「人々に愛されるイメージは保つべきでは?」スーパーマン jinzhaoさんの映画レビュー(感想・評価)
人々に愛されるイメージは保つべきでは?
「空を見ろ!鳥だ!飛行機だ!いや・・・スーパーマンだ!!」
・・・BSで放映されたのを拝見し、当時流行ったキャッチ・フレーズが、頭の中で蘇りました。
やはりスーパーマンは、クリストファー・リーブのイメージが強いですね。
地球の空を颯爽と飛び、災害が起こった際は、ビルやダムから転落した人を助け、墜落しかけたヘリコプターをキャッチして元の位置に戻したり、大地震で壊れた線路の代わりとなって列車を通したり・・・
世のため、人のために正義を貫き、人々に愛されるスーパーマンというイメージを、変に「リブート(再起動)」するのは良くないと、私は思います。
マンネリ脱却を図ろうとしているのでしょうが、悪の手に堕ちて、バットマンと壮絶な戦いを繰り広げるスーパーマンなど、全く興味ありません。
私はリーブ版スーパーマンと、マイケル・キートン版バットマンがタッグを組んで、共に悪と戦う姿を、一度だけでも見たいと願っておりました。
育った環境や正義に対する考え方の違いにより、最初は多少ぶつかっていたが、いろいろと話していくうちに互いの立場を理解し、友情も芽生え、クライマックスでは、最強のコンビとなって、許せぬ悪を挫く―――
ですが、リーブ版スーパーマンは12年前、「遥か彼方の銀河系」へ飛び去ってしまい、キートン版バットマンとタッグを組む事は、永久に叶わなくなりました。
また、地球の平和を守る「スーパーガール」になる決心をした従妹のカーラを指導し、修行が明けた彼女を世界に紹介するカール・エル(スーパーマン)も、見る事はできません。
リーブ版スーパーマンとキートン版バットマンの「最強コンビ」、そして、ヘレン・スレイター版スーパーガールとの「最強の従兄妹コンビ」・・・
どちらも実現が不可能になってしまったのが、本当に残念でなりません。