「初鑑賞なのに、もはや"I know "な作品。 クラシックと呼ぶに相応しい歴史的な一作!」スター・ウォーズ 帝国の逆襲 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
初鑑賞なのに、もはや"I know "な作品。 クラシックと呼ぶに相応しい歴史的な一作!
スペースオペラの金字塔『スター・ウォーズ』シリーズの第2作(第5作?)。
前作から3年。帝国軍の猛攻により辺境の惑星ホスへと身を隠していた反乱軍だが、ついにダース・ベイダー卿に見つかってしまう。
ルーク・スカイウォーカー、ハン・ソロ、レイア姫の新たなる戦いが始まる。
出演は…
ルーク・スカイウォーカー…マーク・ハミル。
ハン・ソロ…ハリソン・フォード。
など、前作のキャストが再び続投。
前作で監督/脚本を務めていたジョージ・ルーカスだが、本作では降板し製作総指揮/原案を担当している。
第53回 アカデミー賞において、音響賞と視覚効果賞の二冠を達成❗️
40年以上に及ぶ『スター・ウォーズ』シリーズの中で、最高傑作との呼び声が高い本作。
実は最初から最後まで通して観るのは今回が初めて✨
とにかく、『スターウォーズ』といえばコレ!というアイコニックなものが、本作からどんどん出てくる。
フォースによるライトセーバー引き寄せも本作が初。
「帝国のマーチ」が流れるのも本作が初。
ジェダイ・マスターのヨーダの登場も本作が初。
皇帝パルパティーンの登場も本作が初。
賞金稼ぎボバ・ファットの登場も本作が初(『ホリデー・スペシャル』…?)。
ハン・ソロとレイアの恋愛も本作が初。
ルークとベイダーの衝撃の真実も本作が初。
本作から『スター・ウォーズ』という物語が本格的に始動し始めたような感じがする、まさに歴史的な一作!
公開当時にはまだ生まれていなかった自分のような人間からすれば、ベイダー=アナキン=ルークの父親とか、緑のボケ爺さん=ジェダイマスターとか、ハン・ソロ❤️レイアとか、本作品を観ていなくても当然のように知っている。
これはもはやカルチャー界の一般常識であって、ある意味もろネタバレ状態で本作を鑑賞していることになる。
なので、「うぉー、マジかよ!?ベイダーがルークのお父さん!?マジかよー!」とかいう気持ちには当然ならない。
この辺りはリアルタイム世代とはどうしても作品の感じ方に差が出てくるところだと思う。
初見のはずなのに"I know"と言ってしまいたくなるほどネタバレはされているし、なにより後の作品でパロディされまくっている。
ルークが入れられた回復用のポッドとか『ドラゴンボール』で見たことある!
でかいロボットの倒し方、『シビル・ウォー』で観たぞ!
クライマックスの展開、まんま『トイ・ストーリー2』で観たぞ!
とかとか。
もはや本作のアレやコレやは、映画界全体の共有財産と言ってもいいのかも。
もはやクラシック、いや神話や伝承の域に到達していると言っても過言では無いのかも。
本作は、本当に面白い作品はどれだけネタが割れていても面白い!ということを証明してくれる作品でもある。
40年前の作品なので、流石に今観ると古臭いところはある。
ダークな物語ではあるが、それでも今の映画に比べればずっとずっと牧歌的。
しかし、次から次へと矢継ぎ早に起こるピンチには全く退屈させられない。
ルークサイドとハン・ソロサイド、2つの物語が同時進行しているのに全くダレたりわかりにくくなったりしない。
そしてホス、ダゴバ、ベスピンという3つの惑星で冒険を繰り広げるのに、ランタイムが120分台に収まっているというタイトさ。
少年漫画的な王道展開は、現代ではむしろ新鮮に映る。
物語の面白さもさることながら、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォードの主要キャスト3人のオーラが抜群なのが素晴らしい。
前作はまだ頼りない感じもあったんだけど、本作ではそれぞれがスターとしての雰囲気を身に纏っている。
特にマーク・ハミルが良いね👍
ダゴバの修行シーンの体つきなんか、相当絞ってきているのがよくわかる。
レイアにキスされたあとの♪♫〜〈(´ε` )〉という白々しい演技、あれ大好き!🤣
R2-D2は相変わらず可愛い。防水&防汚機能が凄い。
でも何よりもヨーダ!ヨーダがめっちゃ可愛い💕
わしのじゃわしのじゃ〜o(`ω´ )o/ペシペシ。
プリクエルの時とキャラクター像が違いすぎてむっちゃわらいました🤣
R2-D2vsヨーダの引っ張り合いが可愛すぎる😆
「やるかやらぬかだ。試しなどいらん。」
「大きさは問題では無い。」
とか、後半の正気を取り戻したヨーダは名言製造機。
ヨーダとルークの修行、『酔拳』でのジャッキーと師匠の修行にすげぇ似てる😅
ここの修行シーン、もうちょい長くても良かったかな。
ほんのちょっとしか修行つけてもらってないやん。
ストーリー、キャラクター、そしてアクション面でも格段にレベルアップ!
前作のオビ=ワンvsベイダーのライトセーバー戦のしょぼさに比べれば、本作のルークvsベイダーの緊張感は凄い。
何よりホスの戦いが素晴らし過ぎる。序盤のガチ戦争描写で一気に心を持っていかれましたね!
そして、AT-ATの造形が最高過ぎる!『ロード・オブ・ザ・リング』の象の怪物を彷彿とさせるあの登場シーン!カッコ良い〜♪
最高傑作との呼び声が高いのも頷ける。
娯楽映画としては、これ以上無いほどの出来。
子供の頃に観ていたら間違いなく大好きになっていたであろう一作。
重箱の隅をつつくようなポイント以外では、文句のつけようが無いんじゃないか?
※Blu-rayバージョンでの鑑賞。
本当、細かいバージョン違いをいっぱい出すのやめてほしいっス💦
公開当時のオリジナル版が観たいんだけど、中々観る手段がないんだよな〜。
バージョンアップするのはいいんだけど、旧版も観られるようにしておいてくれよな〜。
うん、すべて正に仰る通り!
大変、秀逸なレビューですね♪
公開当時のオリジナルフィルムは私もつくづく再び観たいです。
どこかに残しておいたっていいのにねぇ。ルーカスにとって修正箇所は黒歴史と感じちゃうんでしょうかねー。