ソイレント・グリーンのレビュー・感想・評価
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Proto-Blade Runner
Soylent is more a Turner Classic talkie than it is a high-stakes sci-fi thriller, yet it's easy to see where later future sci-fi dystopian films take their inspiration. Set in 2022, this makes it the perfect time to watch if you haven't seen it yet. What could be the same universe as Orwell's famous story, real food isn't non-existent as it is expensive and scarce. Wait for the bulldozers.
ソイレント・グリーン=◯◯
1973年製作ということで、当時による2022年を描いているのですが、
こたえあわせ的に観てみると、人々の生活(あくまでも一部しか描かれませんが)や
技術の進歩など、全然違っているところが面白いですし、
人間の想像力ってすごいなと感心しました。
主人公の刑事ソーンのやっていることは、この世界観での倫理観と照らし合わせて
どうなの!?と思いました。もはや犯罪者レベルのことを平気でやっているので
これが普通なのか、やっぱりヤバいヤツなのか、いまひとつわからないまま
物語は進んでいきます。
それにしても人口爆発といえど、道端や建物の階段に人が溢れるくらいいるって
ちょっと理解を超えていましたね。
まさにSFでした。
殺人事件の動機を調べる中で、衝撃のラストが・・・。
ラストちょい前くらいでラストが読めたのですが、
ソイレント・グリーンが何だったのかわかったときは、まあ、ゲンナリしましたね。
というわけで、映画館の支配人さんにオススメいただき鑑賞しましたが、
観てよかったと思います。※面白いかどうかは別として笑
ウン十年前、TV(…地上波しかなかった時代)の日本語吹替版で観て以来の鑑賞。
ストーリーは大体、記憶に残っていた通りだった(さすがに細部は。特に「家具」のくだりについては完全に失念していた-TV放映ではカットされていたのかも?)。2022年という近現在の設定だが、セリフの中の‘greenhouse’という単語で51年前、すでに現在の地球温暖化を予見していた慧眼に感服した。
そして、❛Soylnt~(緑色、赤色、黄色)❜といった「完全栄養食品(!!!)」、の原料・製法とは?
現実世界に生きる我々が、まだそこまでは堕ちてはいないのが幸いである。
他のディストピア映画作品(たとえば『1984』『華氏451』『未来世紀ブラジル』『マッドマックス』等々)同様、ただただ暗く重苦しく救いのない結末となっているが、それでもこの種の映画は作られ続けられるべきものなのかもしれないー我々人類の自戒とするために。
いやはや・・
0054 ダルい進行やな~
1973年公開
4Kデジタルリマスターにて終活のため鑑賞
メリハリはないわ
ムダなエピソード多いわ
唐突に施設いくわ
いくら昭和とはいえ、もう少しうまい創りができたんとちゃうのー?
もったいないと思います。
とはいえ本質は鋭いところを扱っており
時代が2022年というのが絶妙ですね。
60点
京都シネマ 20240605
昔からみた現代、近現代の予告もの
今年199本目(合計1,291本目/今月(2024年5月度)33本目)。
(前の作品 「好きでも嫌いなあまのじゃく」→この作品「ソイレント・グリーン」→次の作品「」)
シネマートさんで時々ある、古い映画のリバイバル上映で、1970~80年代ごろからみた、現代近現代がこうなっているだろうという予想も含んだ映画(SF映画)です。
部分的に当たっている部分もあれば(2022年を「予想ターゲット」として想定されている)、全然違う部分もあって、1973年からするとほぼ50年ですが、未来を当てるのは(まぁ、作品としては娯楽としての映画としての要素のほうが強いのでしょうが)難しいんだろうなぁ…といったところです。
ただ、全然違う部分についても、2022~2024年の現在基準でも見てもある程度理解しうる点もあるし(まったく違うことを述べている点もあるが、部分的に研究が進んでいたり、概念的に論点が存在する部分もある)、こうしたタイプの映画(問題提起型の映画ではないが、趣旨として理解ができる)は「未来を言い当てることのむつかしさ」(もちろん、占い師とかというレベルではなく、ある程度根拠をもってこうだろう、というもの)は、それこそ現在から50年後(2070年ごろ)をあてるのがもっと難しいのが当然の理であることも考慮しても、「まぁよく頑張ったなぁ」といったところです。
作品としては、そうした事情もあって、1970年ごろの世界事情から、当時の「こういう世界であって欲しい」という当時の文化を垣間見ることができる点で単純な娯楽映画というのとはちょっと違う部分もありますが、やや押せるといったところです。
採点に関しては特段気になる点までないのでフルスコアにしています。
何も的中していない現在の予言映画!
元ネタ初鑑賞
ゲームのゼノギアス、映画だとクラウド・アトラスでもオマージュされてた例のアレ
作品名は知ってましたが、今回のリマスター版上映で初めてちゃんと観ました
まぁ、初代猿の惑星とか、オリエント急行殺人事件とか観た時もそうでしたが、
作品の一番肝心かなめの部分のオチがあまりに有名でネタバレ知れ渡っちゃってると、
どうしてもそこを観た時のインパクトは薄らいじゃいますよね
特に最初に挙げた後発の二作品(ゼノギ、クラアト)の方が「加工」の描写がより直接的でグロ強めだっただけに、
そっち先に知ってると、元ネタの方は案外あっさり風味で拍子抜け……というのが正直なところ
とはいえ、半世紀前の時点から描かれた2022年のディストピアな未来予想図を、
実際にそれを追い越した2024年の現実と比較しながら観る、という観方ができるのも今だからこそですね
幸いにも現実はこの映画ほど悲惨な事にはならずに済みましたが、
それでも一部の富裕層と一般人との間の格差と分断などは、ある意味正確な予想でもあるのがまた興味深いですし、
「家具」扱いで飼われる女性たちなど、現代視点から見ても斬新に思える設定や世界観には引き込まれるものがありました
思いのほか淡々としてた
時代設定が今、とは…。
これで97分。さすが職人監督リチャード・フライシャー。最近のやたら長い映画と違って娯楽映画の作り方を分かってらっしゃる。60年代末期~70年代半ばにこういうディストビア映画が沢山作られてましたね。
①自分が映画を見始めた頃に話題作として公開されながら観れなかった映画を、半世紀を経て大スクリーンで観れる、というのも中々オツなものです。
②本作は、先ずは名優エドワード・G・ロビンソンの遺作として記憶に残るべきでしょうね。
ソルが“ホーム”で息を引き取るシーンは何故かウルッと来てしまった。最後まで名優さんでした。
それに或る意味『PLAN75』を先取りしている設定。
③地球温暖化・人口爆発・貧富格差拡大・食料難等々、確かに未来を予言した映画(舞台となった2022年ではもはや未来の話ではなく現実の問題になってます)では有るけれども、その先見性の秀逸さは原作の小説に軍配が上がるもの。
私には特に本作で描かれる富裕層が現在の先進国に相当し、貧困層が発展途上国を表しているように映って仕方がなく、そこに先見性を見いだしました。
④肝心要のソイレントグリーン製造工場のセキュリティの甘さは、こういう娯楽映画ではお約束。
⑤若い女性の描き方は、現代では噴飯物ですが、70年代当時は仕方なかったとしてご容赦を。
映画女優としては早くに消えてしまったけれども、リー・テイラー・ヤングも若くてキレイ。
⑥70年代半ば迄のSF映画とかディザスター映画の大作の主人公と言えばチャールストン・ヘストンと決まっていたようなものなので仕方ないが、今観るとミスキャストだと思う。
ふてぶてしいがナイーブさもある、もう少し若い役者の方が良かっただろう。その方が自然が溢れていた昔を知らないというキャラクターに合っていただろうし、リー・テイラー・ヤングとのラヴシーンも違和感がなかっただろう。
腹の肉が弛みだしたヘストンでは様にならない(腹の肉が弛みだしたということでは私も偉そうなことは言えないが…)
もっと欲しかったディストピア感
ベートーヴェンの田園
2022年になっちゃった
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