「【”人生の先が見えて来てしまった中年男女”が”ソウルミュージックを介しての”見事な”人生一発逆転劇”。痛快作。】」ジャッキー・ブラウン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”人生の先が見えて来てしまった中年男女”が”ソウルミュージックを介しての”見事な”人生一発逆転劇”。痛快作。】
■今作品の面白き所
1.ジャッキー・ブラウン(パム・グリア)は飛行機の客室乗務員。40代だが、年収は1万数千ドル。”副業”で武器商人オデール(サミュエル・L・ジャクソン)の運び屋をしている。35歳の時にも一度逮捕されていて、”後がない”。
2.マックス・チェリー(ロバート・フォスター:渋い・・)は56歳の”保釈保険業者:そんな稼業があるの・・・”。コレマタ、閉塞感を抱えつつ、業務をこなす日々。
という、少し人生、お疲れ気味の中年男女が、ふとしたことで知り合い、お間抜けなギャング、オデールがメキシコに隠していた”50万ドル”を頂くまでの物語を”デルフォニックス”の曲を象徴的に使いながら、描いた痛快作。
◆お間抜けなギャング、オデールを取り巻く人々
・ルイス(ロバート・デ・ニーロ):銀行強盗で刑務所に入っていたが、出所し、オデールの愛人の部屋でゴロゴロしている・・。ここまで、お間抜けな役をこなす、デニーロも珍しい・・。
・メラニー(ブリジッド・フォンダ):可愛い白人女性だが、矢張りお間抜け。
・ATF捜査官、レイ(マイケル・キートン):オデール逮捕にやっきになるが、結果的には、ジャッキー&マックスにしてやられる‥。(やられた事にも気づかない・・。)
■白眉シーン
・現金受け渡しシーン
①予行演習
②本番
の様々な角度から撮ったシーン。何度も繰り返されて映し出す手法。見事です。タラちゃん・・・。
<ジャッキー&マックスが”デルフォニックス”の曲を絡めながら、徐々に間を深め、(特に、ジャッキーがどんどん美しくなっていく・・)最後、交わす口づけのシーンも素敵。マックスを演じたロバート・フォスターの渋さも良い。>