「哀れな権力者を描いたオーソン・ウェルズの処女作」市民ケーン Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
哀れな権力者を描いたオーソン・ウェルズの処女作
ケーン(オーソン・ウェルズ)の一生を描いている物語。ケーンは架空の人物であるが、製作・監督・主演を務めた当時25歳のオーソン・ウェルズは、メディア界隈の有名人を敵に回すような内容を無名の俳優だけで映画にしてしまい、干されるきっかけになった伝説的処女作。
「バラのつぼみ」というキーワードも、実は皮肉じみており、メディア界隈の有名人の逆鱗に触れてしまった。
オーソン・ウェルズ自身も主人公ケーンを悪人とハッキリ言っている(円盤の特典映像より)。
その当時は斬新な撮影方法など話題になり、しばらく何年もの間、評論家達からも絶賛され続けたらしい。
面白くないのに何度も観れる。
全部を知り尽くしたくなるような魅力がある。
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