「ディマーケイション!」戦争のはらわた たぁ〜ちぃんさんの映画レビュー(感想・評価)
ディマーケイション!
クリックして本文を読む
戦争映画では珍しいドイツ軍が主役。
当時の戦争映画では敵役一辺倒だった敗戦国のドイツ側から描くあたりに、滅びの美学にこだわるサム・ペキンパー監督らしさが見えますね。
貴族出身で鉄十字章を貰う事しか頭に無いシュトランスキー大尉と、勲章などただの鉄クズと言いきる叩き上げの軍人シュタイナー伍長の対立から、 名誉欲に憑かれたシュトランスキーの愚かさを徹底的に描くことで、反ナチ=反戦が浮かび上がってきます。
シュトランスキーが撤退命令を伝えなかったために、戦地に置き去りにされたシュタイナー小隊は自力で戻ろうとするが...そして予想を超える、男の誇りを試すようなラストもペキンパーならではと言えるでしょう。
大尉のくせに銃の再装填をできないシュトランスキーを延々と高笑いする、シュタイナー演じるジェームズ・コバーン。ここに戦争のバカバカしさを感じました。
コメントする