「希望と絶望の間」シティ・オブ・ジョイ Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
希望と絶望の間
カルカッタのスラム街「シティ・オブ・ジョイ」を舞台に、そこを訪れた人々や住人達が生きる為に行動する話。
少女の命を救えず医者を辞めてやって来たアメリカ人外科医と、仕事を探して家族共々日照り続きの村を離れてやって来た男が、偶然出会い働き始め、そして、ハンセン病で疎ましがられる人々や搾取される人達と共に暮らし始めて巻き起こるストーリー。
医者がいない中で妊婦の体調に異変が起こり、仕方なく立ち上がり、子供たちとの交流を機に、町の人達とも心を通わせるようになっていく主人公。そしてそんな主人公に感化されていく人達。
仕事を与えて自分の所有するスラムの家に人々を住まわせる大旦那はまだ良いが、大旦那の体調が悪いのを良いことに、親の威を借り好き放題やり始めるチンピラ旦那に引っかき回されつつ、貧しくとも正しく生きる人達の絆や、決意や喜怒哀楽をみせていく様は、力強く温かく、哀しく優しく、とても面白かった。
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