「煙が甘くしみる。」スモーク さよさんの映画レビュー(感想・評価)
煙が甘くしみる。
ブルックリン、街角の煙草屋。
さえない大人たちのさえない日常。
それぞれに散りばめられた嘘と優しさ。
初めて見たときは雰囲気だけの名作、と思ったことが
恥ずかしくもなつかしい。
ハーベイ・カイテルの語り口と
ラストのモノクロのシーンがとても好き。
トム・ウェイツの嗄れ声も煙のように甘くしみる。
10年前のきょうは、
ありふれた一日など、どこにもないと知った日。
だけど、自分にできることをしていくしかない。
良い映画もあることだし。
コメントする