「私は満ち足りている」ジョー・ブラックをよろしく はなさんの映画レビュー(感想・評価)
私は満ち足りている
大切な人たちにこの言葉と感謝を伝えて人生を終えられるられるのは、幸せだと思った。これが理想像。
ビルは、死神が現れなくても、悔いのない人生を送っていたのかもしれない。
しかし、人生が有限であると自覚させられたからこそ、社長として、会社の理念を役員に語り
多くの富を手に入れてもなお、
父親として、恋する努力こそ生きることだと、人生を情熱的に生きろと娘に語り
凛とした生き様と説得力があった。
この3時間、死神と愛娘の恋を大反対するところは感情的だったが、部下に裏切られたり、死期が近づいていることさえも動揺せずにはいられないシチュエーションだと想像するが、割と淡々としている印象であった。
ビルの器であり、自分にとって何が大切か、それが得られていると分かっているからこそのマインドなのかなと感じた。
イケメン死神のジョーは
ビルの生き方から人生の素晴らしさを予感していたのだと思う。
ベッドに座りポンポン跳ねる、ピーナッツバターのシーン、見るもの触れるものが初めてで感動している姿が初々しい。経験こそ全てだ。
そんな なんでも初体験モードからの
死と税金の伏線回収ぶりも最高。
ビルの人生が素晴らしいことを証明してくれた。
病院でのおばあちゃん(シスター)。執着しないことを教えてくれる、もはや母なのか。
『去りがたい、それが生だ。』
自分が、何もできていなくて今は死ねないという状況にあるからこそ、本当に自分らしい人生を歩んで、この感情を味わいたい。
ブラピはカッコいい。でも、アンソニー・ホプキンスしか勝たんてやつ。笑
💫
ファンタジーとして受け流されがちだけど
記憶用に残したい、たくさんの人の愛に溢れた名言。
仕事も家庭も恋も愛も、本質はシンプルだと学ばせてくれる言葉たち。
愛の本質とは、奪うことではない。
生涯を懸けて相手への信頼と責任を全うすること。愛する相手を傷つけぬこと。これに、無限と永遠を掛ければ愛に近づく。
頭で考えるんじゃない、ハートの声を聞け
引き留める人がいる 幸運
この世の人間も孤独
クリエイティブな仕事 色に染まっていないニュースを世界に 利欲にとらわれないこと
欠点を許してくれる。一つではなくすべての。お互いの秘密に通じている。胸の一番奥の、暗い秘密にさえ。
解き放たれ 秘密のない自由。何も恐れることなく愛し合える。相手の全てを知っているから。
(自分の正体を明かしていない状況のジョーの表情も良かった)
人生全うして、数年後に観たら
どんな感想に変わっているか楽しめそうな素敵な映画でした。