新婚道中記
劇場公開日 1938年4月
解説
名優ケイリー・グラントが主演を務め、ふとしたことから離婚を決めた夫婦が巻き起こす騒動を描いたロマンティックコメディ。後に「めぐり逢い」「我が道を往く」などを手がけるレオ・マッケリー監督がメガホンをとり、1938年・第10回アカデミー賞で監督賞を受賞した。ジェリーは妻ルーシーにフロリダへ行くと嘘をついて友人たちとポーカーを楽しみ、一晩家を開ける。しかし家に帰ると、ルーシーが他の男と外泊していたことが発覚。ジェリーの嘘もルーシーに暴かれ、2人は大喧嘩の末、離婚を前提に別居することを決める。互いのことが気になりながらも素直になれず、すれ違いを繰り返すジェリーとルーシーだったが……。ルーシー役に「シマロン」「邂逅」のアイリーン・ダン。
1937年製作/91分/アメリカ
原題:The Awful Truth
スタッフ・キャスト
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2020年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
総合:50点 ( ストーリー:50点|キャスト:60点|演出:60点|ビジュアル:60点|音楽:60点 )
ちょっとしたことから互いに意地の張り合いになりながら、結局目指すところは最初から1つだけという健全な予定調和な話。
特に悪い人も登場せず、破綻を招くような決定的な行動と出来事も無く、幼い意地の張り合いはあっても結末がどうなるのかは冒頭でだいたい想像がつく。
このわかりやすい予定調和でアカデミー賞監督賞を受賞し、脚本賞・作品賞等も候補にあがっている。21世紀となっては何それ?という水準だが、こんな作品が評価されるのはアメリカはこの1937年当時はとても健全な時代だったと思わせる。
2018年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
実に昭和12年の作品だそうだが、現在のアメリカはもちろん、日本も離婚だらけになってしまい、何が失敗しているのか、教育の失敗なのだろうが、この時代で既に離婚裁判の場面になってしまった。親権争いがメインで、それが犬の取り合いだという。なんなのだろうこの映画は。そしてすぐに新たな男が登場してきて。しかしなんだか元のさやに戻るんだろうと予想してしまうが、『フィラデルフィア物語』を薄っすらと思い出したら、男は同じケーリー・グラントだった。男はさらに一人増えて、誤解もあるのだが、そして一人は減り、もう一人は誤解だから。ところが、じつは女のほうが主人と元に戻りたかったのだが、男のほうが新しい恋人が出来たようで。ではどうなっていくのか。
人騒がせな狂言カップルみたいで脇役たちのほうがかわいそうな気もしたような、時間つぶして損したような気にもなるような、この映画の時代からやたら面白いものは増えたからか。
2018年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
愛し合っている夫婦(アイリーン・ダンとケイリー・グラント)が喧嘩の勢いで離婚の道をまっしぐら、二人は新しいお相手の獲得競争になる。
本当は互いに大好きなことが分かっており、他愛のないロマンチックコメディとして突っ走る。
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