世界を駈ける恋(1958)

劇場公開日:

解説

空軍払下げの飛行機を買主までとどける空輸業者の生態を背景に、荒っぽいパイロットの世界を描いた恋愛ドラマ。エドモンド・H・ノースの原作をダニー・アーノルドが脚色、「縮みゆく人間」のジャック・アーノルドが監督した。撮影監督は「翼に賭ける恋」のアーヴィング・グラスバーグ。空中場面等特殊撮影を同じく「翼に賭ける恋」のクリフォード・スタインが担当した。テーマ音楽作曲はハーマン・スティン、音楽監督はジョセフ・ガーシェンソン、「女ひとり」のジェフ・チャンドラーと「青春物語」のラナ・ターナーが主演。新進女優アンドラ・マーティン「めぐり逢い(1957)」のリチャード・デニング、チャック・コナーズ、アラン・ヘール・ジュニア等が助演する。製作ウィリアム・アランド。

1958年製作/アメリカ
原題または英題:The Lady Takes a Flyer
配給:ユニヴァーサル
劇場公開日:1958年6月7日

ストーリー

戦時中の空の勇者、元米空軍大佐マイク・ダンドリッチ(ジェフ・チャンドラー)は、除隊して払下げ軍用機や売約成立の飛行機を配達する空輸サービス社のパイロットになったが、彼は地上ではタフな色事師として有名だった。初仕事で飛行機を不時着させた彼は、バーバンクで、パイロット養成学校を開いている旧友アル・レイノルズ(リチャード・デニング)に会い、そこの講習生の女流パイロット、マギー・コルビー(ラナ・ターナー)を知った。マイクの仕事の話を聞いたアルは、乗気になって自分が社長になり、マギーを加えた3人共同の「スカイウェイ空輸サービス会社」を作り上げた。こうして世界各地を配達機にのって飛びまわるうちに、秘かにアルを尊敬していたマギーと、マイクの仲は急速に進み、東京での仕事のかえりに、2人は結婚した。仕事をかねたヨーロッパ新婚旅行中、2人のもとに、マギーへの愛を云い出せずにいた傷心のアルが空軍に再入隊した報せがとどいた。会社にかえったマイクには、にが手の書類の山が待っていた。しかし事業は拡大され、オフィスを他人にまかせたマイクは自らまた機上の任についた。新しく雇った美貌のパイロット、ニッキー(アンドラ・マーティン)の誘惑も、マギーに女の子が生まれたことによって切りぬけた。マギーはマイクが家に落ちつくことを期待したが、彼はその後も早速大量のP51戦闘機を英国に送る仕事を陣頭指揮しようとする。怒ったマギーは自ら機にのりこみ、英国に出発してしまった。マイクは赤ん坊をつれて第2編成隊に加わりこれを追った。途中無着陸で先着したマイクは、妻の機が故障のため編隊から遅れているのを心配した。折からの天候悪変でマギーの機は着陸直前に滑走路に激突、焔上した。絶望の末、妻への深い愛を知ったマイクは、1人滑走路に立ちつくした。その時、霧の中に足音がして、墜落寸前に奇跡的にパラシュートで脱出したマギーが現われた。2人は固く抱き合った。

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