「米映画協会でNo.1だが・・」市民ケーン 亮一君さんの映画レビュー(感想・評価)
米映画協会でNo.1だが・・
米映画協会の「アメリカ映画ベスト100」の中で第1位というのでDVDを購入して観た。結論から言うと予め知識がないと解らないということだ。まずケーンは新聞王ハーストという実在の人物を描いているということ。当時ハーストは新聞の記事を使ってこの作品の評価を故意に落としたということ。ハーストは「バラのつぼみ」を愛人の性器の隠語として使っていたこと。またこの作品は、カメラワークや光と影のコントラストの使い方、ストーリー展開が1941年当時は斬新だったということ。本人の死亡ニュースから始まり、インタビュー形式で本人像を表したり「バラのつぼみ」の秘密が最後まで明かされなかった点などが優れていて、映画をひとつの作品としてサイレントから引き上げたという。日本人には解らない資産家ハーストに対する思いがアメリカ人にはあるようだ・・オーソン・ウェルズが25歳のときの監督・主演の作品。1941年のアメリカ映画。
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