「不甲斐ない父親の話」自転車泥棒 Sidneyさんの映画レビュー(感想・評価)
不甲斐ない父親の話
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ブルーノの視線で観てました。 どれだけの苦痛かと思いました。
最後は哀れな父親の姿を見てしまい、ショックを受け涙が止まらない中、それでもお父さんの様子を気にして顔を何度も伺い、父親が泣いているのに気づくと、ぎゅっと彼の手を握る。 最後は胸が詰まって泣けました。
この映画が伝えたかった事ってなんだろうと考えました。
戦後の生活は大変だったとか、真面目な人が理不尽な目に遭って気の毒だとか、そういう事ではないのではと思いました。というか私が感じた事は、ただ単に不甲斐ない父親の不注意で起こった事件で、家族が振り回され、子供が精神的に辛い思いをするという話。。。です。
息子、ブルーノは自転車捜しに連れまわされる間、ずっと父親の様子や気持ちを気にしているのに、父親は自転車を見つけなきゃという事だけ頭にある様で、ブルーノを遅くまで待たせてしまった時も、雨にぬれて人に押されたり、転んだりしても、トイレに行きたくても、父親は気づいてもいない。
奥さんがシーツを質に入れてまで、取り戻した自転車。 取り戻した直後にも、自転車を近くにいた見知らぬ子供に見ててねと言い、置きっぱなしにして離れるシーンがありました。 事の重大性がわからない、考えのない人だなと思いました。 父親本人については、気の毒というより、イライラしました。
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