ジュラシック・パークのレビュー・感想・評価
全123件中、1~20件目を表示
ハラハラドキドキ
改めて鑑賞。
自分が生まれる前にすでにこのクオリティのCGがあったことに驚き。
グラントとサトラーが富豪のハモンドの建てたジュラシックパークに行く目的が、研究資金の獲得だから面白い(ただしジュラシックパークに学者としてお墨付きを与えることと引き換えであるが)。恐竜が復活するわくわくストーリーがお金の問題から展開するのが面白い。
数学者が科学者の倫理について問いているのいいな。ただし現在、科学技術万能主義みたいなものが加速して、倫理がないがしろにされていると思うけど。
恐竜の表象も考えさせられるな。人を殺し、食い、脅威を与える生物としてのみ捉えられている。動物倫理も現在問われている倫理問題であり、それが問われている理由もなんとなく分かる。
とにかくハラハラドキドキしたし、グラントが子ども好きになってよかったと思う。
恐竜映画の原点
1993年にアニマトロニクス(生き物のロボット)でリアルに再現した恐竜を見た時の衝撃は凄まじく、いつ見ても色褪せることない迫力がありました。ティラノサウルスはもちろん、ヴェロキラプトルの群れが賢さを頼りに行動している場面も怖かったです。
シリーズのメインテーマである「人工的に生命を生み出す危険性」が色濃く描かれており、マルコム博士が「遺伝子操作は、思わぬ方向へ向かうことになる。」という言葉が現代にも通じて興味深かったです。
4作目のワールドと比べると、恐竜の登場回数が少ないように感じました。これは、恐竜がいつ出てくるのかわからない恐怖を強調するものではないかと考えました。何事もなく行動していると徐々に不穏な空気になっていき、突然恐竜が襲いかかってきます。これが、ジュラシックパークの面白さではないかと解釈しました。
SFの金字塔であり、恐竜映画の原点でもあります。これらが好きな人は間違いなく楽しめるので、一度観てみることをおすすめします。
余談ですが、USJには本作をモチーフにしたライドアトラクションが存在します。ボートに乗って様々な恐竜たちを眺めますが、途中で肉食恐竜がいる場所に迷い込んでしまいます。そして最後には、約25mの高さから急降下するスリルを味わうことができます。映画の世界に入り込んだかのような体験ができるので、気になった方は鑑賞後にぜひ乗ってみてください。
未来の離婚相手を探してる
子供の頃に劇場で見てから何度も観ています。
スピルバーグが絶妙なのは、恐竜を銃で殺すシーンが最小限なこと。だって観客は恐竜大好きですからね。
そして皆いいキャラしてる。特にマルコム博士は大好きです。
感動、恐怖、興奮全てが詰まっている映画です。
ラストのパークの飾りが落ちてくるところなど鳥肌!
スピルバーグだけが描けていた
1.事件を契機に成長した主人公。
2.思い上がった人間など太刀打ちできない生命の神秘。
凄いCGがジュラシックパークだと思って作った以降の作品は、スピルバーグの思いは何も描けていなかった。パート1のこの作品だけが特出して素晴らしい作品だ。
カリブの海賊は人を喰わないよ。 【滅びゆく技術に送られる、希望のメ...
カリブの海賊は人を喰わないよ。
【滅びゆく技術に送られる、希望のメッセージ】
クライトン脚本でありながら、原作にないテーマを色濃く打ち出し、かつ最高のエンタテイメント作品として成立させた必然的大傑作。
考古学者のグラント博士が
「恐竜が蘇ったら、私たちは失業だな」と漏らす。
「 "絶滅" の間違いだろう?」と数学者マルカム。
このやりとりが、CG本格実用化に伴いアニマトロニクス技師たちが漏らした弱音であるのは有名な裏話。
事実、劇中の恐竜たちはほぼ全てCGで描かれており、出番を待っていた5m弱の巨大Tレックスロボット4体は日の目を見ることなく廃棄された。
「本当に失業しちゃうの?」と恐竜少年のティム。
「変化を求められるわけだ」と大人な態度で返すグラント博士。
そして、
繁殖しないよう遺伝子操作された恐竜たちが、とある理由で卵を産み、孵化して増えていることがわかり、
グラント博士は顔を輝かせ、
「生命は道を見つける」
とつぶやく。
恐竜は滅びない。鳥に進化し、現代でも生息している。
CGがどんなに発達しても、着ぐるみやストップモーションやアニマトロニクスは淘汰されない。
それは今日、時間が証明している。スピルバーグの予言通りに。
(モーションキャプチュアなんて、CGが着ぐるみを越えられなかった証拠のようなものよね)。
「生命は道を見つける」
これは今年2018年に公開されるジュラシックワールド2のコピーでもある。
10年後、自分の仕事の需要に悩んでいる人は必見の映画。
滅ぼそうとしてくる調子こいた奴らの噛み殺し方が、たっぷり映像で見られる(笑)。
スリルが畳み掛けられて、面白さが凝縮している!!
3回は観てますから今回は4回目。
何度見ても、超絶面白いし怖い。
恐怖とスリルが変わる変わる時間差でギリギリに押し寄せてくる。
ピンチの連続。
それを瞬殺でかわして行くスリルと臨場感。。
夢のテーマパーク。
【ジュラシック・パーク】
大富豪のハモンドが自分の長年の夢を実現した。
太古の琥珀に閉じ込められた蟻のDNAを
遺伝子工学により恐竜を現在に蘇らせたのだ。
その恐竜を繁殖して、広大な土地に放し飼い。
それを世界中の観光客に見せるテーマパークにする算段だ。
恐竜のビジュアルの本物感。
CGとVFXの進歩も素晴らしい1993年作品。
マイケル・クライトンの原作が本当によく出来ている。
これだけサービス精神に溢れて人間の好奇心と夢を刺激する作品は
稀有だ。
「ジュラシック・パーク」の創始者ハモンドの孫の姉弟が
本当に受難だけれど、勇敢で可愛らしい。
独身のグラント教授(サム・ニール)を信頼しきって
横にピターっとくっついて眠るシーンはこの映画の美しいシーン。
こんなテーマパークがあったら何千ドル払っても行ってみたい。
だけれど、この映画みたいな命からがらの危険と隣り合わせなら、
やっぱり躊躇してしまいますね!!
しかし何か凄いものが見たいか?と聞かれたら、
「ジュラシック・パーク」は、実現して欲しいもの第一位ですね。
CGが映画に必要不可欠となったエポックメーキングな凡作‼️
スピルバーグ監督による恐竜映画‼️製作ニュースが流れた当時、ワクワクが止まりませんでした。原作を読んでなかったので、ティラノサウルスが暴れ回り、トリケラトプスやブロントザウルスが闊歩し、空中からプテラノドン、海中から首長竜が襲いかかる‼️そういう恐竜の世界をスピルバーグ監督がインディみたいにアクションたっぷりに描いてくれるものと思っていたのです‼️ところが出来上がった映画は全てが中途半端なビミョーな映画でした。まず映像的にはまるで恐竜が生きているとしか思えない、素晴らしい映像‼️CGの導入でどんなものも映像に出来る‼️映画の未来というか可能性は限りなく明るいと思わせてくれました。ただ現在観てみると当時の感動がかなり失われてしまっています‼️これはCGの映像も当時から遥かに進歩したので仕方ないことですが。そして肝心の演出に関してはグラスの中の水が揺れるとか、草木の揺れで恐竜の動きを表したり、スピルバーグ監督もサスペンスの演出に苦心してるなぁと思わせられましたが、やはり「ジョーズ」には遠く及ばず‼️私的にはCGの恐竜よりは機械仕掛けのホオジロザメの方が100倍コワい‼️アクションに関しても暗い夜や雨が降っていたり、室内に限定した追っかけだったりして痛快さが感じられない‼️ただゴジラみたいなティラノよりは同サイズのラプトルの恐怖描写が優れていたと思います‼️それでも主役であるグラント博士たちもただ恐竜から逃げ回るだけで映画が終わってしまうので、もうちょっと恐竜との直接対決を見せて欲しかった。パワーローダーでエイリアンクイーンと戦った「エイリアン2」のように‼️そしてやはり恐竜の暴れっぷりが作品の見どころである以上、作品の質を上げるには人間ドラマやテーマが重要になってくるのですが、グラント博士、エリー、マルカム博士の3人があまり魅力的でない‼️人間キャラでは裏切り、悪どさや恐怖といった心理を体現して一番面白いキャラだなぁと思ったのはディロフォサウルスの餌食になったネドリーかな‼️テーマである自然界への冒涜も、マルカム博士がちょっとだけ批判的な演説をぶつだけで何とも中途半端‼️結局、サスペンスやショック演出では「ジョーズ」や「激突」に及ばず、アクションに関しても「インディジョーンズ」に遥かに及ばない、スピルバーグのキャリアの中でもビミョーな作品となってしまった‼️ジュラシックシリーズの最高作なのかもしれないが、シリーズ全体のレベルが低いので、順位を付けるのもあまり意味がない気がする‼️ただこれぞジュラシックパークとも言うべきジョン・ウィリアムズのテーマ曲は素晴らしいし、映画史を考えると、この作品の映像の発展への貢献度は大きいと思います‼️
怖いのに、おもしろい!
突っ込みどころ満載。
他の従業員は全員最終便で帰った設定?ウー博士は「今日は帰れる」と喜んでいたから帰ったのだろうけれど。
セキュリティ甘すぎ。でも、1990年代ならありかもと思ってしまうところも怖い。
ウー博士たちが蛙や鳥類の生態系の不思議を知らない?素人の私だって、マルコム博士が指摘したこと、グラント博士が卵の抜け殻を見て思い出した自然の驚異を知っているのに…。
冒頭、そこ人力で開けるの?
数学者が警告すること。古代生物学者は即答を控える。反対のようにも思えるんだが。実体でなく、理論で研究する立場の学者と、実際に起こっていること、証拠のようなものを見つけて研究していく立場の学者の違いを示しているのだろうか。
グラント博士も顔負けの恐竜知識満載のティム君なのに、そこで、懐中電灯を照らす?
そこ、恐竜に見とれているんじゃなくて、恐竜が何から逃げているかを確かめないと!
この島は、ガラパコス諸島や小笠原のように、他との生態系のやり取りが閉じている設定?飛ぶ、泳ぐ系の恐竜はいないから、生態系は守れるってか?先日旅行した兵庫県沼島で聞いた話では、淡路島から猪が人間が泳げないほどの潮の流れ(鳴門の渦潮の近く)の4Kmを泳いで沼島に渡ってきて、今大変な状況だと聞いたけれど。鼠や昆虫が、船に紛れて移動するように、生まれたばかりの恐竜が、紛れ込むことはないのだろうか。高圧の檻から抜け出せない設定でいたから、そういう心配はしなかったのだろうか。でも、植物の種皮は風に乗って移動するし、衣服についたりして移動するよね。だから、小笠原や植物園とかでは、靴についた種皮が持ち込まれないように、靴底拭いてから下船するよね。
他にも、他にも。
原作未読。
『ジュラシック』シリーズ、初鑑賞。
鑑賞している最中は、上記のような突っ込み入れまくり。
なのに、おもしろい!
子どもが見る映画だが、結構、殺される場面も出てきて、それが、また恐怖を煽る。
恐竜だけでなく、高圧電流とかも。(高圧電流シーンが一番、ハラハラした。生き返るんかい!)
水面の動きとか、期待と、がっかり感+安堵と、ハラハラ感とか、怖い場面とか。もう駄目だと思った瞬間の助かり方とか。その演出の巧みさ。人間だけが主役じゃない(笑)。
これだけ、恐怖を煽る映画なのに、終わると、発掘キットを買って試してみたくなる。福島県でアンモナイトの標本作成体験したくなる。石川県の施設で発掘体験したくなる。群馬県の施設でレプリカ作成体験したくなる。
そして、私が期待する構図を見せてくれる。
誕生のシーンの愛おしさ。
アイスクリーム・デザート・ご馳走食べ放題。状況を考えると手放しで喜ばないけれど。
館内で、『ジュラシックパークへようこそ』の横断幕が舞い落ちる中、T-レックスの咆哮。舞台等のラストの決めポーズ的に持ってくる。
他にも他にも。
成功するかに見えた、思い描いていた夢が砕け散った時。その、切なさには痛く共感。涙が出る。善悪はともかく。
恐竜は鳥類の祖先。爬虫類の仲間だと思っていた私には衝撃だった。
DVDの解説によると、監修者はいたそうだ。尤も、厨房のシーンで、鳥類にはない、爬虫類のような演出をしたら、監修者は怒ってしまったそうだ。そりゃそうだ。だが、現実に忠実より、映画的な見栄えをとっているらしい。確かに、あの場面で、舌チョロチョロがあるのとないのとでは、怖さ指数が違ってくる。
胡散臭そうな風体にした数学者に正論を語らせるのも、映画をおもしろくする演出?原作に忠実?しかも、自分の危険を顧みずに、T-レックスを誘導し、怪我してしまう良い奴。おかげで、活躍どころがなく、それは次回作に持ち越される損な役。おかげで、グラント博士の活躍に集中できる。ヒーローも整理整頓。見やすい!
他の映画のレビューでも書いたが、スピルバーグ監督は、ストーリーテリングや、見せ方がうまい。
高尚なメッセージをわかりやすく、大衆が理解しやすく、しかも、ドラマチックに盛り上げ、知的にだけでなく、感情的にも受け入れやすくする。取捨選択が見事。
そして、冒険心を忘れない。わくわく感を忘れない。
適度に残酷な場面もあるが、残酷すぎることはなく、安易なおとぎ話にはしない。
本当に優れた才能だと思う。
物語は、
科学への倫理、弁護士に代表されるエコノミックアニマル(儲け至上主義)への批判、コンピューター制御への警告をベースに、
恐竜と私たちが同時代にいたらと、誰もが一度は思い描く、世界を実現させてくれる。恐竜に追い回されてあたふたするのも、映画の中であれば、想定内。ドキドキ・ワクワクの世界。
そして、グラント博士の成長譚でもある。
と主題はいくつも見つかるが、
とにかく面白い。それに尽きる。
★ ★ ★
役者が驚き。
グラント博士は『ピアノレッスン』の朴念仁夫。『ピーターラビット』のマクレガーおじさん!ニール氏には『ピアノレッスン』の方がしっくりくる。だから、こういう役をよく受けたなと思う。
あまりうまみのない、名前もあまり覚えていないような役に、サミュエル・L・ジャクソン氏!目を疑ってしまった。
そんな中、一番びっくりしてしまったのが、ティム君演じたマッゼロ氏。『ボヘミアン・ラプソディ』のディーコン氏!「予告編」に入っている「特別インタビュー映像」では、「ああ、ディーコン氏だ」と思ったが、やはり、”栴檀は双葉より芳し”なんですね。
★ ★ ★
DVDについていた解説。
スピルバーグ監督が「ゴジラ・怪獣ではないんだ。本物の恐竜なんだ」と繰り返す。
「ブラックディズニー」だとも。
いろいろなものに張り合っているのですね、笑ってしまった。
(人が中に入っているような姿の生物ではないといいたのだろうけれど。)
「予告編」に入っている「特別インタビュー映像」にもあるが、俳優への演技指導。「ほら、映画ファンが、トム・クルーズにあった時のように」って。笑った。
この映画の後ですね。『マイノリティ・リポート』『宇宙戦争』でトム様と組むの。
トム様が、人が喜ぶ肝をつかみ、実現するのって、スピルバーグ監督たちから学んだのだろうか?
絵コンテが、そのまま漫画になりそうなほど、きちんと描かれている。
絵画的な才能もお持ちなのですね。
コップの中の振動。うまく、輪にならなかったそうだ。でも、CGではなく、試行錯誤ののち、この映像を可能にする方法を見つけ出した。種明かしを含む、その過程もインタビューで語られる。
常に、自分たちが表現したいもののために、あれやこれやと工夫を欠かさない。
その延長の、CG。
初めは、オブジェのような恐竜を作り、ロボット的な技術で動かし、人間が映らない場面では、縮小されたパペットのようなものを作り動かしと、特撮でとる予定だったらしい。(撮影技術用語に疎いので、こんな説明で済みません。正確にはDVD特典映像を見て下さい)
だが、時間と費用が嵩む。
そこで、スタッフからの提案で、一部CGを使ってみることに。『使えそうだ」となる。しかも特撮よりも安い!
困ったのが、パペットのようなものを作り撮影していたチーム。映画の中で、マルコム博士が「絶滅だ!」と叫ぶシーンがあるが、それは、CGが使えることで、特撮チームが「絶滅だ!」ということ言っているのだと、インタビューで言っていた。
この映画で、すでに、今のハリウッドでのストの問題が出ていたとは!
今回のストに、スピルバーグ監督はどんな立場をとっているのだろうか。
SF映画にエポックを画した記念すべき第一作は、スティーブン・スピルバーグとジョン・ウィリアムズのコラボレーションの結晶でもある❗
午前十時の映画祭13にて。
公開から30年…何度観ても面白い。
スピルバーグの小気味いいテクニックのオンパレードと、ジョン・ウィリアムズの多彩なオーケストラの完璧な融合。
まだ導入部なのだが、博士たちが島を訪れるシークェンスこそがスピルバーグとウィリアムズのシンクロの本作における集大成といえる。
博士たちを乗せて島へと向かうヘリコプターに寄り添うように音楽が流れ始めると、機中の会話場面でも途絶えることなく流れ続ける。
やがて、緑繁る島の海岸が見えたその時、メインテーマの旋律がファンファーレのように高らかに響き渡る。ヘリコプターが島を旋回して滝壺のヘリポートへと降りていくまでの壮観なビ ジュアルを、重厚かつダイナミックなサウンドが引き立てる。
そして、迎えのジープのドアが開き、そこにプリントされたパークのロゴを画面の中心に収めるカメラワーク。それと同時に音楽は軽やかなテンポに変わり、島を行く博士たち一行の行進に伴走するように流れ続ける。
一行が草原地帯に到達すると、博士たちの驚く様を見せておいて、遂にブラキオサウルスの巨大な姿を映し出す。ここでメインテーマのもうひとつの旋律が勇壮かつ厳かに鳴り渡り、続いてブラキオサウルスの群れを遠景で映し出すと音楽は更に高鳴る。人物たちを手前に恐竜たちの遠景を合成した映像は、今では稚拙に見えてしまうが、その構図と音楽のコラボレーションが感動的ですらある。
驚きと感動と少しの不安を抱いた博士たちが施設の建物に入り、アトラクションの説明ブースに招き入れられるまで、間断なくオーケストラが歌い続ける。
この映像と音楽のシンクロのなんと絶妙なことか❗
たが、この映画のお楽しみはこれからなのだ!
有名な、コップの中の水が振動するカットはどうやって撮ったのだろうか。波紋がリズミカルに広がることでティラノサウルスの歩調を表現する見事なアイディアだ。
次に、水たまりの水面が同じように振動するカットでは、その水面に写りこんだ車上の博士にフォーカスを移す小憎らしいテクニックに唸る。コップの時よりも大きな波紋が、ティラノサウルスの近さを示している。
広い厨房で、子供たちがヴェロキラプトルに追いたてられるシーンでは、ステンレスへの写りこみを利用した演出が見事。
他にも、迫り来る恐竜を影で見せるなど、映画は視覚マジックによる芸術だというスピルバーグの解釈が明確に表れている。
そして、すべてのアクションに見事にマッチした音楽が一層盛り上げるのだ。
物語は、脚本も務めたマイケル・クライトンの原作小説のテーマを踏襲していて、自然を冒涜し、生命の力を軽視した人間のおごりによる破滅を皮肉的に描いている。
今夏(2023年8,9月)、本作のシネマコンサートが開催される。
総勢80名のフルオーケストラ生演奏!
満を持して…と、いったところだ。
思ったよりスリラー映画だった!
ジェラシックパーク初鑑賞!
家族で観る娯楽映画みたいなイメージだったので、ちゃんと人が死ぬ描写があるのにびっくり!
生きるか死ぬか…!?みたいや緊張感がシーンシーンでちゃんとあって、ドキドキした!
特に、調理場のところで、子ども2人でラプトルから逃げるところが好き!
「なんで車を降りるんやー!」とかなにかとツッコミどころがあるのも、ちょっとおもろかった笑
スピルバーグ
恐竜映画と言えばコレ。スピルバーグと言えばコレ。今も昔も変わらず最高のアドベンチャーワールド全開の映画である。コレ観て育った世代としては、人生の映画史ベスト30に入るでしょう。この最後まで続くハラハラドキドキ感は、何故か懐かしい子供時代を思い出すんですよね。やはりジュラシックシリーズは、グラント博士が居ないと始まらない。個人的には、レックスの謎の緑ゼリープルプル演技が、恐怖感を煽ってて大好きですわ
娯楽映画の最高峰
今年の午前十時の映画祭13で何回目かの鑑賞。やっぱり、何度観ても面白い。
原作、監督(スピルバーグ)、役者、演出、特撮、(わかりやすい)ストーリー、そして音楽(ジョン・ウィリアムズ)と、こんなに全てが揃っている映画はそうそうありません。
ジョン・ウィリアムズの音楽は大きな恐竜が悠然と歩いている情景にまさにピッタリです。(本当にこの人は映画のイメージ通りの音楽を作りますね)
30年前の映画なので、最近主流の何から何までCGで作ってしまうのではなく、適度に実写が入っているところにCGでは出せないリアリティーを感じます。30年経ってCGばかりの映画を観てきた今、当時よりもより実感できます。
観客に実際に恐竜を見てみたい、映画に出てくる学者のように見たらきっと感動するだろうと思わせながら、一方でやってはいけないことをやったらどうなるかという、人類に対する警告というテーマも深い。余韻を残す終わり方もよい。
やはり、「娯楽」映画の最高峰ではないでしょうか。
歴史的シリーズ第一弾☝️
1993年、それまで図鑑と博物館でしか見る事ができなかった恐竜たち。
それを一変させたのが今作「ジュラシック・パーク」。
“空想”の姿が現実へと変わり、世界中を歓喜させました。
約30年経っても色あせない恐竜たちの動きやグラフィックスは見事の一言。
とても1993年の映画とは思えません。
響く足音、迫りくる恐怖、轟音の鳴き声はなるべく大画面+高音響で味わいたいところです。
公開当時のスクリーンはまさに驚愕に包まれたことでしょう。
確かにシリーズが進むにつれてCGも迫力も進化していきますが、なんだかんだ言って私は初代が一番好きかな🦖
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