シックス・センスのレビュー・感想・評価
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大袈裟に言えば魂の救済がテーマだったと思います
衝撃のラストだけが評判ですが、決してそれだけの映画ではないと思います
大袈裟に言えば魂の救済がテーマだったと思います
様々な理由で精神の安定を欠いている人物達の魂が救済されて本作は終わるのです
子供のころ、トイレに行くのが怖かった
誰もがそうだったと思います
お化けが出そう
ドアを閉めないでそこで見ててと、ママに言っています
小さな子供がついさっきもそう言っていました
その彼もいつしか大きくなって平気になっていきます
小さな内だけ、お化けが見えている?
そんな訳ありません
子供が怖いのは親からはぐれてしまうこと
子供だけが、とりのこされたり、見捨てられたら、自分が無力なことをよく分かっているのです
だから少しの間でも親が見えなくなるのは不安なのです
自分の言うことを信じてもらえない
自分の意志を叶えてもらえない
自分が見捨てられたのかも知れない
その不安は子供に取っては、彼にはとても大きなことなのです
死者が見えるという設定はその比喩です
なぜコールの家には父がいないのか?
なぜ兄とおぼしき少年は親父の銃を見せてやると言うのか?
どうして後頭部に銃創があるのか?
心に深い傷を負った母子家庭
魂の救済がなされないまま宙ぶらりんだったのです
子供の描いた絵を壁に飾ってある家庭は多いと思います
なぜ?
いくら親バカでも子供に大した画才が無いことぐらい分かっています
天才画家は子供時代のスケッチでも一目で分かるくらい画力が違うことは誰だって知ってます
子供が可愛いいから飾るのです
幼い子供でも自分が大して上手に絵を描けないことは恥ずかしそうにしているからわかっています
でも嬉しそうな笑顔をしてみせます
それは自分が愛されていると確信した安堵の笑顔なのです
それが彼の精神の安定をもたらしているのです
やがて大きくなって親から離れても、愛されていたという自信は彼の精神を安定させているはずです
様々な苦難、悩みにぶち当たって自信を失ったとき、愛されていた記憶は彼の心の奥底で安定をもたらしてくれるはずです
そんな映画だったと思います
誰もが、自分は家族から愛されていると確信して安堵に包まれる
魂が救済されるそんな物語だったと思います
全然分からなかった!
いやー、見事に騙されましたー!まさか、マルコムが〇〇だったとは!!その結末を知った上でもう一度頭から見ると、いろんなところに散りばめられた伏線が非常にたくさんあったことに驚かされました。マルコムが近づくと寒がるアンナ、一人分しか用意されていない食事、閉ざされた地下の書斎。一番衝撃的だったのは、劇中マルコムがコール以外とは会話していないということ。マルコムには話しかけないのコールの母リン。。レストランで一切会話しないアンナ。。こんなにたくさんの違和感があったのに気づかなかったとは、見せ方の素晴らしさを見せつけられました。でも、1年間もみんなから無視し続けられても(そのはずですよね?)、平然としているマルコムのメンタルってスゴいですね(笑)
あと、コールの人間的な成長の展開もまたよかった。最初はただただ幽霊の存在に怯え、ヒステリックになり、周りから白い目で見られていたコールが、現れた幽霊と向き合い、話を聞いて、自分にできることを行う前向きな子供に生まれかわった姿。さらにはお互いに完璧な母親、優秀な子供ではなかったかもしれないけど、最後まで繋がり続けたコールとリンの親子の絆もまた印象的でした。
コール役を演じたハーレイ・ジョエル・オスメントの天才っぷりがまたスゴいですね!あの不安げな表情、ヒステリックな表情、いろんな表情を使い分けて、演技していたスキルの高さに脱帽です。
How the story end? グッとくるホラー
U-next で配信が終わりそうだったので慌てて観賞しました。
えー、実はワタクシも初見の時に途中でマルコムが幽霊って気が付いてしまった派でありまして。本作ってどんでん返しで有名じゃないですか?で、どうしても何かあるぞ視点で観ちゃってたんですよね。なので初見の時には「やっぱりね」って気持ちが強かったのですが、久々に見直してみて改めて良くできているなっと思いました。
今ではよく見る心霊現象中に息が白くなる演出って、もしかして本作が一番最初だったりするんですかね?誰か検証してください💦ちゃんとコールが「霊が見える」って話をするまでは、ちょっと不思議な所はあっても直接的な幽霊の描写ってないんですよね。なので幽霊がいるのか、それともコールがおかしいだけなのか観ているこちらもわからないように話が進んでいきます。上手い事作ってありますね。
後、カメラワークも上手いんです。例えば序盤のマルコムがコールの家にいてゲームをやるシーン。マルコムからカメラが引く事でコールが後退りするのを表現してたり。同じくコールが病院のベッドで寝ているシーンでもコールにカメラが寄る事でマルコムがコールに近づいたのがわかるように撮ってて。キャラクター側の視点になっていて、色々と考えて作ってあるなぁっと感心します。
で、ブルース・ウィリスの抑えた演技も良いんですよね。初見ではブルースが幽霊ぶん殴る話かも?って思ってたら本作はアクションなしでした😅ハーレイ・ジュエル・オスメント君は本当に天才子役だったんですね。あの幽霊が見えるって告白するシーンの表情っていったら!今ではとっちゃん坊やになっているのが悲しい😢ちなみにゲロ吐いてた女の子はミーシャ・バートン(最近観ないけど)。
ラストのどんでん返しばかりが話題になり勝ちな本作ですが、それ以外も丁寧な作り方をしてて、あの終盤の車の中でのコールとお母さんの会話にはグッと来た人も多いはず。M・ナイト・シャラマンが一気に有名になったのも納得の名作でした。
なんてこった…
やっぱり最高傑作
上映当時映画館でみて、地上波でやっているときはなんとなくながら見はしていたけど、改めてもう一度ちゃんと鑑賞。
当時見たときは子どもだったのもあり、ホラー映画として見ていた。
オチは絶対に言わないでね!という告知文からわくわくして、首吊りのおばけとか、頭ぱっくり割れてる少年とか、ゲロゲロしてる女の子とかそっちの印象が強く残っていた。
当時は映画館は入れ替え制ではなく、一度入れば、い続けられたので、そういえば、もう一回そのまま見たっけ。
そんなホラー映画として認識していたのだけど、人間ドラマとしても本当に感動する。
コールが、霊が見えるとマルコムに泣きながら告白するところ、母親にいたずらを疑われてわかってもらえないところ、洗剤を入れられて殺された女の子の妹に優しく話しかけるところ、妻と話せないマルコムに優しく助言するところなどなど、小さいコールが本当かわいくて、つらくて、ずっと泣いちゃう。
最後はマルコムのおかげで霊を恐れるのではなく、悩みを聞いてあげるという行動に移したことで、少しは恐怖が薄れた様子のコール。
学校でも化け物と言われていじめられていたのに、劇の主役をやれるほど、環境は変わった。
そして母親にも幽霊が見えることをついに話す、コール。このシーンは涙なしには見れません。
幽霊が見えるんだと信じさせるための告白をこんなふうにするとは。
そして、こどもを助けるという未練があった、本当は死んでいて幽霊だったマルコムはコールを救ったことで、ひとつ願いを叶えた。そして、もうひとつ妻と会話したいという未練。コールから寝ているときに話すといいと言われたので寝ている妻に話しかけたときに、自分は死んでいるんだと気づく。
マルコムの未練もまたせつない。。。
寝ている妻と愛を誓いあうことができて、マルコムは天に帰っていく。
死んでしまったひとと、残されたひとの思いなど死生感についても考えさせられる。
ホラー要素ももちろんあってこわいんだけど、心があったかくなるシーンもあって、本当にいい映画だと思います。
ネタバレ絶対に禁止
ずっと見たかったのに中々タイミングがなくて見れてなかったもの。どんでん返しものってことは知っていて、ネタバレを避けてきたから楽しめた。
序盤に出てくる自殺した少年がドニーウォールバーグってことに気付かなかった。役作りで20㌔も痩せたらしい。
第6感が霊感ってことは知っていたけど、こんなにホラー要素あるとは思わなかった。幽霊が嫌いな私的には中盤にいくらか怖いシーンあった。
最後のどんでん返しを知っていたら楽しさ半減していたと思う。最後までこんな結末考えてなかったため、めちゃくちゃ泣けた。
気付かなかった自分を褒めてあげたい。
幽霊を見ることが出来る少年と、彼を気にかけサポートする精神科医の物語。
素晴らしい作品でした。
独創性があって興味深い設定に、無理なくシンプルなストーリー展開、そしてラスト。
ブルースウィリスは勿論、特に子役のハーレイ・ジェエル・オスメントの演技が秀逸でした。
呪われた能力。その能力を忌み嫌い、怯える日常。そして、主役のマルコムに徐々に心を開き、前へ進もうとするコールを見事に演じ切りました。
勿論、ラストの衝撃度は秀逸。驚きは勿論特大でしたが、もの悲しさや、それでも少しだけ薄日が差すような明るさがあるラストは、単なる驚き以上の感動を与えてくれました。
「~この映画のストーリーには”ある秘密”があります~」このキャッチコピーにつられて、珍しく劇場で鑑賞した作品です。鑑賞後に周囲の声に耳を傾けると、割と途中で秘密に気付いた方がいらっしゃったようですね。私は最後まで気づきませんでした。
鈍い自分を恥ずかしくも思いますが、それ以上にこの映画を楽しめたことの方に嬉しさを感じることが出来ました。これはそんな作品です。
やっぱり面白いよな
BSでやっていたので久々に鑑賞。もう結末は知っているのだけれど、とても楽しく見れました。「死んでる人は見たいものしか見ず、聞きたいことしか聞かない」とか「眠ってるときに話しかけてあげればいいよ」等の意味深セリフの数々。そして驚愕のラスト。この作品でシャマラン監督は一躍有名になったらしいけど、よく描けてると思います。特に泣き顔でいつも困っているようなコール少年。そしてアクション無しのブルースウィリス演じるマルコム医師。彼らと周囲の人々、特に少年の母親やマルコムの妻との関わり方、描かれ方が素晴らしいと思います。この映画を見るのは3回以上になるのですが、いつも少年に対して「困るよな、怖いよな」と同情してしまいます。
二度観したくなる
NHKBSプレミアムにて。
観たことはなかったがラストだけは知っていた。
どんでん返しがあると知ってても十分楽しめた。
テーマは「マイノリティの主張」かなぁ。
コールやヴィンセントはもちろん、霊たちも
自分のことを理解して欲しいが周囲には理解されない。
声すら届かない。
それは決して特異なことではなく、気付かないうちに
自身がそっち側(マイノリティ)になることもある。
と、観てみるとなおさら味わい深い。
結末を知っていても観終わった後にすぐ二度観。
改めて観てみるとなるほどなと思う。
場面ごとのカットや色にも全て意味があり、
ちょっとした目線や息づかいまでも注意して観た。
コールは最初から知っていたのかぁ。
以下、印象的なセリフ。
「助けてよ、手品ができるんでしょ」
「もちろんよ(Everyday)」
「また会えるふりをして」
夫婦愛 親子愛
コールに必死に愛情を捧げようとする母親リンに感動しました。
母親に愛されず虐待死させられてしまったキラに表れているように、愛されなかった子どもたちの訴えが、この映画の主題なのかな、と二度目の鑑賞で思いました。
両親の愛情をたっぷり注いでもらっている、あのあざとい咳止めのCM。しかし現実では多くの子どもたちは虐待され、死に追いやられている。その浮かばれない霊が彷徨いコールに助けを求めてやって来るのだろう。
コールのおばあちゃん、つまりリンのお母さんとの関係も愛し愛されの関係を望んでいたのだろう。それがラストのコールのセリフによって明かされる。感動のシーンだった。
結婚して子どもをもうけたとしても、離婚してしまえば子どもには辛い状況がのしかかる。
この映画が公開されてから20年あまり。
夫婦愛を育み、親子愛を育み続けられている家庭はどのくらいあるのだろう。
ホラー風味の辛辣なラブストーリー。
【”白い吐息・・・” ホラーテイストながら、深く哀しき愛情を語る映画。】
内容は人口に膾炙しているので、詳しくは述べない。
冒頭流れる
”この映画のストーリーには”ある秘密”があります。
映画をご覧になった皆様は、
その秘密をまだご覧になっていない方には
決してお話にならないようにお願いいたします。”
ブルース・ウィリス
M.ナイト・シャマラン
というテロップに魅入られる。
今作が劇場公開後20年を超えても、愛される理由は
・単なるホラー映画ではなく、
・噛み合わない二組の親子、夫婦の愛を見事に描き出し、
・秀逸すぎる脚本に支えられ、
・ブルース・ウィリスがアクションを封印し、トラウマと妻との関係性に悩む精神科医を切々と演じる姿とコール・シアー(ハーレイ・ジョエル・オスメント)と向き合う姿
・ハーレイ・ジョエル・オスメントという天才的な”儚げな表情を浮かべた”子役がメインで物語を紡いでいく構成・・。
という複数要素が予想を超えたケミストリーを齎した事であることは、周知の事実である。
物語は終始、哀切なトーンで綴られるが、その結末は哀切ではあるが救いがある、という部分も忘れ難い物語になっている事は間違いない。
今作で、コール・シアーの母を演じたトニ・コレットという稀有な女優を知ったことも思い出深い。
■気になる事
・オリビア・ウィリアムスを今作以降、映画で観た記憶がない・・。
・M・ナイト・シャマラン監督 今作後、暫く低迷していたが、”スプリット”を中心とした”アンクレイカブル””ミスター・ガラス”シリーズは中々見応えがあった。引き続き、独特の世界観を持った映画を期待したい。
<1999年11月中旬ごろ劇場にて鑑賞。その後、時折TVにて鑑賞>
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