ショーシャンクの空に : 特集
【映画.comから懇願】今、あえて映画館で観てほしい
あなたは本当の「ショーシャンクの空に」を知らない…
“世界で最も人気の映画”その魅力を掘り起こす
突然ですが、お願いです。6月17日から劇場公開される「ショーシャンクの空に」(4Kデジタルリマスター版)を、何がなんでも観に行ってほしいのです。
いや、わかりますわかります。ユーザーの皆様からの「何かと思ったら『ショーシャンクの空に』かよ」「王道中の王道すぎる」「この前テレビで放送されてただろ」などの声が聞こえてきます、わかりますわかります。
でも、今こそ、あえて映画館で「ショーシャンクの空に」を観てほしいんです――。ちょっと考えてみてください。「実は、かなり前に一度観たっきり」「テレビ放送を何となくスルーしちゃった」という人、多いのではないでしょうか?
この特集では“世界で最も人気の映画”とも称される本作の魅力をやや変わった角度から掘り起こし、これを読む“あなた”にプレゼンしていきます。なぜ、あえて映画館で観てほしいのか? ご一読いただけますと幸いです。
【人生で2度観るべき映画】の代表格
あなたは本当の「ショーシャンクの空に」を知らない…
●あまりにも名作すぎて…「逆に内容をちゃんと覚えていない」という声も
「映画好き」を公言する人ならば、ほとんどの人が観ている(もちろん未鑑賞の人も多いわけですが)であろう「ショーシャンクの空に」。
しかし、あなたはストーリーをそらで言うことができますか? 大まかな展開は言えても、起承転結をきちんと紹介することは、繰り返し観ていないと難しいですよね。昔話「金太郎」の物語をちゃんと覚えていないのと同じように、「ショーシャンクの空に」もうろ覚え、という人も少なくないでしょう。
……この文章に少しでも思い当たった人は、この機会に再び鑑賞してみることをオススメします。というのも、本作は「人生で2度観るべき映画」だからです。
●「スタンド・バイ・ミー」と並ぶ“再鑑賞すべき不朽の名作”――今度はぜひ、映画館で!
若いころに観た感想と、年を重ねてから観た感想で、これほど質が異なる映画も珍しいと思います。本作は終盤の“どんでん返し”によるエンタテインメント性と、全編通じて描かれる“希望”にまつわるテーマの奥深さを兼ね備えているからです。
若いころに観れば、堪えに堪えた主人公の逆転劇が鮮明に胸に残る。そして30代を超えてから観れば、人生の喜びとは何か?という究極のテーマに向き合うことになります。「かなり前に一度観たきりだな」という人は、ぜひこの機会に映画館へ足を運んでみてください。以前とは全く別の感想を抱くはずです。
また「配信でも観られる本作を、わざわざ映画館で観なくても……しかも、どちらかといえば静かめな作品だし」という反対意見も、当然あるかと思います。しかし、迫力のアクション映画ももちろん良いんですが、個人的にはむしろヒューマンドラマこそ、映画館の大スクリーン&音響&密室で観るのがオススメだと思っています。
大スクリーンなら、役者の表情の細部まで観ることができる。立体的な音響が、息遣いや環境音など、自宅のテレビでは聞こえなかった情報を与えてくれる。そして暗闇の密室が、物語に真剣に向き合う時間を与え、深く濃い体験を堪能させてくれます。
繰り返しになりますが、実はヒューマンドラマこそ、映画館で観ると満足度が段違いなのです。さらに言えば、今回は4Kデジタルリマスター版での公開です。DVDやブルーレイ、配信とはまた異なる映像美が約束されています。行くしかないでしょう、何度でも何度でも、という結論になります。
ちなみに「人生で2度観るべき映画」と言うと、ほかには有名なところで「スタンド・バイ・ミー」があります。同作も「ショーシャンクの空に」も、どちらも原作は作家スティーブン・キングの中編小説。そう考えると、改めてキングのすごさが実感できますね。
●「テレビ放送で観たよ」という人も要チェック! ノーカット版を絶対観てほしい――!
これほどの名作にもかかわらず、地上波でのテレビ放送はこれまで3度しかない、という稀有な作品でもあります。「この前観たから映画館ではいいや」と思った人も、あえて映画館へ行ってほしいです。
その理由は、「テレビでは放送時間の関係上、本編をカットしているから」です。つまり、テレビで観ただけという人は、本当の「ショーシャンクの空に」(ノーカット版)を知らない、ということになります……。
映画館で公開される今回の4Kデジタルリマスター版は、もちろん本編ノーカット! 加えて歴史的傑作を映画館で観られる機会は本当にレアですし、しかも4Kデジタルリマスター版で上映されるなんてことは、今回が最初で最後という可能性もあります。“最高の142分間”を味わえることは確実。何が何でも、この機会に観て欲しいと、切に願っています。
知ってた? 本作、実は【世界で最も人気の映画】
調査から浮かび上がる、時を超えた傑作のオーラ
最後に、本作がいかに高い評価を受けているか、各種調査から明らかにしていきましょう。
●IMDb調べ「世界で最も人気な映画」で堂々の1位に
世界最大級の映画情報サイト「IMDb」において、「IMDb Top 250 Movies」というページがあります。これは映画の歴史におけるベスト映画を、同サイト独自のレーティングで決定したランキングです。
5月27日現在の順位では、1位は本作「ショーシャンクの空に」。つまり“史上最高の映画”として評価されているのです!
なお1994年度のアカデミー賞では7部門にノミネートされましたが、いずれも受賞は逃しています。意外にも、初公開当時は今日のような“傑作”との評価は受けていませんでした。ちなみに主演男優賞のノミネートは、アンディ役のティム・ロビンス……ではなく、なんとレッド役のモーガン・フリーマンでした。
●「日本人が好きな映画」でも1位に! 今こそ、再び映画館で観よう――!
IMDb以外にも、さまざまなメディアのランキングで高評価。例えば2021年12月19日に放送された日本テレビ系「行列のできる相談所」での「日本人が好きな映画ランキングTOP100」(4つの映画サイトのレビューにおける評価で順位決定)では、堂々の第1位に選ばれています。
公開から約28年が経った今も、不朽の名作と語り継がれる「ショーシャンクの空に」。6月17日から、4Kデジタルリマスター版が映画館で公開されます。
“人生で2度観るべき映画”とも名高いだけに、今この時代に観たときに、あなたは何を感じるでしょうか? ぜひ映画館で、確かめてほしいです。