「水遁の術!」007 ドクター・ノオ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
水遁の術!
記念すべきボンドデビュー作(公開当時は”007は殺しの番号”)。そう言えば、00のコードナンバーは殺人が許された番号なんだと紹介があった。冒頭のコート掛けに帽子を飛ばして掛けるポーズは決まっていた(ここが一番印象的?)。そしてベレッタからワルサーPPKへと銃を変える。
のんびりしたジャマイカで最初は刺客かと思ったが仲間になってくれた現地のクォレルやCIAのライターなど魅力的な協力者もいるし、諜報員ストラングウェイズを殺したと思われる地質学のデント教授もいい。スミス&ウェッソンの弾は6発だからね!覚えとけよ!って、死んでたら意味ないか。
謎の島クラブ・キーが南国ムードが漂っていて、そこで見つけた貝殻拾いのボンドガールとなるハニー・ライダー。敵の攻撃も凄まじいし、火を吐く戦車を竜だと地元民に印象付ける手口。何としても原子力の秘密は隠し通さねばならないのだった。
敵は、今後の宿敵になるスペクターの第1号が世界征服の野望のために原子力でロケットの軌道を変える実験するもので、ボンドを味方に引き入れようという考えによってすぐには殺さない。殺そうとしたり、毒を盛ったり、接待したりと、ボンドとしても気が抜けないけど、とにかく核施設を見つけねばならない使命に行動を移すのだ。
キューバ危機の直前、しかもジャマイカ独立の年に作られた007第一作。東西冷戦を描くには影響がありすぎるためなのだろうか、とにかく東西陣営に関係のない(断られた)スペクターという組織の登場だ。ジャマイカ国旗も当時のイギリス連邦加盟ジャマイカの国旗。車も左側通行だ。
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