ジャズメンのレビュー・感想・評価
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☆☆☆☆ 実に38年振りに再見した『ジャズメン」は、思った通りの〝...
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実に38年振りに再見した『ジャズメン」は、思った通りの〝 熱い青春群像友情物語 〟そのものだった。
今や、ロシア映画界の最高責任者となったカレン・シャフナーザーロフ。
彼の初期にして最高傑作のこの作品。ガラガラな三百人劇場にて胸を熱くしてスクリーンを見つめた《あの日》…
記憶が確かならば、その後の上映は無かったのだが、、、ひょっとしたら、吉祥寺に存在していたバウスシアター辺りが上映していたかも知れない💦
その辺りは曖昧なのだが。今日、渋谷での上映には多くの若い人達が駆けつけていて。これもまた当時の不遇な上映状況を知る者として、再び胸に熱い感情がほとばしる。
当時のシャフナーザーロフは、まだまだ若手の監督であり。作品本編を観ても分かる通りに、映像の作りとして雑なところも多く。且つ、かなりの低予算であるのが理解出来ると思う。
しかしながらも映画の内容は、そんな状況を覆す様に《熱い血潮》が終始漲る作品。
(多少の贔屓目は、ガラガラの上映状況を知るだけに少しばかりには、、、)
【あの】新宿東映パラス4
(だったと思うのだけど💧記憶が確かならば、分かる人には分かると思う。家庭のテレビなら32インチくらいのスクリーンの大きさ)
で、同じ時期に観た『望郷』(原題ボートピープル)であり、前年に不遇な扱いを受けた『誓い』や『カリフォルニア・ドールズ』(この2本は名作中の名作)等と共に。当時に観た不遇な良作のベストと言える作品なのです。
映像的な中身に付いて「どうたらこうたら…」
映画史的に関して「どうたらこうたら…」
…等と、あれこれと考察する様な作品とは一線をかす作品だとは強調して起きたいと思っています。
あくまでも、その《熱い青春時代の血潮》に共鳴出来るがどうか…と言った作品ですね。
久しぶりにスクリーンで再見出来て、本当に嬉しかったです。
1984年4月16日 三百人劇場
ソビエト映画の全貌 PART2 併映 『話の話』
2021年2月27日 シネマヴェーラ渋谷
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