ステラ・ダラス(1937)

解説

同じサミュエル・ゴールドウィンが製作したことのるオリーヴ・ヒギンス・プラウティ作の同名の小説のトーキー化で「愛怨二重奏」「膝にバンジョー」のバーバラ・スタンウィックが主演する。監督には「テキサス決死隊(1936)」「シナラ」のキング・ビダーが当たった。潤色には「名門芸術」のガートルード・パーセルと舞台演出家ハリー・ワグスタフ・グリブルが共同し、脚色には「若草物語(1933)」「愛と光」等のチーム、サラ・Y・メイソンとビクター・ヒアマンが協力し、撮影は「孔雀夫人(1936)」「リリオム」のルドルフ・マテが指揮した。女主人公スタンウィックを助けて「クレイグの妻」「空飛ぶ音楽」のジョン・ボールス、「紅雀」のアン・シャーリー、「知人の愛」のアラン・ヘール等が出演するほか、バーバラ・オニール、マージョリー・メイン、エドモンド・エルトン、ジョージ・ウォルコット、ティム・ホルト等の新顔が助演している。

1937年製作/アメリカ
原題または英題:Stella Dallas

ストーリー

スチーブン・ダラスは父が銀行の破産で自殺したので、許婚ヘレンと結婚するのを断念して失踪した。彼はある工場町で勤めるうち、ステラ・マーティンという美貌の娘と結婚して一女ローレルをもうけた。しかし無教養のステラは彼の趣味に合わず、ことごとに夫婦は口喧嘩するようになった。そしてスチーブンがニューヨークへ栄転したときも、ステラはニューヨークの社交界で窮屈な思いをするよりもと故郷に止まったので、スチーブンは時折ローレルを招いたりした。ローレルは女学校に通うようになると母の麗質と父の趣味とを受けて美しい処女となった。しかし、ステラが町で爪弾きにされている馬券屋のエドと親しくするために、友達の誕生日に招いても、友達の母は娘をステラの家はやらなかった。スチーブンは偶然ヘレンと逢った。ヘレンはモリソン未亡人であった。ヘレンの3人の息子とローレルとはすぐ仲良しになった。そして長男コンの友達のリチャード・グロスベナーとローレルとは淡い恋をお互いに感じるようになった。そしてスチーブンとヘレンとは互いに昔の愛を忘れてはいなかった。ステラは夫がヘレンと親しくするのを聞いて嫉妬の情を押さえ得なかった。それでスチーブンから離婚を申し込んできても承諾はしなかった。ところが休暇に避暑地へローレルを伴って行ったとき、娘が母親が無教養であるために愛する青年を失うだろうという友達の陰口をふと聞いて、ステラは己れが娘の幸福の障害であることを初めて知った。彼女はヘレンを訪れ娘のことを頼みスチーブンと離婚して失踪した。ローレルとリチャードとの華やかな結婚式の晩、ステラは美しい花嫁をかい間見て母のみが知る幸福に酔った。

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