴ ザ シリーズ』は見るべきだろうか?
温故知新
66年のイタリア映画。
監督はセルジオ・コルブッチ。
主人公のジャンゴ役をフランコ・ネロが演じている。
いわゆる"マカロニ・ウェスタン"作品であり、監督のセルジオ・コルブッチ、主演のフランコ・ネロともに本作が出世作でもある。
本作の個性的な主人公の強烈な存在感が、その後のマカロニ・ウェスタン作品において「ジャンゴ」というキャラクター像が引用されていることで、本作はある種の指針となっている作品であることが裏付けられている。
オープニングの棺桶を引きずりながら、テーマ曲"ジャンゴ"をバックに泥の荒野を歩くシーン、そして同じくバックに"ジャンゴ"が流れながら、満身創痍のジャンゴが墓場を後に歩きながら去って行くラストシーン。
血の付いたリボルバーが引っ掛けられた十字架を背に、遠くで一瞬振り返り、またゆっくり去って行く。
このラストのワンカットがめちゃくちゃカッコいい!
いつもながら、サタ☆シネや午後ローにはお世話になっております。
Django, after the showers, the sun will be shining ザ・マカロニウエスタン
イタリアで作られた西部劇、いわゆるマカロニウエスタン(アメリカではスパゲッティーウエスタンと呼ばれる)の代表作のようです。うん、インパクト大でした。
冒頭のセリフからあれ?何を話しているかわからない?と思ったらイタリア語でした。ウエスタンと名乗ってたから一応英語で話が進んでいくかと思いきや、あまりそういった所は気にしないんですね。アメリカ公開時は字幕?吹き替え??きっと日本で中国歴史物の「キングダム」やったノリなのでしょう。
オープニングの棺桶引いて歩いてるジャンゴの姿からしてインパクトあります。何かカッコいい。ジャンゴさん、イケメンです。でも、あの棺桶中身には笑ってしまいましたが。あれはズルいよなぁ。耳削ぎからの背中撃ちとか、ジャンゴがボコボコにされて手がぐちゃぐちゃになったりとか、そこからの最後の対決とか・・・これは当時観てたらメチャクチャ印象に残ったのではないでしょうか?
言うまでもなくクエンティン・タランティーノ監督の大好物ですね。アメリカに攻めこんだイタリア産西部劇。一時代を築いたのも納得の作品でした。
余談ですが、金はメチャクチャ密度が大きくて重いので、1リットルのペットボトルサイズで約20キロらしいです。あれだけの金を軽々と運んでたジャンゴさんメッチャ力持ち‼️
主人公が全然スマートじゃなくて面白かった。
・主人公のセリフがお前らはメダカの集まりか?とかキザで恰好をつけまくっているのに、機関銃の入った棺桶を引いてたり、盗んできた金を棺桶を詰めるために気づかれないように運ぶ姿とかが全然スマートじゃなくてとても大変そうで面白かった。
・アメリカ軍?がわかりやすくするためだと思うけど、赤いスカーフで統一している姿が何だか間抜けに見えた。顔から被ってる奴とか見えてんのか?と。
・最初、鞭で打たれたりしてたマリアは一体どういう立ち位置だったのかがよくわからなかった。
・機関銃を隠してたのが面白かった。
・突っ込むことではないと思うけど、舞台がアメリカでイタリア語でも構わないんだけども、発音の癖が凄い時があるせいか違和感があった。
・売春宿としている所が物凄く間取りが広くて何故こんな町にこんな立派な建物があるんだろうと思った。
・金を持ち逃げしてすぐ底なし沼に落としたのを急いで取りに行くもダメで追ってきていたメキシコ人にロープで拾い上げられて泥棒にはこうだ!っていう処刑が手を砕くっていう恐ろしい罰を与えられる所に驚いた。そこまで追い込んだらもうどうしようもないじゃないかと思った。(手を粉砕したメキシコ人が地獄で会おうぜ!っていうセリフが何か印象に残った。)その後、すぐにアメリカ軍?に全員射殺されたけどバレバレの隠れ方が面白かった。(でも誰も気づいてなかった。)その後のアメリカ軍の少佐が主人公を追い込んだ際に、5人くらいいてどうやって倒すのかなぁって思ったら結構離れたところで手が使えない中、リボルバーを連射して倒したのが無理あるなぁって思いつつも妙な説得力を画面から感じて、あの主人公ならできるか。と思わせられたのが良かった。
・機関銃を買える状況で何故、政府が持ってないのかが若干不思議だった。
・90分の映画とは思えないボリュームで見ごたえがあった。
とても面白い
久しぶりに見返した。クライマックスで突如棺桶からマシンガンを取り出し敵を皆殺しにすると思っていたら序盤から出しており、クライマックスには出なかった。街の道路が常にぬかるんでいて、女たちは泥レスみたいになるし、みんなドロドロだった。なんでだろう? 底なし沼が怖かった。
(追記)
リバイバル上映で初めてスクリーンで見た。特に憎むべき悪者はいなくて、みんなそれぞれが主張や立場で対立して争って気持ちよく大暴れする。ヒロインはさっぱりいいことがないまま途中で死ぬ。主人公がお金を盗むときにわざわざ棺桶を使う意味が分からない。ガトリング砲だけ持って行ってお金は袋で運べばいいのに。その場面がやたらとモタモタしていて、クライマックスでつぶされた手で拳銃を扱う様子もモタモタしていて、モタモタすることでハラハラさせる。
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