「自由への道」ショーシャンクの空に 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
自由への道
どんな逆境にあっても、希望を持ち続けることの意味
アンディ(ティム・ロビンス)が大空に両手を突き上げて
自由を喜ぶシーン。
ジャケットにもなっていますが、長身(196センチのティム・ロビンス)
彼は腕もそれはそれは長いです。
小男では、見栄えしないシーンです。
無実の妻殺しで終身刑を受けたエリート銀行家だったアンディ。
彼が20年以上をかけて脱獄して自由を得るまでの年月を
克明に描いた映画です。
この映画も、またしても、スティーブン・キング原作なのです。
1994年(アメリカ/143分)
普及の名作です。
(備忘録を兼ねてシーンを振り返ってみました)
ショーシャンク刑務所に終身刑で服役した日から、刑務所の日常生活、
受刑者仲間、そして重要なパーソンの刑務所長。
親友のニック(モーガン・フリーマン)など、
エピソードは多彩で息つく暇もありません。
身に覚えのない妻殺しの罪。
しかしアンディは刑務所の生活に
改善点を見つけ、自分を磨くことも忘れないのです。
そして経理の知識を自分の立場を良くするために使い始めます。
刑務主任は遺産の相続に悩んでいました。
「遺産の3万ドルの殆どを税金に持っていかれれる」
アンディは遺産を妻に全額贈与すると、一銭も税金がかからない・・・
とアドバイスをします。
そのお礼の見返りとして、囚人全員に冷えた瓶ビールを、
戸外で仕事する仲間全員に差し入れてもらったのです。
アンディは仲間から一目置かれるようになったのは、
言うまでもありません。
そして極悪人の刑務所長の蓄財を手助けはじめます。
そして一方で、連邦議会に毎週一通、図書の寄附を頼む手紙を
書き続けるのです。
根気よく手紙を書き続けると、ある日、本が寄贈されたのです。
(アンディに言わせれば、たった6年間、週一回の手紙です、)
十数年も服役した頃、新しい受刑者から驚きの情報がもたらされます。
以前いた刑務所に、
「プロゴルファーとその愛人の人妻を殺して、夫の銀行家に罪を被せた」
そう語る男がいたと。
所長に相談したアンディは酷い仕打ちを受けるのです。
情報をくれたトミーは所長の命令で殺されます。
アンディは2ヶ月間の懲罰房が課せられました。
所長は蓄財を手伝うアンディと自分の悪行を知り尽くす彼を
決して手放さないのです。
精も根も尽き果てたアンディ。
そう見えた彼はまだ希望を失っていなかったのです。
☆脚本が実に見事です。
伏線は全て回収され、困難は倍返しで「希望」へと繋ぎます。
税金逃れの架空の名前、運転免許証、生年月日記載した身分証明書。
架空の男名義に書き換えられた12通の預金口座には37万ドル。
アンディはそれを持って20年掛けて掘ったトンネルから
脱獄に成功するのです。
素晴らしいラストシーン。
親友のレッドも呼び寄せてメキシコの青く澄んだ美しい浜辺へ。
希望を信じること。
へこたれないこと。
そうすれば希望はいつか叶う。
胸の熱くなるラストでした。
仕立て屋の恋のコメントありがとうございます。
フランスは、
先のオリンピックやサルコジ大統領のオバマ大統領当選時の「今度の大統領は良い色をしているな」という発言や、東日本大震災を風刺する絵等々、キリがないほど特徴的な国かもしれません。
特にパリでは、郊外から来たフランス人にさえも冷たいと言われています。
私は新婚旅行で訪れました。ルールドという地方に行ったのですが、こんな場所にも日本人がいるわと、そのような囁き声を耳にしました。
さて、
ショーシャンクの空に 名作ですね。
内容は覚えているのですが、様々な作品にこの型が使われたように思います。
主人公はその後「隣人は静かに笑う」に出演していますが、これもまた面白かったです。
共感ありがとうございます😊
しかし、当時の法廷はなんといい加減だったのかと思います。
アンディの不屈の精神は
見習いたくともなかなかですが。
諦めず努力する姿勢は見習いたいです。
共感ありがとうございます
本作が公開された年のアメリカ・アカデミー賞作品賞は
フォレスト・ガンプが受賞しています。
完成度の高い作品ですが、本作が映画であるということを考えた時、
映画の主表現である映像表現を効果的に使っていたのかという点において疑問を感じました。
フォレスト・ガンプの方が映画らしいと感じました。
私の天邪鬼な私見ですが。
ー以上ー