娼婦ベロニカのレビュー・感想・評価
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ベネチア行きたくなる
愛する男と結婚できなかったベロニカが彼が手に入れられないほどの高級娼婦になって後悔させてやる話
16世紀のベネチアの実在した娼婦をモデルにした作品で、多少の脚色はあるだろうが、彼女が成り上がりフランス艦隊の協力を取り付けるなど歴史を変えていく様子がかっこよく惚れた
また、フィルムの空気感やドレスなどの服装、建物などのデザインが素晴らしく、ベネチアの美しく退廃的な雰囲気を見事に表現していて、画面を見るだけでも楽しかった 娼婦が主人公なのに、ラブシーンや過激なシーンはほとんどなく、中世にあっても自由を手に入れるためあえてこの生き方を選んだ強い女として描き切っていて好感が持てた
特に、魔女裁判にかけられるシーンは男性と女性の性の非対称性(男はダメージないのに、女は魔女扱いされる)がテーマになっていて、そんな苦しい状況の中でも凛として己の信念を貫くベロニカの生き様が次第に周囲の意識を変えていくシーンはめちゃくちゃ感動した 男性にも女性にも見て欲しい映画
悲しい宿命
キャサリンマコーミック扮するベロニカは、ベネチアに戻って来たルーファスシーウェル扮する恋人マルコに会った。しかし、マルコは家柄の違いで結婚出来ないと言った。ベロニカは母親から自分と同じ高級娼婦になればいいと言われた。高級娼婦は世界で最も教養のある女性だとも言われた。 母親が高級娼婦だったとも知らずに育ったのにあっさりと受け入れ母親から男性の扱い方の手ほどきを受けるなんて女性の強さかな。いきなり大臣から食いつかれるのもラッキーなのか。大臣も公衆の面前でベロニカを連れ歩く。恥の感覚とかちょっと日本人とは違うんだろうな。マルコがベロニカに声をかけても予約がいっぱいなのと言うがごとし。ベネチアのためにフランス国王にも身をさらす覚悟もあっぱれなり。されど宗教裁判とは悲しい宿命だね。
ベロニカの心境は?
高級娼婦という題材、場所がヴェネチア、時代が16世紀頃ということで、街や衣装など、視覚的に興味深い映画だった。
ただ、ふつう映画をみたとき感じる主人公への共感や感動、批判や反感といったものが、この映画では沸いてこない。
なぜ?
べロニカは美しいけどお人形のように表情が少ないので、いまいち生き生きした感じがないし、セリフも取って付けたようで、不自然だったり気取っていたりで、どこか違和感。AIとかクローン人間を見てるように、美しいけど退屈。彼女がどうなろうが、だんだんどうでもよくなってくる。
最後の裁判のシーンは、「なノリ。この映画は悲劇っぽいと思っていたけど、もしやコメディ?と拍子抜け。このシーンでもベロニカは、毅然としていたいのはわかるものの、心境はいまいち伝わらなかった。
実在した人物をモデルにした話とのことだが、 いくら見た目きらびやかでも、キャラの心境にきちんとスポットが当たってないと物足りないものだと思った。
男って
ナオミ ワッツが地味な扱いされてましたね キャサリン マコーマックが素晴らしい演技で魅力的な役です。しかし淡々と話は流れ どこかあきはじめてきてしまいました。 衣装は素晴らしいのですし ベネチアの華やかさを感じました まっいわゆる普通の映画でした。
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