「素晴らしいものは決して滅びない」ショーシャンクの空に 紅茶さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしいものは決して滅びない
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作品が公開されてから、年月が経った今観ても、素晴らしい映画。
主人公が勝ち取ったビールを囚人たちで青空の下で飲むときの清々しいシーンや、度々の手紙での申請で送ってもらえた本の中にあったレコードを使って、全囚人に聴かせた美しい音楽にみんなが聴き入るシーンなど、心が揺さぶられるような美しいシーンも多い。
わかりやすくて、派手で、おもしろい、そんな映画が溢れる現在、派手な音楽もなく、台詞の多い、地味ながらも美しいこの傑作は、それでも滅びることはないだろう。囚人たち全員があの音楽の本当のよさは理解できていなかったとしても、それでも全員が感動したように。
個人的には、主人公はあの若者が殺されるより前から穴を掘ってたと思うし、脱獄を実行するかは決めていなかったとしても、脱獄を考えていることを誰にも言わずにいたことなどから、常に本当に信じているのは自分だけというか、なかなか怖い現実的な人だなと思った。本気で成し遂げたいことは誰にも言わない、というのは共感できるが。
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