「【”1959年の暑い夏、僕らは“死体“を見るために、旅に出た・・” 様々な葛藤を抱えた、男子小学生4人組が”成長する過程”を描いた作品。】」スタンド・バイ・ミー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”1959年の暑い夏、僕らは“死体“を見るために、旅に出た・・” 様々な葛藤を抱えた、男子小学生4人組が”成長する過程”を描いた作品。】
ー 内容は、これだけの名作であるので割愛。久しぶりに鑑賞した感想のみ、簡潔に記す。
■感想
1.作品構成の妙
・物語は、少年たちが様々な事を経験し、成長していく姿を描いているが、実際には大人になって、作家として身を立てているゴーディの視点で描かれている事。
随所で、効果的に挿入される作家ゴーディの少年時代を懐かしむような、ナレーション。
2.4人の少年たちが抱える葛藤と、キャラ立ちの良さ
・ゴーディは、事故で4カ月前に死んでしまった優しき兄デニーの事が忘れられず、常にデニーと比較する、”父は自分を愛していない・・”と言う想いに囚われている・・。
・クリス(リヴァー・フェニックス)は、家庭に問題を抱えている。
が、聡明なクリスはゴーディに対し、”君の父さんは分かっていない・・。俺たちと一緒では、君の才能が枯渇してしまう・・”と励ます。
・大きな眼鏡が印象的なテディは、戦争によるPTSDに苦しむ父から虐待を受けながらも、只管に父を愛する。
・太っちょ、バーンは少し弱虫ないじられ役。4人の中では凡庸だが、一番真面な少年なのかもしれない・・。
3.名シーンの数々
・鉄橋を渡る4人の後ろから、汽車が迫って来る、余りに有名なシーン。
・焚火を囲んでのキャンプシーン。粋がって煙草を吸い、ゴーディの語る”ピザ大食いの話”に聞き入るシーン。
ー”ピザ大食いの話”も、大人の愚かさを暗喩している・・。ー
・近道をしようと、線路を外れるが森の中の湿地帯で、蛭に血を吸われるシーン。
卒倒する、ゴーディ。
・死体を見つけた彼らの所に、車でやってきたエース(キーファー・サザーランド)達。ナイフを持って、”死体を渡せ”とクリスに迫る彼に、物おじせずに銃で威嚇するゴーディ。
ーここでの、エースの姿は”愚かしき大人になりつつある青年の典型として描かれている。-
◆”たった2日の旅で、町が小さく見える・・”
そして、大人になったゴーディが、パソコンでこの物語の最終章をキーで打つシーンと画面に映し出される言葉。
”あの、12歳の時のような友達は、もう出来ない・・。”
<小学生から、大人へ一歩足を踏み出す少年たちの姿が眩しい。
そして、大人になって思い出す、もう戻れない、少年時代への郷愁を見事に描いた作品でもある。>
NOBUさんごめんなさい。
なるべく自分がアップしていない映画は共感ボタンは避けるようにしてるんですけど・・・つい好きな映画なんで・・・ホアキン
フェニックスの赤ちゃんの名前がリバーって凄いです。
リバーくんは不死鳥か‼️