「SHARK ATTACK ザ・元祖!」ジョーズ アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
SHARK ATTACK ザ・元祖!
「午前10時の映画祭」で観賞。多分小学生の頃テレビで観た以来だったのですっかり内容は忘れてました。いっやー、これは面白かったです。何だかサメ映画ってすっかりB級なイメージが付いちゃってる感じがするのですが、やっぱり元祖は一味違いますね。
もうホホジロザメが女子供関係なくガッツリ襲ってくる所が恐いのなんのって!あの水の中からジワジワ迫ってくるのが、また嫌な感じなんですよね。
食われるカットをしっかり見せた後、子供が襲われて水から担ぎ出された時にはちゃんと足まで揃ってる所を画面に写してくれる親切な見せ方。あそこで無意識に「あぁ、良かった~」ってなれるので、かなり考えて映画作ってあるなぁと感心します。流石スピルバーグ!
難点は船長の行動が意味不明な所。何故無理して船を走らせて壊した?偉そうにしてる割にやってる事がワケわかんないんですが、考えてみれば実社会にも偉そうにしててワケわかんない人っていますね。うーん、その辺もリアルと考えればいいのか?
何はともあれサメ映画としては最初にして最高と言い切っても良いぐらいの出来映えに、サメ映画のレジェンドと言われる真意を見ました。確かにこれは面白いわ。
恐らくですが、クイント船長は、獲物の人喰い鮫が自分の経験においてもかつてない強大さだと判り、心中する覚悟を決めたのだと思います。
自分はどんな鮫で仕留めてみせるという自信家が、無理だと悟って死を覚悟してからの異常行動でしょう。
彼は、いずれ海で死ぬことを求めていた男でしょう。
だから、絶好の死に場所を見つけたのてす。
巻き込まれそうになった署長と学者はたまったものではありませんが、ラストでさほど船長の死を悼んでいる様子がないのは、二人ともその事に気づいていたから…という解釈はどうでしょうか。