「【”食人族は誰なんだ・・。”男女4人のドキュメンタリー撮影班が南米アマゾンで消息を絶った後に発見されたフィルムに映っていたモノ。今作は彼らが南米で行った行為が物凄きシニカル作品なのである。】」食人族 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”食人族は誰なんだ・・。”男女4人のドキュメンタリー撮影班が南米アマゾンで消息を絶った後に発見されたフィルムに映っていたモノ。今作は彼らが南米で行った行為が物凄きシニカル作品なのである。】
ー 今作のフライヤーが手元に有るのだが、少し掲載されている惹句を記載する。
・現在も論争を呼び続ける映画史上最大の問題作
・串刺し、八つ裂き、かぶりつき、皮を剥ぎ恥部をえぐる
・人間が人間を喰う、阿鼻叫喚の地獄絵図
・これを越える映画はもう作れない。こんな映画は二度と許されない。
・映画史上最も悪名高い禁断のバイオレンス・レジェンド、奇跡の復活
とあり、ジャングルの緑の中、串刺しにされた現地女性の写真が真ん中にドーンと有るのである。このフライヤーを手に取ったホラーチキンの私がこの映画を観なかった理由が分かるであろう。
だが、この映画を観るとイキナリ、冒頭からリズ・オルトラーニの明るい優美な音楽が流れ、太陽光が降り注ぐ中、唯一の女性フェイ、アラン、ジャック、マーク、そしてガイドのフェリペがムッチャ明るい表情で、ジャングルに向かうのである。
そして、明るいトーンの中、ガイドのフェリペが毒蛇に噛まれ片足を切断するも、毒が周って死亡するのだが、カメラは延々とその風景を明るいトーンで撮り続けるのである。
更には、アランとジャックは現地人の家を燃やし、女性をレイプするも周りは笑顔なのである。何じゃ、こりゃ。そして変わらずにカメラは延々とその風景を撮り続けるのである。
彼らは河原で現地人の女性が男に泥を塗られ、石で頭を殴られ、最後には串刺しにされるのを、遠くから撮影している。どうも、女は姦通した罪を受けたようなのである。
だが、その後、唯一の女性フェイ、アラン、ジャックはその行いの報いを受けるがの如く、フェイは現地人の男達にレイプされ首を切断されるのだが、カメラマンは彼女を助ける訳でもなく延々とその風景を撮り続けるのである。
<それらの光景を試写室で観ていたハロルド教授たちは、”フィルムを燃やせ!”と指示し”食人族は誰なんだ・・。”と呟き部屋を後にするのである。
今作は、男女4人のアメリカ人ドキュメンタリー撮影班が南米アマゾンで消息を絶った後に発見されたフィルムに映っていたモノ。今作はモキュメンタリー映画でありフライヤーとのギャップが凄き作品なのである。>