「For your eyes only. あれ?普通かな?」007/ユア・アイズ・オンリー アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
For your eyes only. あれ?普通かな?
2020年公開のボンド25作目に向けて見直し007。3代目ムーア・ボンドの第五作目「ユア・アイズ・オンリー」です。今回のボンドさんも雪山から深海?からロッククライミングまで色々やってます。うーん、でもロジャー・ムーアとボンド・ガールがもはや親子ぐらいの歳の差があってなぁ。だんだん若い女の子との恋愛は無理が出てきてる気がします。ボンド・ガールが凄い美人だっただけにお爺ちゃんが入ってきてるムーアと並ぶと・・・ちょっと厳しいです。
アクションシーンは頑張ってましたね。スキー場をバイクで下るのは純粋に凄いと思います。で、ボブスレーのコースを走行するとか実際やったらメッチャ恐そう!!その後のスケートリンクの殺し屋はいったい何だったのでしょう?ムーア・ボンドの殺し屋ってどこかしら本気で殺しに来てない感じなんですよね。後半でもボンドを捕まえた後に船で引き釣り回すって回りくどいよ!で、最後はサメに任せとけって雑!!
ギリシャのシーンが多くって風光明媚でした。海がとても綺麗。180mの深海でも日の光で明るいのはギリシャだからって事にしときましょう。最終的に新兵器ATACも壊してしまったのですが、あれで首相に誉められてたのは何故?回収じゃなくって破壊がミッションなんでしたっけ?
でも、全体としては前作の「ムーンレイカー」でブッ飛んでたのに比べると本作は普通かなって感じでした。やり過ぎてても前作のようなテイスト好きだったのになぁ。制作側もアレはやり過ぎたと思ったのかなぁ。
はい。
ATACを奪われると、
「ソ連が、イギリスの原子力潜水艦のすべてを勝手に使って、世界中のどこにでも自在に核攻撃を仕掛けられる」
そんな事態になれば→
「東西の軍事バランスが一気に崩れ、世界大戦回避の為にはソ連や中国の要求を大幅に飲まなければならない」
「西側の同盟国諸国に対する、イギリスの責任は計り知れない」
という未来を、ボンドは防いだのですね。
ATACを壊したとしても
「英国原子力潜水艦のミサイルコントロールを奪われなかった」
というのは、サッチャー首相直々にお褒め頂けるだけの、超ファインプレーだと言えるってわけですね。
pipiさん、コメントありがとうございます。
なるほど「奪われるぐらいなら壊してしまえ」だったのですね。セカンドベストでもちゃんと誉めてくれる首相ができた人物だった?という感じですかね?