「一番好きな「スター・トレック」‼️」故郷への長い道 スター・トレック4 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
一番好きな「スター・トレック」‼️
私は2009年に始まったJ・J・エイブラムス監督による前日譚シリーズも含めて、「スター・トレック」シリーズの中で今作「故郷への長い道」が一番好きですね‼️地球は謎の物体に襲われ、この物体が発する信号により壊滅状態。実はこの信号は鯨の声であり、これに応える鯨の声が必要だったが、23世紀の地球では鯨が既に絶滅していた。この危機を救うため、カークたちはクリンゴンの戦艦でなんと20世紀の地球へタイムワープを敢行。鯨を持ち帰るべく奮闘するが・・・‼️私はトレッキーではなく、どちらかと言うと「スター・ウォーズ」派‼️そんな私でも思うのですが、今作ほど「スター・トレック」らしくない作品もないでしょう‼️初見から30年くらい経ちますけど、戦闘シーンらしい戦闘シーンもなければ、エンタープライズ号なんてラストにちょっとだけ登場するくらい‼️今作はスペース・オペラと言うよりは「カルチャー・ギャップ・コメディ」と言ってもいいでしょう‼️23世紀を主戦場とするクルーたちが20世紀の文化に戸惑う‼️例えば言葉使いでカークの「てめえこそ」、スポックの「あた棒よ」なんか笑っちゃう‼️年代物のメガネの買取金額100ドルの価値がわからず「大金か?」と尋ねたり、バスの中で騒音で迷惑をかけるパンクロッカーをスポックが気絶させたり、未来の技術で20世紀の人間を驚愕させたり、重度の透析患者を23世紀の薬で瞬時に回復させたりetc...‼️ホントに微笑ましく、温かい描写の数々‼️クジラを捕獲するのと同時に、23世紀へ帰るためのエネルギーを原子力潜水艦の核分裂から得るミッションも同時進行‼️この辺は当時大ヒットした「ターミネーター」や「BTTF」の影響がかなりあったんでしょうね‼️それだけにとどまらず捕鯨反対運動という環境保護、生命の尊さを訴えるテーマ性の強さもホントに素晴らしい‼️終盤の捕鯨船が日本じゃなくてホントに良かった‼️そして今作のヒロインである鯨ミュージアムのジリアン博士役キャサリン・ヒックス‼️世界中で乱発する捕鯨に心を痛め、カークたちの目的を知り協力、ついには自らも23世紀へ行き、鯨が絶滅した23世紀で二頭の鯨を中心とした鯨の繁殖に尽力する‼️ホントに鯨の専門家冥利に尽きる‼️加えてタイムトラベル物で、今作のジリアンのように未来へ行く決心をするヒロインはあまりいないため、なんか嬉しいですね‼️カーク提督も幸せ者だなぁ‼️今作のみの登場なのがホントに惜しかったです‼️そして今作での功績を称えられたカークらクルーたちはニュー・エンタープライズ号を与えられ、出撃する‼️ラストの祝祭感、高揚感もホントに素晴らしかったです‼️
