ジョー・ブラックをよろしくのレビュー・感想・評価
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ラブシーンのおそろしい長さ
かつて話題になったが見ていなかった。
ミッドナイトランという映画が好きでマーティンブレストにウォルターヒルのような乾きやアクションを期待したが、これは濡れっぱなしのラブストーリーだった。
映画そのものも長く、情交シーンも長く、寄ったカメラで見つめ合うラブシーンも長く、ピーナツバターを舐めるだけのシーンも長い。
とにかくなにもかも長い。
しかもそれらが、ぜんぜん引いてくれない。
ゆえにブラットピットは嫌いではないが、この映画のぬめっとしたかれは好きではない。ほとんど彼の女性ファンにアピールする撮り方をしている。おそらく監督は意識的にアクション映画の方法論──短いカット割り──を封印していて、それが映画から乾きと朗色を奪っている。
ただし、ロマンチックなラブストーリーという需要からすれば映画は悪くない。が、こんなの彼女と見に行ったら、居心地悪すぎてたいへんなことになったろうな──などと思った。登場人物のブルジョアも昔の自分が見たら敬遠の対象だったと思う。
眉がきれいな曲線のヒロインはこの映画以外では見たことのない人だった。後年ワインスタインの犠牲者のひとりだったことを明かしている。
印象はラストの花火が豪華だったことだが、じつのところ、湿っぽくて長い映画から解放された解放感があの花火に集約されていた。
また、ジョーが車にはねられるシーンがめちゃリアルだった。あのシーンだけは確かにマーティンブレストだった。
面白い題材なのに面白くない
死神が事故死した青年の肉体を借りて、大富豪パリッシュの前に現れ死の通告をする。と共に、束の間の人間社会を楽しむというお話。人間界で誰もが避けられない”死と税金”をキーワードに物語が進む。ブラッド・ピットが初めてピュアな青年役を演じて、この作品最大のセールスポイントになっているのは、3時間の長い上映時間をどうにか持たせていることで明らか。但し、死神を演じるピットの演出コンセプトがピットの魅力を生かしていない。キリスト教の敬虔な信者と思われるマーティン・ブレスト監督の死神の設定が真面目過ぎてユーモアが足りないのだ。さすがにアンソニー・ホプキンスは演技と脚本を同質にしているが、作品としては彼の演技に頼りすぎ。社長室で心臓発作を起こすアップカットのモンタージュは、しつこくて頷けない。対比としてピットの死神は、人間界を時にシニカルに時にユーモアたっぷりに描けば、ピットも演技の幅が表現できただろう。ピーナッツバターの美味しさだけでは勿体ない。クレア・フォーラニーは、感情の整理が付かない時の一寸した仕草と視線が美しい。
深刻さが勝る内容を考えると、映画の題材ではなく小説のほうが合っている。丁寧な画面作りに恋愛と親子愛の大切さをじっくり描写はしているが、小説なら死神とパリッシュの会話にもっと生きた人生の言葉(台詞)が表現され、説得力を得たと思う。
映画のストーリーテラーの点でも尺が長すぎるし、コンセプトの点でも最終的に何を言いたかった作品なのか解りにくい。ブラッド・ピットファンのための映画と称されても仕方ない。
心に残る映画
エマニュエル・ルベツキの業
ブラピが若く美しい
ピーナッツバターとスプーン
序盤、ブラッド・ピットが車にはねられるシーンは凄い!あれじゃ即死だ!と思う間もなく、驚きすぎてしばらく呆然としてしまった・・・リアルすぎ。どうやって撮ったんだろ・・・
死神は若者の姿を借りてパリッシュのもとに現れた。なぜそれが死んだばかりの青年だったのかわからない。ジョー・ブラックという名前もパリッシュが紹介するときに咄嗟につけた名前。1952年に15勝した投手と同じ名前だなんて洒落た会話もある。
大企業社長であるパリッシュとジョーの関係が重役たちに疑われる。折りしも合併話が進行中だったためピリピリした雰囲気。ジョーの進言に従って一旦社長の座を退いたなどのドラマもあったが、結局は死に行く者の悲哀を描かなければおかしい。しかも娘を死神にspooningされても友情のようなものを感じているし、展開がおかしい・・・しかも、死神とセックスしても普通の人間と同じ扱いだし。
ピーナッツバターとスプーン、そして“死と税”などというキーワードの使われ方は面白かった。ただ、3時間は長すぎだろ・・・おかしいぞ。
ブラピに見惚れる
レクターとは別人。
メモと感想 恋の時間が、こんなふうに優雅にゆったり流れたらいいなと...
美しい死神ブラピが降り立った
思い出しレビュー31本目。
『ジョー・ブラックをよろしく』
ブラッド・ピットが人間の女性に恋をする死神に扮したロマンチック・ファンタジー。
尺は3時間。終始穏やかなペースで、やや単調には感じる。
が、死を前に死の受け入れ、親子愛、男女の恋愛など感動的に綴られ、優しい見易さ。
ラストのパーティーのシーンなどゴージャス感も。
本作は、ただひたすらブラッド・ピットを3時間堪能する作品である。
とにかく、美しく、カッコいい。それは男の自分でもそう思う。
まだ人間の時の好青年っぷりは地でしょう。
彼が事故死し、死神が乗り移ってからは、ちょっと不思議な魅力。
ピーナッツバターを食べる様はキュート。
ラブシーンなんかは、女性の方ならKO級だろう。
最近は個性的な役柄を好んで演じるので、ここまでブラピの美貌をたっぷり拝めるのは、今やある意味貴重。
男性ならば、クレア・フォラーニの魅力にメロメロ。もっと売れっ子になると思いきや…、残念。
アンソニー・ホプキンスはさすが作品に重厚感をもたらしてくれる。
死を受け入れる
ブラピイケメン
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