シティ・オブ・ジョイのレビュー・感想・評価
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スラム街が何より印象的
インド映画に登場するスラム街にはいつも目を見張るものがある。決して住みたいとは思わないし、インド人だってこれが良い暮らしだとは思わないだろう。それでも活気や希望に溢れていて生き生きとしている人たちを見るとなにか自分が考え違いをしてるのだろうかと不思議な気分になる。対照的にヤクザな存在の人たちには嫌悪しか感じない。少女の顔を切り付けるシーン、あれは定番の脅し方なのか?トラウマになりそうだ。
青年医師が絶望の淵を彷徨い歩くなか
辿り着いた先、インドのカルカッタ。
患者である少女を救えなかった過去の思い
傷心の身でいながら、見知らぬ土地で
トラブルに遭遇、インドの人に助けられて
余所者扱いされながら、思いがけず医師をすることになり、困難にぶつかりながら得たもの、とても大きな収穫を獲られたように見えました。時には人を傷付けてしまうことがあっても、家族の幸せを願う姿がありました。
歓喜の街!
歓喜、感極まるラストシーンでした。
手術で患者を救うことができず、一度は医者を辞めてインドに旅立った青...
手術で患者を救うことができず、一度は医者を辞めてインドに旅立った青年。
しかし、インドのスラム街の診療所を手伝うようになり、徐々にやりがいに目覚めていく。
スラムでの人々の生活は過酷で、ボスの息子からの嫌がらせも卑劣を極めるなどヘビーな内容ではあるが、見応えがあった。
人生は予期しない事が起こる(伏線)
4Kデジタルリマスター版でリバイバル上映、にて初観賞。
僕はダメでした(笑)
眠くなって眠くなって…(笑)
最後、話の落とし所が秀逸だと思いました。
「人生は予期しない事が起こる」
このセリフが伏線ですね♪
PS.パトリック・スウェイジって亡くなってたんですね…知らなかった。
ご冥福を、お祈りします。
雑さがすごい
主役のパトリックが成長しながら感動的に街のお悩みを解決!
という単純な映画では全然なかった
パトリック自身は決して正義のヒーローではなく
人を傷つけたり自分自身にも迷いまくりでケンカも弱い
けれどもその雑な中で、差別はその人個人が何に重きを置いているのかで発生するものなんだと気づかされる
こんなこと言ったら失礼だ
こんなふうに思うのは差別的なことだ
そう自分が思った時にこそ
本当に大事な部分を見逃しているんじゃないかと
違いや不公平はリアルに存在するが
それは自分と気が合う人と出会う障害になるわけではない!
そうスッキリ思わせてもらえる素敵映画
ベタなヤンキードクターの再生
インドの俳優さんたちのパワフルさはすごい。
大雨のシーンとか、貧しい人々の住まいとか、主人公との落差、診療所を経営する看護師さん、ハンセン氏病の人も登場し、貧富の差、自由、色々なことを考えた。
この映画の頃から世界は少しは良くなったと思いたい。
人生の旅
少女の命を救えなかった絶望から医者をやめ、ひとりインドに渡ったマックス。貧困にあえぎながらも懸命に生きるハザリ一家やクリニック医師と出逢い、自らも希望を取り戻していく物語。
今年の未体験ゾーンで見逃しの名作にこんなにも早く出会えるとはありがたい‼
裕福な国、アメリカから来たマックスと、借金苦からカルカッタに逃れ仕事を探すハザリ。対照的な2人が、助け合ったり衝突し合ったりの繰り返しの中で、逃げてきたマックスにも希望の灯が灯り…。
更には街を牛耳る悪徳グループに逆らえない群衆の中で、皆を導き立ち向かおうとするリーダーシップを発揮するマックス。しかし、彼の知らないこの地の風習…騙しは日常茶飯事、病気と思われる人々への偏見・弾圧に苦しめられる。
そんな価値観・立場の違いから中々一枚岩とならないマックス達が突き進んでいく様は感動したし、貧困に苦しむ現地の人達の生きづらさ、そして人種を越えた家族の物語に胸を打たれた作品だった。
舟の舳先の話はグッと来たなぁ・・・。ワタクシも普段から暗い未来を勝手に想像しては不安になるクセがあり・・・。観ていてとても勇気をもらえた。
また、悪役たちの存在感が素晴らしい。最後手を貸さなかったあたり、やっぱり息子の方は信頼されていなかったのかな。
その点、オヤジの方は思考は悪だし搾取も酷いが、それでも多くの民衆からの支持を得ていた模様。認めたくはないが優秀なんだろうな。尚のこと恐ろしい…。
正義と悪、富と貧困、勇気とか希望とか幸せとか・・・月並みな感想ですが、そんなものが沢山詰まった名作だった。
生き馬の目を抜くような貧困街・カルカッタに一筋の希望を求めて 家族...
生き馬の目を抜くような貧困街・カルカッタに一筋の希望を求めて 家族でやってきた男ハザリ。
全てを投げ出してアメリカからカルカッタにやってきた男マックス。
救いようのないほどの貧困の描写に目をそらしたくなる場面もあり、
決して描写が美しいわけではありません。
「一生地面にはいつくばって生きていくのか」「自分の足で立って歩くのか」
これはマックスがハザリに突き付けた選択肢だけど、
実はマックスが自分自身に突き付けた言葉でもある。
ハザリが自分の足で立つことによって、彼の仲間たちも目覚めて、いつの間にか自分の足で立ち始める。
「この街に来た時はひとりだったけど、今はこんなたくさんの仲間たちがいる」
ハザリのこの言葉が忘れられません。
ひとりの勇気がまわりを変える。
そして、これはマックス自身の再生の物語でもあるんですよね。
人々の美しい魂の映画です!
希望と絶望の間
カルカッタのスラム街「シティ・オブ・ジョイ」を舞台に、そこを訪れた人々や住人達が生きる為に行動する話。
少女の命を救えず医者を辞めてやって来たアメリカ人外科医と、仕事を探して家族共々日照り続きの村を離れてやって来た男が、偶然出会い働き始め、そして、ハンセン病で疎ましがられる人々や搾取される人達と共に暮らし始めて巻き起こるストーリー。
医者がいない中で妊婦の体調に異変が起こり、仕方なく立ち上がり、子供たちとの交流を機に、町の人達とも心を通わせるようになっていく主人公。そしてそんな主人公に感化されていく人達。
仕事を与えて自分の所有するスラムの家に人々を住まわせる大旦那はまだ良いが、大旦那の体調が悪いのを良いことに、親の威を借り好き放題やり始めるチンピラ旦那に引っかき回されつつ、貧しくとも正しく生きる人達の絆や、決意や喜怒哀楽をみせていく様は、力強く温かく、哀しく優しく、とても面白かった。
パトリックスウェイジーが一番やりたかった映画。
パトリックスウェジーは80年代のベスト・ハリウッドスターという印象を与える人だと思った。でものこれは彼の嫌いな言い方で、俳優というActorになりたかった。それも、セックス・シンボルやアクション・スターでなく、自分の道を模索していてこのような作品に出たかったらしい。自分がどんな役者になりたいのか自問自答している最中、ちょうどこの映画のテーマにあった人生を歩んでいたらしい。
これは 彼のバイオグラフィーフィでこの映画の監督や側近がインタビューにこう答えていた。
マックス(パトリックス・ウェイジー)はヒューストンの病院の外科医だった、無念なことに手術で子供を助けることができなかったので病院を去った。彼はカルカッタに精神的な拠り所や希望を探しに旅だった。ハザリ・パルという家族も日照りの土地をすててカルカッタに希望を求めてやってきた。マックスはパスポートを盗まれ、ハザリは金を騙し取られた。マックスはアイルランド人で無料クリニックのジョアン(ポーリーン・コリンズ)が経営する診療所「シティ・オブ・ジョイ=歓喜の街」で働くように言われる。マックの目的は医者になることでなく自分を探すことなので断るが、結局は貧民街に住むことになり.自分の家はここだといってクリニックに戻って医者として働く。 ハザリ・パルの家族やジョアンや貧困な人々と共に歓喜の街にクリニックを開く。隔離されて生きていたハンセン病の人々も通えるクリニックに。
気になったことがある、最初のシーンで駅に『Welcome SRI PM Bose』のサインが見えると思う。これはインドの首相にと応援しているプロパガンダ? Netaji Subhas Chandra Boseのこと? この話は1945年より前の話? わからない。
人生を生きていて何か行き詰まってしまってマックスのように逃げてしまうこともある。また逃げなくてもつまずいてしまう時もある。悪いことではない。いつも自分の人生の見直しをしょてもいいと思う。ジャーニーというバンドのボーカルであったスティーブンペリーがコンサートで歌うことのマンネリ化に疑問を持ちジャーニーを去った。そしてハーレダビットソンを購入して旅にとダンラザーのインタビューに答えていた。いつでもやり直せる。
余談:パトリックの自叙伝を読んだ。下記は彼の言葉を簡潔に書いておく。
監督はパトリックをカルカッタの貧困の『マザーテレサの家』に連れて行った。そこで彼女と一緒に働いた。そこはスピリチュアルな場所であった。監督は見るだけでなく自分の手を使って、医師マックスのようにそれを経験させた。映画のためにリサーチをしているが、それ以上だった。
次に、小さなストリートクリニックへ。そこで、パトリックは怪我をしている少年の足の傷口の手当てをした。傷口に包帯が埋まって、包帯を取るのが大変だった。スイスアーミーナイフと消毒液だけでとった。
最後に、ハンセン病の人々がいるクリニックに連れて行かれた。そこで、指のないハンセン病の人からお茶を出されて、パトリックと監督は戸惑った。お茶を頂かないことは相手を軽蔑していることだと思い飲んだ。その当時ハンセン病の知識はまるっきりなかったから。
4ヶ月間、カルカッタで、外国人に対する抗議のデモを避けるため、5エーカーのセットを組み立てとっている。
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